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川崎警察 下流域 香納諒一(著) - 徳間書店
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川崎警察 下流域 (カワサキケイサツカリュウイキ)

文庫
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発行:徳間書店
文庫判
縦148mm 横105mm 厚さ17mm
重さ 204g
432ページ
定価 900円+税
ISBN
978-4-19-894997-6   COPY
ISBN 13
9784198949976   COPY
ISBN 10h
4-19-894997-2   COPY
ISBN 10
4198949972   COPY
出版者記号
19   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年1月1日
最終更新日
2025年3月4日
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紹介

不審死の背後に広がる予想外に深い闇沼
ぬかるみに足を踏み入れた刑事たちの苦闘
魂を震わせる長篇警察小説!

1970年代の川崎。
京浜工業地帯として発展する裏で、ヘドロで漁ができなくなった漁師たちが、漁業権や船舶の買い上げと、補償金をエサに立ち退きを迫られ、漁民の間に分断と対立が生じていた。
また新興工業地帯には朝鮮や沖縄からの流入者も多く住み、住民感情は複雑化していた。
そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。
遺体は元漁師の矢代太一と判明。
彼は漁業権問題で漁民をまとめる折衝役だった。
だが遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性をうかがわせた。
そして遺品にはなぜかキーホルダーがふたつあり、自宅以外にもうひとつ家の鍵を所持しているようだった。
川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、ベテラン捜査員たちや新米刑事の沖修平らを叱咤しながら捜査に乗り出す。
矢代は漁師をやめて得た補償金で、夫婦で食堂を始めたが、妻の死によって店をたたみ、いまは次男と暮らしていた。
居酒屋やクラブで酒を飲むだけが楽しみだったという。
漁業権放棄問題では対立する漁師グループから恨みも買っていたことがわかった。
被害者の足取りを追ううちに、矢代は居酒屋で飲んでいるところに若い女性から電話がかかり、慌てたようにして店を出て行ったことがわかった。
事件が報道されると、矢代に離れの部屋を貸していたという夫婦から川崎署に電話が入った。
しかも義理の娘とふたりで借りていたという。
矢代には息子が二人いたが、ともに独身で、義理の娘などはいなかった。
手がかりを得た車谷たちは、不審死事件の背後に横たわる予想外に深い泥沼に足を踏み入れることになるが……

著者プロフィール

香納諒一  (カノウリョウイチ)  (

1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。
主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

上記内容は本書刊行時のものです。