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出版者情報
情動の哲学入門
価値・道徳・生きる意味
発行:勁草書房
四六判
288ページ
定価
2,700円+税
- 書店発売日
- 2017年11月10日
- 登録日
- 2017年10月3日
- 最終更新日
- 2017年11月7日
書評掲載情報
2018-01-21 |
朝日新聞
朝刊 評者: 野矢茂樹(東京大学教授・哲学) |
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紹介
情動はときに誤り、害をもたらす。やはり理性に従って行動すべきなのか。理性的に生きることが幸福な生につながるのか。実はそうではない。情動こそが状況に相応しい行動を生み出すのであり、理性は情動の働きを調整しているというのが本当のところである。情動に着目することで新たな展開を見せる心の哲学の最前線。
目次
はじめに
第Ⅰ部 価値と情動
第1章 立ち現れる価値的世界
1 価値の身体的感受
2 情動は価値への態度ではないだろうか
3 身体の透明化
第2章 価値認識の究極的源泉
1 価値は事実に付随する
2 価値判断に情動は不要か
3 情動の根源性
第3章 葛藤する心
1 情動の合理性
2 価値判断の体系性
3 御しがたい情動
第Ⅱ部 道徳と情動
第4章 悲劇的ディレンマ
1 正しい行為
2 後悔と罪悪感
3 悲しみと罪悪感
4 意図的行為の可能性
第5章 道徳的修復
1 どうしようもない悪
2 赦し
3 赦しえないもの
4 それでも人である
第6章 道徳の二人称性
1 足をどかせる二つのやり方
2 理由と圧力
3 二人称理由の権利
4 反応的情動
第Ⅲ部 生きる意味と情動
第7章 感情労働
1 感情労働とは何か
2 隷属性
3 自己洗練の妨害
4 脱出の道
第8章 情動価と経験機械
1 情動価とは何か
2 奇妙な情動
3 経験機械の謎を解く
第9章 自己物語
1 物語とは何か
2 人生と物語
3 自己物語の客観性
4 自己物語のフィクション化
あとがき
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。