書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
響き合ううたと人形
「三十六歌人」でたどる短歌の歴史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年11月
- 書店発売日
- 2013年11月12日
- 登録日
- 2013年10月7日
- 最終更新日
- 2013年11月12日
紹介
きっと歌が好きになる、短歌入門書。
島内景二が、土屋文明記念文学館に展示してある、36人の歌人人形からインスピレーションを得て、36首の歌に解説を加えたものを中心に、三枝昻之のエッセイも収録。
「知っておきたい歌の歴史」として、日本の歌の歴史も概観できるようにした、短歌入門書です。
もっと歌を知りたくなる、自分で歌を詠みたくなる、そんな本です。
歌というタイムマシーンに乗って、さあ出かけよう。
感動、勇気、命。「人生」のすべてが体験できる旅へ。
【歌という万能の乗物に乗れば、私たちは平安時代にも鎌倉時代へも旅して、いつの世にも変わらない人間の営みに触れることができる。心をわくわくさせる恋も、はるか遠いところへの旅も、日々の生活を彩る四季折々の美しい自然も、歌という乗物の窓から、パノラマのように眺められる。……島内景二「歌というタイムマシーンに乗って」より】
目次
はじめに●篠木れい子
【巻頭エッセイ】永遠の榛名―土屋文明に思うこと●三枝昻之
鑑賞編 ▼「三十六歌人」人形と歌の魅力●島内景二
歌というタイムマシーンに乗って―三十六歌人に寄せて
▼『万葉集』に取られた飛鳥・奈良時代の歌[古代(上代)]
1 額田王 【風が、あなただったら】
2 柿本人麿 【また逢える日が、あってほしい】
3 持統天皇 【夏は来ぬ】
4 山部赤人 【スミレの花のベッドで】
5 山上憶良 【あの空が飛べたら】
6 大伴旅人 【酒を飲まずに、いられるか】
7 大伴家持 【春のアンニュイ】
▼『古今和歌集』などに取られた平安時代の歌[古代(中古)]
8 小野小町 【鏡よ、鏡】
9 在原業平 【花よ、時間を止めてくれ】
10 紀貫之 【去りゆく美しい旅人】
11 紀友則 【この花を、あなたにあげよう】
12 和泉式部 【黒髪は情熱の炎】
13 藤原敏行 【風の歌を聞こうよ】
▼『新古今和歌集』などに取られた平安・鎌倉時代の歌[中世]
14 藤原俊成 【最後は、涙で終わりたくない】
15 俊成卿女 【夢の続き】
16 寂蓮 【秋は、夕暮】
17 式子内親王 【忍ぶ恋は命がけ】
18 藤原定家 【こんな恋をしたかった】
19 後鳥羽院 【正義を見せてやる】
20 西行 【花と共に散りぬ】
21 源実朝 【海を見ていた青年】
▼江戸時代の歌[近世]
22 良寛 【鉢の子よ、おまえは今どこに】
▼明治時代以降の歌[近代]
23 正岡子規 【あの星が私だ】
24 与謝野晶子 【どうよ、この髪、この私】
25 若山牧水 【あの鳥は、私だろうか】
26 石川啄木 【才能のある俺が、なぜ】
27 北原白秋 【純愛と罪は、リンゴの香り】
28 伊藤左千夫 【命のゆくえ】
29 長塚節 【病室の慰めは、花と恋】
30 前田夕暮 【ヒマワリのように激しく】
31 島木赤彦 【燃える心と、凍りつく心】
32 木下利玄 【子どもは風の子、蜜柑の子】
33 会津八一 【寂しさを知る人であれ】
34 釈迢空 【山奥での神秘体験】
35 斎藤茂吉 【人生の逆境と真向かう】
36 宮柊二 【冬の響きを愛して】
解説編▼知っておきたい歌の歴史
1 記紀歌謡から万葉集へ―古代の和歌―●島内景二
2 勅撰和歌集と私家集―中古・中世の和歌―●島内景二
3 群馬県立土屋文明記念文学館「短歌の世界」コーナー●中田宏明
4 近代における「旧派」●中田宏明
5 「短歌」の百年―〈私〉をめぐるこころざし●三枝昻之
群馬県立土屋文明記念文学館ごあんない
上記内容は本書刊行時のものです。