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ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー 石川 宗生(著/文) - 講談社
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ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー (イフノセカイセン カイヘンレキシSFアンソロジー)

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発行:講談社
文庫判
288ページ
定価 690円+税
ISBN
978-4-06-529626-4   COPY
ISBN 13
9784065296264   COPY
ISBN 10h
4-06-529626-9   COPY
ISBN 10
4065296269   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0193  
0:一般 1:文庫 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年8月22日
最終更新日
2024年1月19日
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書評掲載情報

2022-11-19 朝日新聞  朝刊
評者: 谷津矢車(小説家)
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紹介

歴史は変えられる――物語ならば。色とりどりの“if”の世界に飛び込む、珠玉のSFアンソロジー。


★収録作品★
石川宗生「うたう蜘蛛」
死ぬまで踊り続ける奇病が蔓延したイタリア。
頭を抱える総督の前に、「この流行り病を収束させてみせましょう」と嘯く錬金術師が現れる。テオフラトゥス・フォン・ホーエンハイムと名乗るその男が披露したのは、奇天烈な治療法だった。

宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」
一九六五年の日本。そこには「ピーガー」というSNSが存在した。 
ベトナム戦争の取材で一時行方不明となった作家・開高健。帰国した彼を待ち受けていたのは、「ジコセキニン」という非難の嵐。世界初の炎上事件の謎を紐解いた先に待っていた真実とは。

斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」
和歌を“詠訳”する平安時代。
“詠語”ができないけれど詠む歌は一級品の歌人・式子内親王の前に現れた一人の女房によって、世界が一変する。

小川一水「大江戸石廓突破仕留(おおえどいしのくるわをつきやぶりしとめる)」
南北四里、丈百尺、厚さは二間。その江戸には巨大な石壁「大廓」が横たわっていた。
一体、その石壁は“何”から江戸を守っているのか――? 明暦三年一月。燃え上がるあの日の真実が紐解かれる。

伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」
一四三一年五月三十日、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクは今まさに火刑に処されたーーはずだった。
しかし目を覚ますと、処刑の朝に時間が巻き戻る。彼女にもたらされた「奇跡」の正体と代償とは。


★絶賛の声続々!★
石川宗生「うたう蜘蛛」 
読後きっとあなたも現実と虚構の間で踊ることになるだろう。
――三宅香帆(書評家)

宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」 
ifによる歴史改変ではなく、タイムラインを遡り、生き証人たちにSNSの闇と真実改変の仕組みをRT(回顧)させ、“真実”というif(畏怖)の匂いを解き放つ!
――小島秀夫(ゲームクリエイター)

斜線堂有紀「一一六二年のLovin’Life」
読むごとに打ちのめされる。斜線堂有紀には、底も果てもないのか。
――池澤春菜(書評家)

小川一水「大江戸石廓突破仕留」
明朗時代劇と歴史改変SFの完璧なマリアージュ。
――大森望(書評家)

伴名 練「二〇〇〇一周目のジャンヌ」
「あなたは神を信じますか」いやぼくがいるから神もいるんだが。
心から神を疑わない人間はいるのだろうか?
――でびでび・でびる(VTuber)

目次

石川宗生「うたう蜘蛛」
宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」
斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」
小川一水「大江戸石廓突破仕留」
伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」

著者プロフィール

石川 宗生  (イシカワ ムネオ)  (著/文

’84年千葉県生まれ。作家、翻訳者。’16年に短編「吉田同名」で創元SF短編賞を受賞し、’18年、受賞作を含む短編集『半分世界』で作家デビュー。’20年『ホテル・アルカディア』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。最新作は『四分の一世界旅行記』。

小川 一水  (オガワ イッスイ)  (著/文

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

斜線堂 有紀  (シャセンドウ ユウキ)  (著/文

2016年、第23回電撃小説大賞にて〈メディアワークス文庫賞〉を受賞。受賞作『キネマ探偵カレイドミステリー』でデビュー。近著に『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』(メディアワークス文庫)、『コールミー・バイ・ノーネーム』(星海社)がある。

伴名 練  (ハンナ レン)  (著/文

’88年生まれ。’10年「遠呪」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、受賞作を改題・改稿した『少女禁区』でデビュー。編書に「日本SFの臨界点」シリーズなど。最新作は『なめらかな世界と、その敵』。

宮内 悠介  (ミヤウチ ユウスケ)  (著/文

’79年東京都生まれ。’12年『盤上の夜』でデビューし、同年に同作で直木賞候補、日本SF大賞を受賞。’13年『ヨハネスブルグの天使たち』で直木賞候補、日本SF大賞特別賞を受賞。同年、(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。’16年『アメリカ最後の実験』が山本周五郎賞候補に。’17年『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞、『カブールの園』で三島由紀夫賞、’18年『あとは野となれ大和撫子』で星雲賞日本長編部門、’20年『遠い他国でひょんと死ぬるや』で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。最新作は『かくして彼女は宴で語る』。

上記内容は本書刊行時のものです。