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出版者情報
楽しみを諦めない! 腎臓病・透析ポジティブ生活
- 初版年月日
- 2025年1月22日
- 書店発売日
- 2025年1月24日
- 登録日
- 2025年1月22日
- 最終更新日
- 2025年1月22日
紹介
透析治療は日々進化している!
「これで終わり」と諦めず、ポジティブに生きていこう!
一般的に人工透析と聞くと、厳しい食事制限や時間的な制約を連想して、「これまでの生活が一変してしまう」という不安を抱く人は少なくないでしょう。確かに、週に3回、1回約4時間をかけて行われる透析治療は一度始めると生涯続ける必要があり、身体的・時間的負担は避けては通れないものです。
しかし著者によると透析治療は日々進歩を続けており、適切な治療と生活習慣の改善によって健康な状態にかなり近い生活を送れるようになっているため、人工透析を始めるからといって必要以上に悲観的になる必要はないといいます。
長年にわたり生活習慣病の専門医として透析患者と向き合ってきた著者は、透析治療に関する研究が近年大きく進展し、人工透析が患者の身体や生活に与える負担は大幅に軽減されていると述べています。食事制限は一律の厳しい基準から患者それぞれの状態に合わせた管理へと変わり栄養バランスに注意すれば好きなものを食べることができるようになりました。また、クリームタイプの麻酔薬が登場したことにより穿刺時の痛みも大きく緩和されているといいます。
こうした医療技術の進歩によって、かつて「苦しくつらいもの」とされていた人工透析はそのあり方が大きく変わっており、著者は「むしろ自身の健康を見つめ直す良い機会と、ポジティブにとらえてほしい」と訴えています。
本書では、透析治療の基本的な仕組みから、治療と日常生活を両立させるための具体的な方法を著者の豊富な臨床経験を基に解説しています。
透析治療が必要になるかもしれない人やその家族はもちろん、すでに透析治療を始めている人にもおすすめの一冊です。
目次
はじめに
[ 第1章] Adesso c'è l'apertura!(さあ、開幕だ!)
人工透析=「人生まだまだこれから!」と前を向こう
「腎臓病ですね」「透析治療が必要です」と言われたら……
透析治療はつらくて怖いもの?
透析治療は新たな人生の始まり
[ 第2章] I reni sono gli addetti alle pulizie del corpo!(腎臓は体の中の掃除屋さん!)
腎臓の働きと慢性腎臓病、人工透析について知ろう
命を支える腎臓の働き。ネフロンとは?
5人に1人がかかる慢性腎臓病とは?
日本で約35万人が透析治療を受けている
血液を体外できれいにする血液透析
透析患者さんの死因第1位は心不全
透析患者さんを支えるチーム医療
[ 第3章] La tecnologia di dialisi giapponese è la migliore!(日本の透析技術は世界一!)
最先端の医療技術と充実した制度を知ってQOLを上げよう!
改善されてきた療養環境
針刺しの痛みを著しく緩和する麻酔クリーム
治療費を抑える助成制度
身体障害者手帳のさまざまなメリット
仕事を続けられるサポート制度
[ 第4章] Il riso fa buon sangue!(笑いは良い血を作る!)
楽しみを諦めない! ポジティブな毎日を力強く楽しもう!
工夫して楽しい人生を!
食事は塩分抑えて、カロリーしっかり
香辛料や酢を使って減塩に成功
出汁も減塩の強い味方
さまざまな減塩アイテムを上手に活用
外食ならどんぶり物より定食メニュー
カリウムやリンの摂取も要注意
カリウムを減らす野菜の調理法
高リン血症のリスクを避ける
強い味方になる管理栄養士。食べることは人生の楽しみ!
●サバの七味焼き
●夏野菜のパン粉焼き
●ほうれん草とえのきのわさび和え
●春雨の酢の物
●生姜焼き風
家族に支えられての食事療法
一人暮らしの減塩大作戦
透析治療が必要でも旅行は可能!
旅行は早めにスケジューリングを
食事は1週間のトータルバランスで
しっかり事前準備で海外旅行もGO!
運動こそ最良の薬!
いちばん手軽なウオーキング!
社会とつながるために仕事はとても重要
[ 第5章] Sorriso e Sano(笑顔と健康)
命ある限り、笑顔で人生を過ごそう!
感謝の気持ちで楽しい第2の人生を!
「一病息災」と笑って過ごす90代の患者さん
笑顔がつながってみんなが幸せに
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。