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評伝 市川房枝 進藤 久美子(著) - 筑摩書房
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【利用可否不明】

評伝 市川房枝 (ヒョウデン イチカワフサエ ) 日本最大の女性政治家 (ニホンサイダイノジョセイセイジカ)

歴史・地理
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発行:筑摩書房
四六判
400ページ
定価 2,300 円+税   2,530 円(税込)
ISBN
978-4-480-01844-1   COPY
ISBN 13
9784480018441   COPY
ISBN 10h
4-480-01844-1   COPY
ISBN 10
4480018441   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0323  
0:一般 3:全集・双書 23:伝記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年3月16日
書店発売日
登録日
2026年1月20日
最終更新日
2026年5月29日
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書評掲載情報

2026-05-16 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 藤坂康司(NAgoya BOOKS CENTER)
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紹介

市川房枝(1893~1981)は戦後政治で異端の存在ながら、党派に属さない無所属議員として他に類を見ない国民の支持を得た政治家だった。戦前・戦時期には社会運動家として婦選運動を牽引し、戦後は87歳で亡くなるまで参院議員を務めた市川が、常に男性政治家によって動かされてきたこの国の政治世界で、生涯をかけて追求した「女が望む政治」とはなんだったのか。その生い立ちから、最晩年までの軌跡を詳細にたどり、政治理念と政治手法を明らかにする決定版評伝。

目次

はじめに──混迷する政治と市川房枝

Ⅰ 戦前──1893年5月~1931年8月
第1章 生い立ち──時代の流れと運動家の形成
1 幼児期──自主独立の「皇国」の少女
2 師範学校時代──良妻賢母教育に反発
3 小学校の教員、新聞記者をへて──大正デモクラシーへ傾斜

第2章 平塚らいてうとの出会いと別れ、そして渡米
1 東京での生活を始める──平塚との出会いから友愛会婦人部書記まで
2 新婦人協会を立ち上げる──女性の政治的活動の自由を模索
3 二年半のアメリカ生活──参政権を得た女性たちの政治活動を学ぶ

第3章 イエ社会で婦選運動を展開──特殊日本的な保守社会と市川の対応
1 本格的な婦選運動を始動──婦選の二つの目標を開発
2 保守的社会で婦選運動を牽引──運動の二つの戦略を開発
3 婦選運動の到達した地平──運動の全国化とあと一歩の婦人結社権・公民権

Ⅱ 戦時期──1931年9月~1945年7月
第4章 準戦時期・抵抗の実相──反戦活動と切り拓いた市民的活動
1 満州事変と婦選運動の暗転──政党への信頼失墜
2 反戦・反軍拡・反ファッショの主張と活動──平和を愛することは女性の本能
3 婦選運動の新しい展望──三つの市民的活動領域を開拓

第5章 戦時期・転向の軌跡──「婦選の灯」のともし方
1 国民精神総動員運動と市川の係わり方──婦選の「自立」性の維持
2 転向の契機と軌跡──東亜新秩序構想と大政翼賛体制
3 一五年戦争最終段階での戦争協力──効率の良い女性動員の提言

Ⅲ 戦後──1945年8月~1981年2月
第6章 占領期・公職追放──時代の寵児から「格子なき牢獄」の日々まで
1 戦後の混乱の中で──女性参政権はマッカーサーの贈り物?
2 時代の寵児──民主化の流れの中で男性政治の転換を主張
3 公職追放──「格子なき牢獄の日々」をへて新たな決意

第7章 クリーン・ポリティックスの模索──婦選の経験はどう引き継がれたか
1 継承された金権の政治文化──女たちの新たな挑戦
2 理想選挙と公明正大な選挙制度の追求──クリーン・ポリティックスの基盤
3 金権政治のしくみを暴く──クリーン・ポリティックスの闘い①
4 法改正に向けての模索──クリーン・ポリティックスの闘い②
5 落選と理想選挙の展望──超えられなかった壁

第8章 「ストップ・ザ・汚職議員」運動への道──婦選の経験の今一つの展開
1 極限に達した政治献金と経済界の憂慮──政治献金自粛の動きと市川の再選
2 「クリーン三木」の登場──公職選挙法と政治資金規正法の改正
3 「ストップ・ザ・汚職議員」運動を起こす──「政治の流れを変えたい」

第9章 平和と女性の人権──婦選の政治の行き着いた地平
1 戦後憲法と平和をどう守るか──再軍備とアメリカ一辺倒の外交政策に反対
2 第二波フェミニズム運動の流れの中で──良妻賢母の壁を砕く
3 女性差別撤廃条約署名への軌跡──市川のメッセージ

あとがき
主要参考文献
市川房枝略年表

著者プロフィール

進藤 久美子  (シンドウ クミコ)  (

進藤 久美子(しんどう・くみこ):1945年生まれ。東洋英和女学院大学名誉教授。ペンシルバニア州立大学大学院(MA)、立教大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(法学、九州大学)。専門はアメリカ社会論、ジェンダー学。著書『ジェンダー・ポリティックス』(新評論、1997年)、『ジェンダーで読む日本政治』(有斐閣選書、2004年)、『市川房枝と「大東亜戦争」』(法政大学出版局、2014年)、『闘うフェミニスト政治家 市川房枝』(岩波書店、2018年)、『大正史講義』(共著、ちくま新書、2021年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。