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遅考術 植原 亮(著) - ダイヤモンド社
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遅考術 (チコウジュツ) じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」 (ジックリトコトンカンガエヌクタメノジュウノレッスン)

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A5判
272ページ
定価 1,600 円+税   1,760 円(税込)
ISBN
978-4-478-11541-1   COPY
ISBN 13
9784478115411   COPY
ISBN 10h
4-478-11541-9   COPY
ISBN 10
4478115419   COPY
出版者記号
478   COPY
Cコード
C0030  
0:一般 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年8月30日
書店発売日
登録日
2022年6月18日
最終更新日
2022年8月9日
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紹介

この書籍は、

「自分の考えって浅いなぁ...」

「考えているはずなのに考えている気がしない」

「自分のあたまでしっかり考えた感覚がほしい」という、

深く考えられない悩みがある人のためのものです。

そんな人でも、遅考する(ゆっくり考える)方法を身につけることで、論理的思考力だけでなく発想力も高められます。



<「遅考」の5大メリット>

・ 思考の間違いが起こりやすい場面を理解できる

・ 思考に誤りがある可能性に、恐れず向き合える

・ よりよいアイデアや仮説を粘り強く考え続けられる

・ さまざまな思考ツールが使いこなせる

・ 想像力と創造性を発揮して、いろいろな可能性を吟味できる



<「遅考術」とはどんなもの?>

1.マイナスをゼロに→思考にエラーが発生しやすい状況や場面を知り、注意できるようになる

2.ゼロからプラスへ→思考をうまく先へと進め、適切なアイデアや妥当な仮説を導き出すためのコツや方法

認知の「バイアス」が、1の主なターゲットです。2は「思考ツール」とも言えます。本書では一般的な思考ツールに加えて、科学で用いられる基本的な手立ても、日常的な場面でも使える効果的な思考の道具として紹介します。応用的な話題として、非科学・反科学・陰謀論といった現代的なテーマも扱います。詭弁とジレンマを扱ったレッスン4と7を挟み、飽きずにじっくり頭を働かせられます。



<本書の特徴>

その1【豊富な「問い」】

実際に問題に取り組むと、思考にエラーが発生しやすい場面を実感を伴って理解できます。

その2【対話形式】

問題がすぐに解けずとも、対話がヒントになり、限界の少し先まで自力で思考できます。この対話は、実際の遅考プロセスを再構成したもので、その過程や誤答も参考すればさらに思考力が高まります。

目次

はじめに――頭のいい人は、ここぞというとき「遅考」する



レッスン1 「遅く考える」とは?

1 遅く考えるコツ――否定から始めてみようじゃないか他



レッスン2 思考にはふたつのモードがある

1 二重プロセス理論/2 物体の運動にまつわる直観と熟慮/3 道徳にもふたつの思考のモード



レッスン3 「人」について、つい思い込んでしまうこと

1 代表性バイアスと基礎比率の無視/2 代表性バイアスと連言錯誤/3 利用可能性バイアス



レッスン4 ゆっくり「言葉」を考える

1 思考の道具としての言語/2 曖昧さの罠/3 言葉の意味から詭弁へ/4 詭弁を見抜く



レッスン5 科学の歴史は「因果関係」でつくられてきた

1 原因と結果の関係/2 どうして因果関係は重要なのか?/4 心理状態の推測にも直観と熟慮他



レッスン6 まぎらわしい因果関係

1 相関関係とは何か?/2 相関関係との混同を避ける練習/3 基礎比率の無視・再び



レッスン7 もう、ジレンマで悩まない

1 ジレンマとは何か?/2 第三の選択肢を探る/3 望ましくない結果を避ける/4 選択そのものをやめる



レッスン8 超入門・サイエンスの思考法

1 原因を正しく突き止める/2 対照実験とは何か?他



レッスン9 仮説の精度がグッと高まる、2つの考え方

1 ランダムサンプリング/2 サンプルの偏りに注意せよ/3 プラシーボ効果にも注意せよ



レッスン10 総合演習――怪しい話に惑わされないために

1 「医療」「健康」にまつわるおかしな主張/2 疑似科学・科学否定(反ワクチン)/3 陰謀論的な思考(ケネディ暗殺事件)/4 思考の「品質保証」

著者プロフィール

植原 亮  (ウエハラリョウ)  (

植原 亮(うえはら りょう)

1978年埼玉県にうまれる。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術、2011年)。現在、関西大学総合情報学部教授。専門は科学哲学だが、理論的な考察だけでなく、それを応用した教育実践や著述活動にも積極的に取り組んでいる。

著書に『思考力改善ドリル』(勁草書房、2020年)『自然主義入門』(勁草書房、2017年)、『実在論と知識の自然化』(勁草書房、2013年)、『生命倫理と医療倫理 第3版』(共著、金芳堂、2014年)、『道徳の神経哲学』(共著、新曜社、2012年),『脳神経科学リテラシー』(共著、勁草書房、2010年)、『脳神経倫理学の展望』(共著、勁草書房、2008年)ほか。訳書:T・クレイン『心の哲学』(勁草書房、2010年)、P・S・チャーチランド『脳がつくる倫理』(共訳、化学同人、2013年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。