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新版 彼岸花はきつねのかんざし 朽木祥(著) - 佼成出版社
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新版 彼岸花はきつねのかんざし (シンパン ヒガンバナハキツネノカンザシ)

児童図書
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発行:佼成出版社
A5判
180ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-333-02942-6   COPY
ISBN 13
9784333029426   COPY
ISBN 10h
4-333-02942-2   COPY
ISBN 10
4333029422   COPY
出版者記号
333   COPY
Cコード
C8393  
8:児童 3:全集・双書 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年6月30日
発売予定日
登録日
2025年3月5日
最終更新日
2025年4月18日
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紹介

「こんど、また遊んでね。」
「こんども、こんども、また、こんどもね。」
也子が出会った、ふわふわのしっぽの小さなきつね。
あしたも、きっときつねを探しに行こう。
そう思っていたのに――。

戦時下の広島でくらす、小学4年生の也子。
子ぎつねと次第に仲よくなっていく
つつましくも穏やかな日々が、
一発の爆弾によって、突然奪われます。

あたりまえの暮らしが奪われることこそが、非戦闘員までも巻きこむ戦争の恐ろしさであり、悲しみなのです。~あとがきより~

教科書に採用された『たずねびと』の著者による、新しい戦争児童文学の原点。
日本児童文芸家協会賞、赤い鳥さし絵賞受賞作品。

※本書は2008年に発行された『彼岸花はきつねのかんざし』(学研)の新版です。新版の刊行にあたり、全編を通して表記を改め、表現の一部を加筆修正しました。

■編集者コメント
著者は被爆二世であり、「今を生きる子どもたちにいかに戦争体験を分かち合うか」という困難なテーマに真摯に取り組んで来られました。2020年から教科書(小学五年生国語/光村図書)に『たずねびと』が掲載されていますが、2008年に発刊された本書は、著者がそうした「新しい戦争児童文学」として最初に書いた作品であり、原点とも言えます。戦後八十年という節目に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

目次

序章   春の日
第一章  竹やぶ
第二章  子ぎつね
第三章  おきつねさんとおねずみさん
第四章  おしろいばなの首飾り
第五章  きつねの嫁入りを見た話
第六章  かみきりきつね
第七章  きつね、出ろ
第八章  ひめじょおんの森
第九章  満点の星
第十章  ピカドン
第十一章 おきつねさん
終章   白い彼岸花
あとがき
新装版へのあとがき

著者プロフィール

朽木祥  (クツキショウ)  (

広島市出身。被爆2世。
デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。『彼岸花はきつねのかんざし』(Gakken)で日本児童文芸家協会賞、『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞、『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞ほか受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。ほかに『八月の光失われた声に耳をすませて』(小学館)など著書多数。ヒロシマを描いた「たずねびと」が2020年より小学校教科書(光村図書)に採択されている。近年では『光のうつしえ』が英訳(2025年、独語訳)刊行され、2023年にはアラブ首長国連邦、ドイツの児童書フェスティバルに日本の作家として初めて招聘されるなど、海外での評価も高まっている。

ささめやゆき  (ササメヤユキ)  (

東京都出身。
1985年、ベルギー・ドメルホフ国際版画コンクールで銀賞。『ガドルフの百合』(偕成社)で小学館絵画賞、『真幸くあらば』で講談社出版文化賞さしえ賞、『あしたうちにねこがくるの』(共に講談社)で日本絵本賞、『彼岸花はきつねのかんざし』(Gakken)で赤い鳥さし絵賞を受賞。その他の作品に『椅子―しあわせの分量』(BL出版)、『ねこのチャッピー』(小峰書店)、『あるひあるとき』(のら書店)、『あひるの手紙』(佼成出版社)など、多くの絵本・画集・挿絵を手がける。エッセイ集に『十四分の一の月』(幻戯書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。