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自然主義入門 植原 亮(著) - 勁草書房
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自然主義入門 (シゼンシュギニュウモン) 知識・道徳・人間本性をめぐる現代哲学ツアー (チシキドウトクニンゲンホンセイヲメグルゲンダイテツガクツアー)

哲学・宗教
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発行:勁草書房
四六判
320ページ
定価 2,800 円+税   3,080 円(税込)
ISBN
978-4-326-15448-7   COPY
ISBN 13
9784326154487   COPY
ISBN 10h
4-326-15448-9   COPY
ISBN 10
4326154489   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年6月7日
最終更新日
2017年7月15日
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書評掲載情報

2017-09-03 読売新聞  朝刊
評者: 納富信留(東京大学教授、ギリシャ哲学研究者)
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紹介

哲学と心を対象とする諸科学とが交差する場で繰り広げられる、知のスペクタクルの最前線へ! 自然主義の眺望を示す初めての入門書。
 
哲学と科学を緊密に結びつけ、科学をとおして人間の知の営みを捉えようとする哲学上の立場=「自然主義」。本書では人間の心には何が生まれつき備わっているのかをめぐる生得説と経験主義の対立を軸に、心理学や認知科学における新しい仮説や知見をふんだんに取り込み、領域の拡大と深化を続ける自然主義の大航海へと読者をいざなう。

目次

はしがき

第1章 自然主義の輪郭
 1 ノイラートの船
 2 異星人の科学者
 3 心をめぐるふたつの比喩
 4 合理論的生得説と自然主義の課題
 本章のまとめ

第2章 道徳と言語のネイティヴィズム
 1 道徳判断と道徳的価値観
 2 道徳生得説の課題・動機・方向
 3 言語生得説
 4 道徳文法学派
 本章のまとめ

第3章 味わう道徳、学ぶ道徳
 1 感情の不可欠性
 2 ハイトの道徳基盤理論──感情主義的な道徳生得説
 3 道徳の経験主義へ
 4 道徳から心へ
 本章のまとめ

第4章 生得的な心は科学する
 1 心の発達と生得説
 2 カントと生得説と科学の起源
 3 帰納・生得説・本質主義
 4 モジュール集合体仮説と進化心理学
 本章のまとめ

第5章 経験主義の逆襲
 1 生得説批判─進化とモジュール
 2 生得説批判─発達心理学の知見を飼い馴らす
 3 抽象概念を学ぶ──数と論理
 4 言語生得説に挑む
 本章のまとめ

第6章 ふたつの心とサイボーグ
 1 二重プロセス理論
 2 調和の試み
 3 理性の由来
 4 生まれながらのサイボーグ
 本章のまとめ

第7章 善き生・工学・道徳的進歩
 1 生物‐文化的人工物としての道徳
 2 自律性と道徳の制御
 3 規範の探究
 4 人間は道徳的に進歩するか
 本章のまとめ

第8章 疑いとア・プリオリ
 1 懐疑論からの挑戦
 2 懐疑論に部分的に応答する
 3 懐疑論の土俵にあがることを拒否する試み
 4 若干の補足と今後の課題
 本章のまとめ

第9章 自然化する哲学──存在と方法
 1 存在論的自然主義
 2 方法論的自然主義
 3 あるメタ哲学的な展望
 本章のまとめ

文献案内
あとがき
事項索引
人名索引

コラム
①遺伝子と生得性
②素朴心理学
③消去主義

著者プロフィール

植原 亮  (ウエハラ リョウ)  (

植原 亮(うえはら りょう) 
1978年埼玉県に生まれる。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術、2011年)。現在:関西大学総合情報学部教授。著書:『自然主義入門』(勁草書房、2017年)、『実在論と知識の自然化』(勁草書房、2013年)、『生命倫理と医療倫理 第3版』(共著、金芳堂、2014年)、『道徳の神経哲学』(共著、新曜社、2012年)、『脳神経科学リテラシー』(共著、勁草書房、2010年)、『脳神経倫理学の展望』(共著、勁草書房、2008年)ほか。訳書:T・クレイン『心の哲学』(勁草書房、2010年)、P・S・チャーチランド『脳がつくる倫理』(共訳、化学同人、2013年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。