版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
地中海世界の歴史5 勝利を愛する人々 共和政ローマ 本村 凌二(著/文) - 講談社
..
詳細画像 0
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

地中海世界の歴史5 勝利を愛する人々 共和政ローマ (チチュウカイセカイノレキシ5 ショウリヲアイスルヒトビト キョウワセイローマ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:講談社
四六判
272ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-06-538319-3   COPY
ISBN 13
9784065383193   COPY
ISBN 10h
4-06-538319-6   COPY
ISBN 10
4065383196   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0322  
0:一般 3:全集・双書 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年11月21日
最終更新日
2025年2月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻シリーズ、好評第5巻。講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。
第5巻からは、いよいよローマが主役となる。4巻までに描かれた、ギリシア文明とヘレニズムの時代と並行して、イタリア半島ではローマ人が着々と力をつけていた。紀元前753年に建国伝承を持つローマは、7代の王政の後、ローマ人がエトルリア人の王族を追放して、前509年、みずからの国家を樹立する。徹底して「王の独裁」を嫌うローマ人の国家は、著者によれば「共和政ファシズム」と呼ぶべき政体で、国内では共和政を貫きながら、国外には覇権主義を振りかざし、困難な時ほど力強さを見せるようになる。
ローマ人はギリシア人と異なり、何よりも故国の土地にこだわった。新天地に植民都市を築くのではなく、ひたすら国土を広げ、祖国を強くするために戦った。この「祖国」というものこそがローマ人の発明であり、それを守るために、父祖たちの遺風と伝統を重んじ、勝つことにこだわったのである。
こうして、前3世紀半ばまでにイタリア半島を制したローマ人の前にたちはだかったのが、カルタゴだった。東地中海沿岸を故地とし、航海と商業で栄え、アルファベット式の文字を開発した地中海古代史の一方の主役、フェニキア人の国家である。名将・ハンニバルを擁するカルタゴと、スキピオ率いるローマの戦いの帰趨が、その後の地中海世界の大きな転換点となる。

目次
はじめに
第一章 伝説の中で戦いが始まる
1 建国伝説と王政七代
2 忘却のエトルリア文明
3 共和政ローマの政治と法
4 カミルス伝説と「国辱の日」
第二章 偉大な父祖たちの半島
1 保護と奉仕の絆
2 サムニウム戦争の半世紀
3 「共和政ファシズム」と民衆の熱気
第三章 運命の巨大な褒賞
1 カルタゴとローマ
2 シチリア争奪戦――第一次ポエニ戦争
3 ハンニバル対ローマの「剣と盾」――第二次ポエニ戦争
4 大スキピオとハンニバルの明暗――ザマの決戦
第四章 地中海の覇者へ
1 ヘレニズム諸王国との対決――マケドニアとシリア
2 国粋主義者カトーの苛立ち
3 「ギリシアかぶれ」とローマ社会
4 カルタゴ滅亡――第三次ポエニ戦争
おわりに
参考文献
索引

目次

目次
はじめに
第一章 伝説の中で戦いが始まる
1 建国伝説と王政七代
2 忘却のエトルリア文明
3 共和政ローマの政治と法
4 カミルス伝説と「国辱の日」
第二章 偉大な父祖たちの半島
1 保護と奉仕の絆
2 サムニウム戦争の半世紀
3 「共和政ファシズム」と民衆の熱気
第三章 運命の巨大な褒賞
1 カルタゴとローマ
2 シチリア争奪戦――第一次ポエニ戦争
3 ハンニバル対ローマの「剣と盾」――第二次ポエニ戦争
4 大スキピオとハンニバルの明暗――ザマの決戦
第四章 地中海の覇者へ
1 ヘレニズム諸王国との対決――マケドニアとシリア
2 国粋主義者カトーの苛立ち
3 「ギリシアかぶれ」とローマ社会
4 カルタゴ滅亡――第三次ポエニ戦争
おわりに
参考文献
索引

著者プロフィール

本村 凌二  (モトムラ リョウジ)  (著/文

1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界――嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『古代ポンペイの日常生活――「落書き」でよみがえるローマ人』(祥伝社新書)、『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』『愛欲のローマ史――変貌する社会の底流』(講談社学術文庫)、『剣闘士――血と汗のローマ社会史』(中公文庫)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)、『多神教と一神教――古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書)、『教養としての「世界史」の読み方』『名作映画で読み解く世界史』(PHP研究所)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。