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無支配の哲学 権力の脱構成 栗原 康(著/文) - KADOKAWA
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無支配の哲学 権力の脱構成 (ムシハイノテツガク ケンリョクノダツコウセイ) 特別版

新書
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新書判
408ページ
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-04-082513-7   COPY
ISBN 13
9784040825137   COPY
ISBN 10h
4-04-082513-6   COPY
ISBN 10
4040825136   COPY
出版者記号
04   COPY
Cコード
C0295  
0:一般 2:新書 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年8月10日
書店発売日
登録日
2024年6月26日
最終更新日
2024年11月9日
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紹介

なぜ、まったく自由を感じられないのか?
カネ、人間関係、国家、社会。
数々の支配と強制の理屈を『超人ナイチンゲール』著者が打ち砕く!

アナキズムとは、「支配されない状態」を目指すことだ。
“自由で民主主義的な社会”であるはずなのに、なぜ私たちはまったく自由を感じられないのか? 息苦しくなるほどに、束縛を感じてしまうのはなぜか?
この不快な状況を打破する鍵がアナキズムだ。無支配、無強制という視点で社会契約論から洗い直し、所有概念等を再考、さらにパリ・コミューンやロシア革命の正負両面を検証。
無支配、無強制という視点から過去の思想と実践をわかりやすく振り返りつつ、現代社会の数々の「前提」をアナキズム研究者が打ち砕く、無支配の思想史!
■友情とは、コミュニケーションを爆破するということだ
■ルイズ・ミシェル。パリ・コミューンで大活躍した女性は石油放火女と呼ばれた
■新自由主義の精神は「小さくまえへならえ」にすぎない
■契約も交換も自明のことなんかじゃない。

神を突破せよ、この世界を罷免してやれ
■一番たちが悪いのは、民主主義の名のもとに憲法制定権力をたちあげることだ。
■現代はインフラが権力となっている
■なんどでも、権力の脱構成をやってやろう
■社会契約をクーリングオフせよ
■戦闘的退却主義という方法
※本書は2018年7月に小社より刊行された『何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成』を、正題を改題の上、加筆修正したものです。

【目次】
新書版はじめに
第一章 社会契約って、いつむすんだの?
第二章 自由をぶっとばせ   
第三章 革命はただのっかるだけだ
第四章 革命はどうやっちゃいけないのか?
第五章 ゼロ憲法を宣言する    
おわりに
主要参考文献

目次

新書版はじめに
第一章 社会契約っていつしたの?
未来のない運動をやろう 友情とは、コミュニケーションを爆破するということだ/議会制民主主義とはなにか?ーー奴隷のくせして、主人のまねごと/社会契約なんてむすんだことはない、むすんだことにさせられているだけなんだ/原始人なめんな/財産とは奴隷である/原始人は自由にさきだつ etc.

第二章 自由をぶっとばせ
われわれは都会の原始人だ/負けて、負けて、また負けて――マックス・シュティルナーの人生/政治的自由主義――ギャア!!!/社会的自由主義――マジ、陰険/人道的自由主義――なにがクリエイティブだ、このやろう/小さくまえへならえーー新自由主義の精神/クソしてねやがれ、それが不法占拠の精神だ/地域アートの役割とはなにか? なにもするな! etc.

第三章 革命はただのっかるものだ
おまえが舵をとれ――バクーニンのパリ・コミューン論/ルイズの青春――ケケケッ!/よっ、肝っ玉姉ちゃん!/チクショウ、なんて日だ!/あっ、革命がおこってら/アニキッ!アニキッ!アニキ! ――パリ・コミューン宣言/自分を統治したいんじゃない、だれにも統治されたくないんだ/おら、石ペ トロルーズ油放火女になりてえ/もしわたしを生かしておかれるなら、復讐の叫びをあげることをやめないでしょう etc.

第四章 革命はどうやっちゃいけないのか
革命家は革命を殺す ギロチン、ギロチンでございます/おしゃべりはもうたくさんだ 全員暴走、秩序紊乱/ああ、革命はおわりもうした 粛清、粛清でございます、アーメン!/ツァラトゥストラはこういった みんな警察がキライ/モスクワのクロちゃん/水におちた犬はうて マフノ、三〇人で三〇〇〇人を討つ/逃げろ、逃げろ、逃げろ トンズラ、すなわち攻撃だ、逃げろ!/よわきをたすけ、つよきをくじき、身をよせるものあらば、貴賤をとわず、すくいの手をさしのべる 主人づらしたやつらは、みな殺しだ/フリーダム! etc.

第五章 ゼロ憲法を宣言する
いつも心に盗んだバイクを/孤独の歌をうたえ、やっせんぼ!/グスタフ・ランダウアー/いくぜ、戦闘的退却主義 負ける気しかしねえ、チョレイ!/革命とは魔界転生である なんどでも、なんどでも化けてみやがれ/国民を捨てろ、階級を捨てろ、自分を捨てろ 捨てたその自分さえ捨ててしまえ/いくぜ、レーテ共和国 わたしはカオスが好きだ/生きたまま死ね/神を突破せよ、この世界を罷免してやれ さけべ、アナーキー! etc.

おわりに
主要参考文献

著者プロフィール

栗原 康  (クリハラ ヤスシ)  (著/文

1979年埼玉県生まれ。早稲田大学政治学研究科・博士後期課程満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。『大杉栄伝 永遠のアナキズム』で第5回「いける本」大賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2015第6位。2017年、池田晶子記念「わたくし、つまりNobody賞」を受賞。『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』で紀伊國屋じんぶん大賞20174位。他の著書に『超人ナイチンゲール』 サボる哲学 労働の未来から逃散せよ』『アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ』『死してなお踊れ 一遍上人伝』等がある。

上記内容は本書刊行時のものです。