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情動の哲学入門 信原 幸弘(著/文) - 勁草書房
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情動の哲学入門 (ジョウドウノテツガクニュウモン) 価値・道徳・生きる意味 (カチドウトクイキルイミ)

哲学・宗教
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発行:勁草書房
四六判
288ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-326-15450-0   COPY
ISBN 13
9784326154500   COPY
ISBN 10h
4-326-15450-0   COPY
ISBN 10
4326154500   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年10月3日
最終更新日
2017年11月7日
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書評掲載情報

2018-01-21 朝日新聞  朝刊
評者: 野矢茂樹(東京大学教授・哲学)
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紹介

情動はときに誤り、害をもたらす。やはり理性に従って行動すべきなのか。理性的に生きることが幸福な生につながるのか。実はそうではない。情動こそが状況に相応しい行動を生み出すのであり、理性は情動の働きを調整しているというのが本当のところである。情動に着目することで新たな展開を見せる心の哲学の最前線。

目次

はじめに

第Ⅰ部 価値と情動

第1章 立ち現れる価値的世界
 1 価値の身体的感受
 2 情動は価値への態度ではないだろうか
 3 身体の透明化

第2章 価値認識の究極的源泉
 1 価値は事実に付随する
 2 価値判断に情動は不要か
 3 情動の根源性

第3章 葛藤する心
 1 情動の合理性
 2 価値判断の体系性
 3 御しがたい情動

第Ⅱ部 道徳と情動

第4章 悲劇的ディレンマ
 1 正しい行為
 2 後悔と罪悪感
 3 悲しみと罪悪感
 4 意図的行為の可能性

第5章 道徳的修復
 1 どうしようもない悪
 2 赦し
 3 赦しえないもの
 4 それでも人である

第6章 道徳の二人称性
 1 足をどかせる二つのやり方
 2 理由と圧力
 3 二人称理由の権利
 4 反応的情動

第Ⅲ部 生きる意味と情動

第7章 感情労働
 1 感情労働とは何か
 2 隷属性
 3 自己洗練の妨害
 4 脱出の道

第8章 情動価と経験機械
 1 情動価とは何か
 2 奇妙な情動
 3 経験機械の謎を解く

第9章 自己物語
 1 物語とは何か
 2 人生と物語
 3 自己物語の客観性
 4 自己物語のフィクション化

あとがき
参考文献
索引

著者プロフィール

信原 幸弘  (ノブハラ ユキヒロ)  (著/文

信原幸弘(のぶはら ゆきひろ) 1954年、兵庫県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。 主な著書に『意識の哲学』(岩波書店、2002年)、『シリーズ 心の哲学』全3巻(編著、勁草書房、2004年)、訳書にパトリシア・チャーチランド『脳がつくる倫理―科学と哲学から道徳の起源にせまる』(共訳、化学同人、2013年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。