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村に火をつけ,白痴になれ
伊藤野枝伝
- 書店発売日
- 2020年1月18日
- 登録日
- 2019年12月7日
- 最終更新日
- 2024年10月11日
書評掲載情報
2020-11-07 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 辻山良雄(本屋「Title」店主) |
2020-06-06 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2020-03-22 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2020-02-09 |
読売新聞
朝刊 評者: 東えりか(書評家) |
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紹介
女性を縛る結婚制度や社会道徳と対決し,貧乏に徹しわがままに生きたアナキスト,伊藤野枝.パートナーの大杉栄とともに国家に惨殺されるまでの二八年の生涯を,体当たりで描き話題を呼んだ,爆裂評伝.「あなたは一国の為政者でも私よりは弱い」.一〇〇年前を疾走した野枝が現代の閉塞を打ち破る! 解説=ブレイディみかこ
目次
はじめに
あの淫乱女! 淫乱女!/野枝のたたりじゃあ!/もはやジェンダーはない、あるのはセックスそれだけだ
第一章 貧乏に徹し、わがままに生きろ
お父さんは、はたらきません/わたしは読書が好きだ/わたしはけっしてあたまをさげない/きょうから、わたし東京のひとになる
第二章 夜逃げの哲学
西洋乞食、あらわれる/わたし、海賊になる/ど根性でセックスだ/だれかたすけてください、たすけてください/恋愛は不純じゃない、結婚のほうが不純なんだ/究極の夜逃げ
第三章 ひとのセックスを笑うな
青鞜社の庭にウンコをばら撒く/レッド・エマ/野枝の料理はまずくて汚い?/もっと本気で、もっと死ぬ気で、ハチャメチャなことをかいて、かいてかきまくれ/(一)貞操論争/(二)堕胎論争/(三)廃娼論争/大杉栄、野枝にホレる/急転直下、自分で自分の心がわからぬ!/約束なんてまもれない、結婚も自由恋愛もしったことか/カネがなければもらえばいい、あきらめるな!/オバケのはなし――葉山日蔭茶屋事件/吹けよあれよ、風よあらしよ/絶交だ、絶交である。
第四章 ひとつになっても、ひとつになれないよ
マツタケをください/すごい、すごい、オレすごい/亀戸の新生活――ようこそ、わが家へ/イヤなものはイヤなのだ/あなたは一国の為政者でも私よりは弱い/主婦たちがマジで生を拡充している/魔子は、ママのことなんてわすれてしまいました/結婚制度とは、奴隷制のことである/ひとつになっても、ひとつになれないよ/友情とは、中心のない機械である――そろそろ、人間をやめてミシンになるときがきたようだ/家庭を、人間をストライキしてやるんだ――この腐った社会に、怒りの火の玉をなげつけろ!
第五章 無政府は事実だ
野枝、大暴れ/どうせ希望がないならば、なんでも好き勝手にやってやる/絞首台にのぼらされても、かまうものか!/失業労働者よ、団結せよ/無政府は事実だ――非国民、上等! 失業、よし!/村に火をつけ、白痴になれ/わたしも日本を去り、大杉を追っていきます/国家の犬どもに殺される/友だちは非国民――国家の害毒は、もうバラまかれている
注
参考文献
写真出典
伊藤野枝略年譜
あとがき
いざとなったら、太陽を喰らえ/はじめに行為ありき、やっちまいな
岩波現代文庫版あとがき
解説『村に火をつけ、白痴になれ』を語るとき、人は羨望し、祝福する……………ブレイディみかこ
- 旧版ISBN
-
9784000022316
上記内容は本書刊行時のものです。