書店員向け情報 HELP
出版者情報
遅考術
じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」
- 初版年月日
- 2022年8月30日
- 書店発売日
- 2022年9月1日
- 登録日
- 2022年6月18日
- 最終更新日
- 2022年8月9日
紹介
この書籍は、
「自分の考えって浅いなぁ...」
「考えているはずなのに考えている気がしない」
「自分のあたまでしっかり考えた感覚がほしい」という、
深く考えられない悩みがある人のためのものです。
そんな人でも、遅考する(ゆっくり考える)方法を身につけることで、論理的思考力だけでなく発想力も高められます。
<「遅考」の5大メリット>
・ 思考の間違いが起こりやすい場面を理解できる
・ 思考に誤りがある可能性に、恐れず向き合える
・ よりよいアイデアや仮説を粘り強く考え続けられる
・ さまざまな思考ツールが使いこなせる
・ 想像力と創造性を発揮して、いろいろな可能性を吟味できる
<「遅考術」とはどんなもの?>
1.マイナスをゼロに→思考にエラーが発生しやすい状況や場面を知り、注意できるようになる
2.ゼロからプラスへ→思考をうまく先へと進め、適切なアイデアや妥当な仮説を導き出すためのコツや方法
認知の「バイアス」が、1の主なターゲットです。2は「思考ツール」とも言えます。本書では一般的な思考ツールに加えて、科学で用いられる基本的な手立ても、日常的な場面でも使える効果的な思考の道具として紹介します。応用的な話題として、非科学・反科学・陰謀論といった現代的なテーマも扱います。詭弁とジレンマを扱ったレッスン4と7を挟み、飽きずにじっくり頭を働かせられます。
<本書の特徴>
その1【豊富な「問い」】
実際に問題に取り組むと、思考にエラーが発生しやすい場面を実感を伴って理解できます。
その2【対話形式】
問題がすぐに解けずとも、対話がヒントになり、限界の少し先まで自力で思考できます。この対話は、実際の遅考プロセスを再構成したもので、その過程や誤答も参考すればさらに思考力が高まります。
目次
はじめに――頭のいい人は、ここぞというとき「遅考」する
レッスン1 「遅く考える」とは?
1 遅く考えるコツ――否定から始めてみようじゃないか他
レッスン2 思考にはふたつのモードがある
1 二重プロセス理論/2 物体の運動にまつわる直観と熟慮/3 道徳にもふたつの思考のモード
レッスン3 「人」について、つい思い込んでしまうこと
1 代表性バイアスと基礎比率の無視/2 代表性バイアスと連言錯誤/3 利用可能性バイアス
レッスン4 ゆっくり「言葉」を考える
1 思考の道具としての言語/2 曖昧さの罠/3 言葉の意味から詭弁へ/4 詭弁を見抜く
レッスン5 科学の歴史は「因果関係」でつくられてきた
1 原因と結果の関係/2 どうして因果関係は重要なのか?/4 心理状態の推測にも直観と熟慮他
レッスン6 まぎらわしい因果関係
1 相関関係とは何か?/2 相関関係との混同を避ける練習/3 基礎比率の無視・再び
レッスン7 もう、ジレンマで悩まない
1 ジレンマとは何か?/2 第三の選択肢を探る/3 望ましくない結果を避ける/4 選択そのものをやめる
レッスン8 超入門・サイエンスの思考法
1 原因を正しく突き止める/2 対照実験とは何か?他
レッスン9 仮説の精度がグッと高まる、2つの考え方
1 ランダムサンプリング/2 サンプルの偏りに注意せよ/3 プラシーボ効果にも注意せよ
レッスン10 総合演習――怪しい話に惑わされないために
1 「医療」「健康」にまつわるおかしな主張/2 疑似科学・科学否定(反ワクチン)/3 陰謀論的な思考(ケネディ暗殺事件)/4 思考の「品質保証」
上記内容は本書刊行時のものです。