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出版者情報
質的社会調査のジレンマ 上巻
ハーバート・ブルーマーとシカゴ社会学の伝統
発行:勁草書房
四六判
240ページ
定価
3,600円+税
- 書店発売日
- 2022年3月19日
- 登録日
- 2022年2月11日
- 最終更新日
- 2022年3月11日
紹介
アメリカ社会学が生み出し普及させた量的方法と質的方法の対立を解きほぐす。社会と科学の性質に迫る社会調査方法論の記念碑的研究。
量的方法と質的方法の区別は、実態に合わないとされながらも確かに存在している。ハマーズリーは、統計が主流化する社会学の中で質的方法を擁護したハーバート・ブルーマーを軸に、この対立の成り立ちや編成を解きほぐす。この議論は、社会や科学の性質をめぐる問いだけでなく、調査や社会学をめぐる根源的な問いにつながっていく。
【原著】Martyn Hammersley, The Dilemma of Qualitative Method: Herbert Blumer and the Chicago Tradition(Routledge, 1989)
目次
謝 辞
導 入 なぜいまハーバート・ブルーマーなのか
第一章 一九世紀の哲学と人間科学
実証主義
歴史主義
新カント主義
世紀転換期の社会科学
結 論
第二章 プラグマティズム
チャールズ・サンダース・パース
ウィリアム・ジェイムズ
ジョン・デューイ
ジョージ・ハーバート・ミード
チャールズ・ホートン・クーリー
結 論
第三章 シカゴ社会学
ウィリアム・I・トマス:主観的なものと客観的なものの研究
ロバート・パークとシカゴにおける事例研究調査
シカゴ学派の事例研究の実例
ブルーマーの経験的研究
結 論
第四章 事例研究と統計:社会学的実証主義の興隆
社会学的実証主義者の議論
実証主義の批判者たち
結 論
第五章 流れに抗して:ブルーマーの量的方法批判
統計的方法
社会的事象の量的測定
ブルーマーによる批判の基底にあるいくつかの想定
結 論
上記内容は本書刊行時のものです。