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月ぞ流るる 澤田 瞳子(著/文) - 文藝春秋
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月ぞ流るる (ツキゾナガルル)

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発行:文藝春秋
46
重さ 490g
448ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-16-391778-8   COPY
ISBN 13
9784163917788   COPY
ISBN 10h
4-16-391778-0   COPY
ISBN 10
4163917780   COPY
出版者記号
16   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年9月18日
最終更新日
2023年12月27日
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書評掲載情報

2024-01-13 日本経済新聞  朝刊
評者: 末國善己(文芸評論家)
2023-12-23 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 内藤麻里子(文芸ジャーナリスト)
2023-12-17 産經新聞  朝刊
評者: 細谷正充(文芸評論家)
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紹介

紫式部が生きた平安中期を描く、豪華絢爛宮中絵巻。

日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか?

宮中きっての和歌の名手と言われる朝児(あさこ)は夫を亡くしたばかり。五十も半ばを過ぎて夫の菩提を弔いながら余生を過ごそうとしていたが、ひょんなことから三条天皇の中宮妍子の女房として再び宮仕えをすることになる。

宮中では政権を掌握した藤原道長と、あくまで親政を目指す三条天皇との間には緊張が入っていた。道長の娘の妍子が、将来天皇となるべき男児を出産することが、二人の関係に調和をもたらす道だった。しかし、女児が生まれたことで、道長は三条天皇の排除を推し進めていくことになる。

朝児は、目の前で繰り広げられるきらびやかながらも残酷な政争に心を痛める。なぜ人は栄華を目指すのか。いま自身が目にしていることを歴史として書き記すことが自らの役目ではないのか。そこで描かれるのは歴史の勝者ばかりではない。悲しみと苦しみのなかで敗れ去った者の姿を描かねばならない。その思いの中で朝児は筆を取る。

上記内容は本書刊行時のものです。