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夏迷宮 古川 日出男(著) - 講談社
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夏迷宮 (ナツメイキュウ)

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発行:講談社
四六判
400ページ
定価 2,500 円+税   2,750 円(税込)
ISBN
978-4-06-543175-7   COPY
ISBN 13
9784065431757   COPY
ISBN 10h
4-06-543175-1   COPY
ISBN 10
4065431751   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2026年3月23日
最終更新日
2026年6月4日
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書評掲載情報

2026-05-30 日本経済新聞  朝刊
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紹介

柴田元幸、斎藤真理子、石沢麻依、推薦!

きのう第三次世界大戦が始まった。銃後の日本に開園した大型テーマパークで起きる異変と、ユーラシア大陸を人魚とともに旅する1600歳の少女と戦災孤児たち――。時空を超えた物語が交差するとき、世界の歴史が書き換えられる。
オルタナティブな世界への祈りを込めた、新しい世界文学の誕生。

「さあ、世界を妄(みだ)りに変えましょう」と登場人物は呼びかける。「妄りに」の一言にこれほど豊かな意味が込められたことがかつてあっただろうか。その一語から伝わってくる作者の覚悟、気迫、恍惚。
――柴田元幸

古川日出男は一作一作、日本に太い杭を打ち込むようにして歩いてきた。今、世界を踏み抜き、人類の記憶の爆心地に至る。渾身のその先へ。小説にはまだこんなにもできることがある。
――斎藤真理子

不老の戦災孤児を生み、「平安」を推すテーマパークに酔う戦争と飢餓の時代。時間の箍が外れ、国境を越えて続く人魚と尼僧の旅と水脈が、迷宮を覆す舞踏のステップと共鳴したその時、歴史の不死性が結晶化する。戦争の影に覆われ平和を消費する世界の行方を、緊密な層をなして描き上げた素晴らしい小説。
――石沢麻依

飢餓状態でヨーロッパとアジアの境界をさまよう日本人兵士は、禁断の人魚の肉を食べて不老の身となった尼と子供たちに出会う。原発事故後に招致された大型遊園地「郡山ピースランド」では、人気アトラクション「夏迷宮」に呼び起こされ、地中の湖に棲む幻獣が目覚めはじめる――。現代と古代、日本とユーラシア、神話と現実が呼応して生み出す圧倒的スケール。新たな戦争の時代に、古川日出男が放つ予言的長篇小説!


目次

第一巻 夏迷宮
黒い湖(うみ)より 
パレード
地中の湖(うみ)へ 
パンプキン
白い湖(うみ)へ
高天原(パラダイス)

第二巻 冬迷宮
未明、セカイは胎動している 
未知、セカイがざわざわと顫(ふる)える 
未完、セカイに邪(よこし)まなる一語「進化」が投じられた 
未来、セカイよ凍りつけ結ばれよ永らえ

著者プロフィール

古川 日出男  (フルカワ ヒデオ)  (

1966年、福島県生まれ。1998年、長篇小説『13』でデビュー。第4作となる『アラビアの夜の種族』(2001年)で日本推理作家協会賞と日本SF大賞をダブル受賞。『LOVE』(2005年)で三島由紀夫賞を受賞。『女たち三百人の裏切りの書』(2015年)で野間文芸新人賞と読売文学賞をダブル受賞。現代語全訳を手がけた『平家物語』(2016年)はTVアニメ化され、続く『平家物語 犬王の巻』(2017年:仏・繁体字中国語・簡体字中国語に翻訳)も劇場アニメとして映画化された。その他の著書に『サウンドトラック』(2003年:仏・伊語に翻訳)、『ベルカ、吠えないのか?』(2005年:英・仏・伊・韓・露語に翻訳)、『聖家族』(2008年)、『馬たちよ、それでも光は無垢で』(2011年:仏・英・アルバニア語に翻訳)、『木木木木木木(おおきな森)』(2020年)、『の、すべて』(2023年)、『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』(2023年)、『超空洞物語』(2024年)、ノンフィクション『ゼロエフ』(2021年)、長篇詩『天音』(2022年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。