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マリア=テレジア 下
「国母」の素顔
原書: Maria Theresia
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年5月15日
- 書店発売日
- 2024年5月15日
- 登録日
- 2023年9月20日
- 最終更新日
- 2024年5月20日
紹介
知られざる「ハプスブルクの女帝」の全貌に迫る、第一人者による圧巻の評伝
「帝国の女主人」として、男性政治の歴史からは特例とされ、フェミニズム研究の範疇からも除外されていたマリア=テレジア、その実像を解き明かす。
「ハプスブルク家の継承という神聖な権利と、家中での自身の役割を信じることは、途方もない義務感、責任感、忍耐力をもたらした。君主鑑が善き君主に求めていた「忍耐と胆力」を身につけていたということである。即位に当たってはこの神聖な継承権が集中砲火を浴びたが、それは自分こそ継承権を保持するための神命を賦与されているという確信を固めさせただけであった。これこそ、即位当初の混沌極まる苦境の中で、同時代人も歴史家も驚嘆したマリア=テレジアの自信と決意の理由である。」
(「第15章 エピローグ」より)
原書:Barbara Stollberg-Rilinger, Maria Theresia. Die Kaiserin in ihrer Zeit. Eine Biographie, München: C. H. Beck, 2019.
◎下巻目次
第9章 王朝の資本
若き紳士淑女/教育方針/政治の犠牲者/イサベラ・デ・パルマ/もう一人の犠牲者/神とファン・スヴィーテン
第10章 母と息子
インスブルックでの死/国なき皇帝/啓蒙はいかにして宮廷にもたらされたのか/主導権争い/共同統治のジレンマ/《ポーランドケーキ》の分割
第11章 統治の宗教
崇拝し、崇拝され/理性的な信仰/非同時性の同時性/国家教会政策/吸血鬼、奇跡の癒し手、暦作り/自由思想者とファッション哲学者
第12章 自国の内の異質なるもの
統一と多様性/《不安と嫌悪》――ユダヤ人/《不治の疥癬持ちの羊》――隠れプロテスタント/我らが善きトルコ人
第13章 臣 民
我が忠実なる臣民/情報の洪水/勤勉と規律/新しい学校/正義と慈悲/ボヘミアでの反乱/最後の戦い
第14章 母権制の秋
生への厭忌/分身マリー=クリスティーヌ/模範例/従順ならざる娘たち/ナポリのカロリーナ/パルマのアマリア/マリー=アントワネット/マクシミリアン/実家組/長旅にそぐわぬ天色
第15章 エピローグ
君主の徳/統制社会神話/古色蒼然
◎上巻目次
第1章 プロローグ
第2章 跡継ぎ娘
第3章 オーストリア継承戦争
第4章 皇后、皇帝、そして帝国
第5章 諸改革
第6章 身体政治
第7章 精緻な区別
第8章 七年戦争
目次
口絵
凡例
第9章 王朝の資本
若き紳士淑女/教育方針/政治の犠牲者/イサベラ・デ・パルマ/
もう一人の犠牲者/神とファン・スヴィーテン
第10章 母と息子
インスブルックでの死/国なき皇帝/啓蒙はいかにして宮廷にもたらされたのか/
主導権争い/共同統治のジレンマ/《ポーランドケーキ》の分割
第11章 統治の宗教
崇拝し、崇拝され/理性的な信仰/非同時性の同時性/国家教会政策/
吸血鬼、奇跡の癒し手、暦作り/自由思想者とファッション哲学者
第12章 自国の内の異質なるもの
統一と多様性/《不安と嫌悪》――ユダヤ人/《不治の疥癬持ちの羊》
――隠れプロテスタント/我らが善きトルコ人
第13章 臣 民
我が忠実なる臣民/情報の洪水/勤勉と規律/新しい学校/正義と慈悲/
ボヘミアでの反乱/最後の戦い
第14章 母権制の秋
生への厭忌/分身マリー=クリスティーヌ/模範例/従順ならざる娘たち/
ナポリのカロリーナ/パルマのアマリア/マリー=アントワネット/マクシミリアン
/実家組/長旅にそぐわぬ天色
第15章 エピローグ
君主の徳/統制社会神話/古色蒼然
謝辞
訳者あとがき
原註
略語一覧
上記内容は本書刊行時のものです。