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貝殻航路
発行:文藝春秋
四六判
重さ 260g
120ページ
定価
1,700 円+税
1,870 円(税込)
- 書店発売日
- 2026年3月12日
- 登録日
- 2026年2月3日
- 最終更新日
- 2026年3月18日
書評掲載情報
| 2026-05-09 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
北方領土を間近に望む土地に生まれ、漁師の父に育てられた主人公は、アイヌにルーツを持つ夫と結婚し釧路の街に移り住む。
アラスカからの豪華客船が釧路に寄港するというニュースの一方で、ミュージシャンの夫は行き先も告げずに家を出た。
倦んだ孤独をひとり抱えるわたしは、幼いころに父と見た貝殻島のことを思い出す。
「カイカライ。波の上面低いもの、という意味で、満潮になれば水没してしまうちっぽけな島だよ、日本では貝殻島、カイカライはアイヌ語ね」
北方領土という戦後史にひっそり佇む貝殻島の灯台、かつて海上の国境を越えロシア船に拿捕された父、静かに民族の記憶をつなぐ夫とその妹――いくつものかすかな光が敷きつめられた貝殻島への航路とは。
北海道東部、道東と呼ばれる土地の風土を細やかに描き、そこに暮らす人間の内奥に迫る野心作。
選考委員から高い評価を得た第174回芥川賞候補作。
上記内容は本書刊行時のものです。

