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雲上雲下 朝井まかて(著/文) - 徳間書店
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雲上雲下 (ウンジョウウンゲ)

文庫
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発行:徳間書店
文庫判
縦148mm 横105mm
重さ 217g
464ページ
定価 750円+税
ISBN
978-4-19-894631-9   COPY
ISBN 13
9784198946319   COPY
ISBN 10h
4-19-894631-0   COPY
ISBN 10
4198946310   COPY
出版者記号
19   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年2月1日
最終更新日
2021年3月3日
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紹介

「物語が世界から消える?」
子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。
民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う!

「全体の形があらわになった瞬間、
全身に鳥肌の立つような感動を覚えた」
阿部智里(作家)

【出版社からのコメント】
朝井さんと日本各地へ行き、
昔から伝わるお話を聞かせていただきました。
湖や地方の山、遺跡に滝。
ブナ林の中を走り回り、
田んぼの中で
偶然みつけたお地蔵さんを拝んだことも。
そんな四季折々の一瞬一瞬が集められ、
物語となり、生き物のように動きはじめました。
「物語よりおもしろいものがある」
と言われる厳しい時代の中、
朝井さんが命を吹き込んだ“物語たち“は
世界に問いかけます。
物語たちがいなくなってしまったら、
どうするでしょうか?
本作品が、
物語に関わるすべての人に届いたらと
切に願っております。

 昔、むかしのそのまた昔。深山の草原に、
一本の名もなき草がいた。
彼のもとに小生意気な子狐が現れ、
「草どん」と呼んでお話をせがむ。山姥に、
団子ころころ、お経を読む猫、
そして龍の子・小太郎。草どんが語る物語は
やがて交錯し、雲上と雲下の世界がひずみ始める。
――民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う。
不思議で懐かしいニッポンのファンタジー。
〈第十三回中央公論文芸賞受賞〉
(解説:阿部智里)

章ノ一 小さき者たち
草どんと、子狐
団子地蔵
粒や
亀の身上がり
猫寺

章ノ二 勇の者たち
通り過ぎる者
お花
湖へ
小太郎

章ノ三 物語の果て
草どんと、子狐と山姥
神々の庭
空の下

解説:阿部智里

著者プロフィール

朝井まかて  (アサイマカテ)  (著/文

1959年大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し『実さえ花さえ』でデビュー。(受賞作は文庫化され『花競べ向嶋なずな屋繁盛記』と改題)2014年『恋歌』で直木賞受賞。同年『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、2015年『すかたん』で大阪ほんま本大賞、2016年『眩』で中山義秀文学賞、2017年『福袋』で舟橋聖一文学賞、2018年『雲上雲下』で中央公論文芸賞、2019年『悪玉伝』で司馬遼太郎賞、同年大阪文化賞、2020年『グッドバイ』で親鸞賞受賞。著書に『先生のお庭番』『御松茸騒動』『落陽』『銀の猫』『落花狼藉』『輪舞曲』『類』などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。