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地中海世界の歴史6 「われらが海」の覇権 地中海世界帝国の成立 本村 凌二(著/文) - 講談社
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地中海世界の歴史6 「われらが海」の覇権 地中海世界帝国の成立 (チチュウカイセカイノレキシ6 ワレラガウミノハケン チチュウカイセカイテイコクノセイリツ)

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発行:講談社
四六判
280ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-06-539326-0   COPY
ISBN 13
9784065393260   COPY
ISBN 10h
4-06-539326-4   COPY
ISBN 10
4065393264   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0322  
0:一般 3:全集・双書 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年2月25日
最終更新日
2025年4月4日
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紹介

一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻シリーズ、好評第6巻。講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。
地中海の覇権を握ったローマが、カエサルとアウグストゥスという二人の傑物を軸に、地中海を取り囲む帝国へと発展する200年あまりを描く。王の独裁を嫌い、長い時間をかけて共和政を完成させてきたローマは、なぜ帝政へと転換したのだろうか。
前146年に宿敵カルタゴを倒した地中海の覇者は、混迷の中にあった。グラックス兄弟の改革は二人の非業の死で終わり、マリウス、スッラ、クラッスス、ポンペイウスら有力者が競い合う。
やがて頭角を現したユリウス・カエサルは、終身独裁官の地位を得たものの、元老院貴族の反感を買って暗殺されるが、彼がその素質を見抜き、目をかけた少年が、姉孫のオクタウィアヌスだった。カエサルの死後、アントニウスとクレオパトラの連合軍を破ったオクタウィアヌスは、初代皇帝アウグストゥスと呼ばれるが、あくまで「共和政国家の元首」として振る舞いつつ、帝政を建設する。
しかし、カエサルに始まるローマ皇帝の系譜「ユリウス・クラウディウス朝」はその後、苦悩続きとなる。期待されつつ早世したゲルマニクス、狂気を帯びた皇帝カリグラ、母に疎まれ続けたクラウディウス、暴君の代名詞・ネロ。一方、この時代の帝国の華やかさと豊かさは、ポンペイの遺跡の中に見出すことができる。

はじめに
第一章 覇者は混迷を深める
1 「特異なる民」の神と神々
2 グラックス兄弟とその母
3 内乱のローマ――マリウスvs.スッラ
4 大ポンペイウスの勝利
第二章 「運命の寵児」の栄光と死
1 進撃する「わが友カエサル」
2 「殺されるべくして殺された」
3 アントニウスとクレオパトラ
4 カエサルは妻を愛したか?
第三章 「尊厳なる者」の帝国と都
1 共和政の元首・アウグストゥス
2 私人として、公人として
3 平和のなかの詩人たち
4 ローマ市街の碑文を歩く
第四章 血族の権威と引力
1 ゲルマニクスの幻影
2 狂気と不機嫌の皇帝――カリグラとクラウディウス
3 暴君にして芸能人――ネロとその時代
4 手なずけられる民衆
5 ポンペイ・グラフィティの世界
おわりに
参考文献
索引

目次

はじめに
第一章 覇者は混迷を深める
1 「特異なる民」の神と神々
2 グラックス兄弟とその母
3 内乱のローマ――マリウスvs.スッラ
4 大ポンペイウスの勝利
第二章 「運命の寵児」の栄光と死
1 進撃する「わが友カエサル」
2 「殺されるべくして殺された」
3 アントニウスとクレオパトラ
4 カエサルは妻を愛したか?
第三章 「尊厳なる者」の帝国と都
1 共和政の元首・アウグストゥス
2 私人として、公人として
3 平和のなかの詩人たち
4 ローマ市街の碑文を歩く
第四章 血族の権威と引力
1 ゲルマニクスの幻影
2 狂気と不機嫌の皇帝――カリグラとクラウディウス
3 暴君にして芸能人――ネロとその時代
4 手なずけられる民衆
5 ポンペイ・グラフィティの世界
おわりに
参考文献
索引

著者プロフィール

本村 凌二  (モトムラ リョウジ)  (著/文

1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界――嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『古代ポンペイの日常生活――「落書き」でよみがえるローマ人』(祥伝社新書)、『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』『愛欲のローマ史――変貌する社会の底流』(講談社学術文庫)、『剣闘士――血と汗のローマ社会史』(中公文庫)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)、『多神教と一神教――古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書)、『教養としての「世界史」の読み方』『名作映画で読み解く世界史』(PHP研究所)ほか。2024年公開の映画「グラディエーター2 英雄を呼ぶ声」では日本語版翻訳監修を務めている。

上記内容は本書刊行時のものです。