書店員向け情報 HELP
出版者情報
取引情報
公共内芸術
民主主義の基盤としてのアート
- 初版年月日
- 2025年4月30日
- 発売予定日
- 2025年4月30日
- 登録日
- 2024年9月10日
- 最終更新日
- 2025年4月2日
紹介
国家は芸術に対しなぜお金を出すべきなのか、
そして、芸術は民主主義にどのように貢献するのか
批判理論を軸に哲学、政治学、経済学などを横断し、国家による芸術への助成について理論的な正当化を試みるとともに、芸術が民主主義と市民社会に対して果たす重要な貢献を丹念に論じる。哲学者でありつつ、アートの現場にも関わってきた著者による、壮大で精密な考察に基づく力強い提起の書。
「本書は、現代の芸術をめぐるいわゆる文化戦争を背景に、なぜ国家は芸術を助成すべきなのか、特に直接助成を行うべきなのかの論証を大枠として、芸術と文化についての理論化と現代社会についての理論化の両方を行なう哲学書だ。本書は、「哲学と人文学の論点だけではなく社会理論と文化政策の問いにも取り組む領域横断的な芸術哲学」を目指している。」(訳者あとがきより)
◎目次
第一部 二重の不足
第一章 文化戦争
第二章 芸術はいかなる財か?
第三章 芸術だけなのか?
第二部 市民社会
第四章 公共圏
第五章 公民セクター
第六章 拮抗し合う諸力
第三部 リミックスされたモダニズム
第七章 関係的自律
第八章 本来性と責任
第九章 民主的文化
第一〇章 文化政策を転換させること
目次
序文
第一部 二重の不足
第一章 文化戦争
一.一 対立軸
一.二 露わにすること
一.三 掘り起こし
第二章 芸術はいかなる財か?
二.一 経済学的正当化
二.二 文化に関わる不足
二.三 社会文化的
第三章 芸術だけなのか?
三.一 政治学的正当化
三.二 民主主義に関わる不足
三.三 公共的コミュニケーション
第二部 市民社会
第四章 公共圏
四.一 批判理論
四.二 フェミニズムによる修正
四.三 公共圏における芸術
第五章 公民セクター
五.一 失敗
五.二 公民セクター団体
五.三 社会的経済
第六章 拮抗し合う諸力
六.一 芸術とグローバル化
六.二 システムによる圧力
六.三 UICAの物語
第三部 リミックスされたモダニズム
第七章 関係的自律
七.一 個人間の参加
七.二 芸術の内的自律
七.三 芸術と社会
第八章 本来性と責任
八.一 移民の子どもたち
八.二 争点となる諸概念
八.三 創造的越境行為
第九章 民主的文化
九.一 文化的弁証法
九.二 民主主義の基盤
九.三 現代の見通し
第一〇章 文化政策を転換させること
一〇.一 道筋
一〇.二 社会文化的正当化
一〇.三 文化と民主主義
訳者あとがき
文献一覧
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。