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マリア=テレジア 下 バルバラ・シュトルベルク=リーリンガー(著) - 人文書院
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マリア=テレジア 下 (マリアテレジア ゲ) 「国母」の素顔 (コクボノスガオ)
原書: Maria Theresia

歴史・地理
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発行:人文書院
A5判
縦214mm 横154mm 厚さ36mm
重さ 900g
442ページ
上製
定価 7,500 円+税   8,250 円(税込)
ISBN
978-4-409-51102-2   COPY
ISBN 13
9784409511022   COPY
ISBN 10h
4-409-51102-5   COPY
ISBN 10
4409511025   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年5月15日
書店発売日
登録日
2023年9月20日
最終更新日
2024年5月20日
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紹介

知られざる「ハプスブルクの女帝」の全貌に迫る、第一人者による圧巻の評伝

「帝国の女主人」として、男性政治の歴史からは特例とされ、フェミニズム研究の範疇からも除外されていたマリア=テレジア、その実像を解き明かす。

「ハプスブルク家の継承という神聖な権利と、家中での自身の役割を信じることは、途方もない義務感、責任感、忍耐力をもたらした。君主鑑が善き君主に求めていた「忍耐と胆力」を身につけていたということである。即位に当たってはこの神聖な継承権が集中砲火を浴びたが、それは自分こそ継承権を保持するための神命を賦与されているという確信を固めさせただけであった。これこそ、即位当初の混沌極まる苦境の中で、同時代人も歴史家も驚嘆したマリア=テレジアの自信と決意の理由である。」

(「第15章 エピローグ」より)


原書:Barbara Stollberg-Rilinger, Maria Theresia. Die Kaiserin in ihrer Zeit. Eine Biographie, München: C. H. Beck, 2019.

◎下巻目次
第9章 王朝の資本
  若き紳士淑女/教育方針/政治の犠牲者/イサベラ・デ・パルマ/もう一人の犠牲者/神とファン・スヴィーテン

第10章 母と息子
  インスブルックでの死/国なき皇帝/啓蒙はいかにして宮廷にもたらされたのか/主導権争い/共同統治のジレンマ/《ポーランドケーキ》の分割

第11章 統治の宗教
  崇拝し、崇拝され/理性的な信仰/非同時性の同時性/国家教会政策/吸血鬼、奇跡の癒し手、暦作り/自由思想者とファッション哲学者

第12章 自国の内の異質なるもの
  統一と多様性/《不安と嫌悪》――ユダヤ人/《不治の疥癬持ちの羊》――隠れプロテスタント/我らが善きトルコ人

第13章 臣 民
  我が忠実なる臣民/情報の洪水/勤勉と規律/新しい学校/正義と慈悲/ボヘミアでの反乱/最後の戦い

第14章 母権制の秋
  生への厭忌/分身マリー=クリスティーヌ/模範例/従順ならざる娘たち/ナポリのカロリーナ/パルマのアマリア/マリー=アントワネット/マクシミリアン/実家組/長旅にそぐわぬ天色

第15章 エピローグ
  君主の徳/統制社会神話/古色蒼然

◎上巻目次
第1章 プロローグ
第2章 跡継ぎ娘
第3章 オーストリア継承戦争
第4章 皇后、皇帝、そして帝国
第5章 諸改革
第6章 身体政治
第7章 精緻な区別
第8章 七年戦争

目次

口絵
凡例

第9章 王朝の資本
  若き紳士淑女/教育方針/政治の犠牲者/イサベラ・デ・パルマ/
  もう一人の犠牲者/神とファン・スヴィーテン

第10章 母と息子
  インスブルックでの死/国なき皇帝/啓蒙はいかにして宮廷にもたらされたのか/
  主導権争い/共同統治のジレンマ/《ポーランドケーキ》の分割

第11章 統治の宗教
  崇拝し、崇拝され/理性的な信仰/非同時性の同時性/国家教会政策/
  吸血鬼、奇跡の癒し手、暦作り/自由思想者とファッション哲学者

第12章 自国の内の異質なるもの
  統一と多様性/《不安と嫌悪》――ユダヤ人/《不治の疥癬持ちの羊》
  ――隠れプロテスタント/我らが善きトルコ人

第13章 臣 民
  我が忠実なる臣民/情報の洪水/勤勉と規律/新しい学校/正義と慈悲/
  ボヘミアでの反乱/最後の戦い

第14章 母権制の秋
  生への厭忌/分身マリー=クリスティーヌ/模範例/従順ならざる娘たち/
  ナポリのカロリーナ/パルマのアマリア/マリー=アントワネット/マクシミリアン
  /実家組/長旅にそぐわぬ天色

第15章 エピローグ
  君主の徳/統制社会神話/古色蒼然

謝辞
訳者あとがき
原註
略語一覧

著者プロフィール

バルバラ・シュトルベルク=リーリンガー  (バルバラ シュトルベルクリーリンガー)  (

【著者】バルバラ・シュトルベルク=リーリンガー/Barbara Stollberg-Rilinger
ドイツの歴史学者。1997年からミュンスター大学で近世史講座を担当し、2018年よりベルリン高等研究所の所長を務める。研究の主なフィールドは近世の神聖ローマ帝国史であり、象徴的・儀礼的コミュニケーションの観点から考察した研究を多く手掛けてきた。主な単著に“Vormünder des Volkes? Konzepte landständischer Repräsentation in der Spätphase des Alten Reiches”(1999年)、“Des Kaisers alte Kleider. Verfassungsgeschichte und Symbolsprache des Alten Reiches”(2008年)、“Die Aufklärung. Europa im 18. Jahrhundert”(2017年)、編著に“Tyrannen: Eine Geschichte von Caligula bis Putin”(2022年)がある。

山下 泰生  (ヤマシタ タイセイ)  (

【訳者】山下 泰生(やました・たいせい)
修士(文学・神戸大学)、博士(文学・神戸大学)。同志社大学グローバル地域文化学部嘱託講師。専門は18世紀ハプスブルク君主国における宮廷儀礼研究。著作に川成洋/菊池良生/佐竹謙一編『ハプスブルク事典』丸善出版、2023年(共著)、川成洋編『ハプスブルク家の歴史を知るための60 章』明石書店、2024年(刊行予定)。

伊藤 惟  (イトウ ユイ)  (

【訳者】伊藤 惟(いとう・ゆい)
修士(文学・名古屋大学)。名古屋大学ほか非常勤講師。専門はソルブ文学・ドイツ文学研究。著作に「『クラバート伝説』再創造が語る民族アイデンティティの葛藤」日本昔話学会『昔話―研究と資料―』第43 号、2015年。

根本 峻瑠  (ネモト タケル)  (

【訳者】根本 峻瑠(ねもと・たける)
修士(文学・名古屋大学)、博士(学術・神戸大学)。専門は19 世紀ハプスブルク君主国における言語教育研究。著作にフランツ・ボアズ(前野佳彦編・監訳)『北米インディアンの神話文化』中央公論新社、2013年(共訳)、ションコイ・ガーボル、奥村弘、根本峻瑠、市原晋平、加藤明恵『ヨーロッパ文化遺産研究の最前線』神戸大学出版会、2023年(著・訳)、川成洋/菊池良生/佐竹謙一編『ハプスブルク事典』丸善出版、2023年(共著)。

上記内容は本書刊行時のものです。