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出版者情報
七世竹本住大夫 私が歩んだ90年
発行:講談社
四六判
290ページ
定価
2,200円+税
- 書店発売日
- 2015年11月28日
- 登録日
- 2015年9月18日
- 最終更新日
- 2015年11月25日
書評掲載情報
2015-12-20 |
東京新聞/中日新聞
評者: 長山靖生(文芸評論家、思想史家) |
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紹介
文楽最後の名人が90年の人生すべてを語る。昭和初期のモダン都市文化の精髄を一身に浴びて育った少年時代。中国への出征と帰国。念願の文楽入りを果たすも社会主義運動のあおりを受けて文楽界は二団体に分裂。「どさ回り」の苦難の日々の中での猛稽古。 自他共に認める不器用人間が、努力努力で遅咲きの栄光を極めるも、大阪市の補助金打ち切り問題をめぐる過労から病に倒れ、引退を決心。抜群の記憶力で語る昭和史の貴重な記録
文楽最後の名人が90年の人生すべてを語る!!
当時日本最大の都市だった大阪市のど真ん中、北新地で生まれ、文楽、歌舞伎、落語はもちろんのこと、映画、宝塚、甲子園の野球など、昭和初期のモダン都市文化の精髄を一身に浴びて育った少年時代。
中国への一兵卒としての出征と帰国。念願の文楽入りを果たすも、折からの社会主義運動のあおりを受けて文楽界は二団体に分裂。「どさ回り」の苦難の日々の中での猛稽古。初のアメリカ公演(1962年)の珍道中。
自他共に認める不器用人間が、努力努力で遅咲きの栄光を極めるも、大阪市の補助金打ち切り問題をめぐる過労から病に倒れ、引退を決心するまで。
いにしえの名優、名人たちの思い出から、昭和初期の都市生活のようす、中国での軍隊生活、「どさ回り」での様々な人びととの交流など、抜群の記憶力で物語る貴重な昭和史の記録。
目次
七世竹本住大夫略年譜
はじめに(福田逸)
第一章 幼少年時代(誕生から小学校卒業まで)
第二章 青春時代(中学入学から敗戦まで)
第三章 修業の時代(豊竹古住大夫時代)
第四章 円熟の時代(竹本文字大夫襲名から現在まで)
あとがきに代えて(高遠弘美)
上記内容は本書刊行時のものです。