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日報隠蔽 自衛隊が最も「戦場」に近づいた日
- 書店発売日
- 2020年4月17日
- 登録日
- 2020年3月17日
- 最終更新日
- 2020年4月10日
紹介
結局すべてがウソなんじゃないか──。
「南スーダン日報問題」に挑んだ調査報道ノンフィクション
第18回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」受賞!
自衛隊に駆け付け警護が付与された南スーダンPKO。
在野のジャーナリストによる情報公開請求に端を発した疑惑は、
防衛大臣など最高幹部の引責辞任という前代未聞の結末を迎えた。
現地の状況を記した「日報」はなぜ隠されたのか。
首都ジュバでは、一体何が起きていたのか。
この問題は我々に何を問うているのか──?
公開請求を行なったジャーナリスト・布施祐仁と、
南スーダンに14回潜入した特派員・三浦英之。
政権を揺るがした「南スーダン日報問題」の内実に、
気鋭のジャーナリストが連帯して挑む、調査報道ノンフィクション!
●直感的に、「ありえない」と思った。
自衛隊にとっても重要な日報が半年も経たずに廃棄され、
防衛省に存在しないなんて、常識的に考えられない。
こんなに短期間で廃棄されてしまったら、
国民は自衛隊のPKO活動について何も検証できないではないか──。(布施祐仁)
●目の前に広がったのは自衛隊宿営地の全景。
ポールに日の丸がはためき、自衛隊員が車に乗り込んだり、
会話をしながら道を歩いたりしているのが肉眼でもはっきりと見える。
ロケットランチャーを撃ち込まれれば、
間違いなく多数の死傷者が出ただろう──。(三浦英之) <本文より>
おわりに 三浦英之
【著者プロフィール】
●布施祐仁(ふせ・ゆうじん)
1976年、東京都生まれ。ジャーナリスト。『ルポ イチエフ 福島第一原発レベル7の現場』(岩波書店)で平和・協同ジャーナリスト基金賞、日本ジャーナリスト会議によるJCJ賞を受賞。著書に『日米密約 裁かれない米兵犯罪』(岩波書店)、『経済的徴兵制』(集英社新書)、『主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿』(伊勢崎賢治氏との共著/集英社クリエイティブ)など。現在、「平和新聞」編集長。
●三浦英之(みうら・ひでゆき)
1974年、神奈川県生まれ。2015年、『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞。18年、『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(布施祐仁氏との共著)で第18回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で第25回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、文庫版『南三陸日記』で第25回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。現在、福島県南相馬市在住。
上記内容は本書刊行時のものです。