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武家か天皇か 中世の選択
発行:朝日新聞出版
46
重さ 263g
264ページ
定価
1,700円+税
- 初版年月日
- 2023年10月25日
- 書店発売日
- 2023年10月10日
- 登録日
- 2023年9月11日
- 最終更新日
- 2023年12月27日
書評掲載情報
2023-12-23 |
毎日新聞
朝刊 評者: 磯田道史(国際日本文化研究センター教授・日本近世・近代史) |
2023-11-25 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
正統たる天皇“与党”に挑んだ
“体制内野党”武家の戦略とは?
「奪ったのか」「委ねられたのか」????
わが国の中世が選択した権力システムの行方
日本の中世は、武家の権力体を創出させたことで特異なシステムを創り、その後の歴史を規定した。天皇と武家の両者が権威と権力を分掌する補完関係を形成????その武家の権力機関は「幕府」と呼称される。
東アジアにあって、中国やその周辺諸国とは異なる武家(幕府)を胚胎させたことで、中世以降の王権(天皇)は象徴的存在として機能する。その点では、武家は日本史上で〝健全なる野党〟を演じ続けたことになる。ここにいう〝野党〟とは国家権力を一つの機関による専制から防ぐ政治権力を指す。中世の時代は幕府を誕生させたが、天皇を戴く公家(朝廷)を解体させることはせず、存続させる方向を選択した。
「奪ったのか」「委ねられたのか」? わが国の中世が選択した権力システムの行方を問う一冊
上記内容は本書刊行時のものです。