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村野藤吾のリノベーション 京都工芸繊維大学美術工芸資料館(編集) - 国書刊行会
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村野藤吾のリノベーション (ムラノトウゴノリノベーション) 図面資料に見るその作法と精神 (ズメンシリョウニミルソノサホウトセイシン)

芸術
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発行:国書刊行会
A4変型判
176ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-336-07201-6   COPY
ISBN 13
9784336072016   COPY
ISBN 10h
4-336-07201-9   COPY
ISBN 10
4336072019   COPY
出版者記号
336   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年4月7日
書店発売日
登録日
2021年2月25日
最終更新日
2021年2月26日
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紹介

建築家・村野藤吾の作品には、歴史的建築物や村野自身が手掛けた作品に対する改修(リノベーション)や増築を施したものが少なくない。本書ではそれらの中から15件に焦点を当て、改修や増築の手法を解読し、村野の歴史や過去に対する意識や距離感を読み取る。図面に見る改修事例からは、村野が歴史的建築物や過去の建物の自立性を尊重し、保存しながら、それらを継承し新たなデザインを加え、新旧が混ざり合った独自の建築を生み出していることが分かる。そこには従来の文化財の保存や改修の理念や方法とは異なる文脈から生み出された、村野独自の歴史や過去との自在な関わり方を見出すことができるだろう。

目次

巻頭グラビア 撮影:市川靖史・多比良敏雄

ごあいさつ

巻頭論文:村野藤吾によるリノベーションの作法  笠原一人


【作 品】

・大丸神戸店(1936年増築・改修)
 論考:「調和と区別」の獲得  笠原一人

・そごう大阪本店(1935年竣工/1937・52・70年改修)
 論考:作品に対する責任感――建築家のあるべき姿  西島業士

・京都市美術館(1940年代後半改修計画)
 論考:占領期京都と村野藤吾――知られざる転用ホテル計画をめぐって  三宅拓也

・志摩観光ホテル(現・志摩観光ホテル ザ・クラブ/1951年移築・改修)
 論考:戦時下で建設された「海軍将校倶楽部」の移築・再生  平井直樹

・髙島屋日本橋店(1952・54・63・65年増築)
 論考:日本橋高島屋と村野藤吾  松隈 洋

・丸栄百貨店(1952年改修増築/1956・86年増築)
 論考:丸栄百貨店に見る村野藤吾の方法  松隈 洋

・南都銀行本店(1953年増築)
 論考:変わりゆく古都の銀行建築――引用と変換による古典主義建築への増築  三宅拓也

・心斎橋ビル(板谷生命ビル/1939年竣工・1955年増築・1980年改修)
 論考:戦前と戦後を繋ぐファサード・デザイン  笠原一人

・関西大学図書館(現・関西大学博物館/簡文館/1955年増築)
 論考:増築し続けるキャンパスが、次なる進化を生み出す  大平滋彦

・森五商店ビル(近三ビルヂング/1931年竣工・1956・59年増築・1965年改修)
 論考:凛とした佇まいを支える機能の更改 福原和則

・近鉄百貨店阿倍野本店(1957年増築・1958年改修・1964年増築)
 論考:改修・増築・保存の複合体  笠原一人

・アポロ会館(旧アポロ座/1950年竣工・1957年改修)
 論考:商業的生命を見据えたアポロ会館  小谷川 勝

・新ダイビル(1958年竣工・1963年増築)
 論考:既存のエレメントを活かす増築手法  豊田充広

・迎賓館赤坂離宮(1974年改修)
 論考:宮殿を「人間の空間」へ  石田潤一郎

・宇部市文化会館(1979年竣工)
 論考:主役を引き立てつつ個性を放つ名脇役  角田曉治


インタビュー:江副敏史氏に聞く 米子市公会堂の改修設計を担当して(聞き手:松隈洋・笠原一人)

インタビュー:中村拓志氏に聞く 佳水園の改修設計を担当して(聞き手:松隈洋・笠原一人


掲載図面データ
村野藤吾関連年表
謝 辞
英語目次・英語概要

上記内容は本書刊行時のものです。