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明治の表象空間 松浦 寿輝(著/文) - 岩波書店
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明治の表象空間 (メイジノヒョウショウクウカン) 巻次:中 歴史とイデオロギー (レキシトイデオロギー)

文庫
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発行:岩波書店
縦148mm 横105mm 厚さ15mm
重さ 198g
368ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-00-600475-0   COPY
ISBN 13
9784006004750   COPY
ISBN 10h
4-00-600475-3   COPY
ISBN 10
4006004753   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0191  
0:一般 1:文庫 91:日本文学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年5月15日
書店発売日
登録日
2024年4月10日
最終更新日
2024年5月11日
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紹介

近代のあらゆる言説アーカイヴから、既存の学問分野ごとに仕切られた分類の枠をとり外し、横断的に俯瞰することで「表象空間」を特徴づける輪郭線の描出を試みる。近代日本史、法制史、政治思想史、文学史…既存の議論を越えた、新たな「表象的風景」を描き出す!進歩史観、システム、天皇制等を論じる中巻(全三巻)

目次

 凡 例

第Ⅱ部 歴史とイデオロギー
 17 科学――博物学(一)
  薬園から植物園へ
  江戸博物学の系譜
  学知の闘争とそのアリーナ
 18 外圧――博物学(二)
  学知と外圧
  資本主義と分類学
  原理と勇壮
 19 分類――システム(一)
  「言の葉」 の分類学
  「言語知」 の近代化
  「日本普通語」 総体の浮上
 20 秩序――システム(二)
  「格」の廃棄
  「緒」から「枢」「履」へ
  形式と内容の捩れ
 21 例外――システム(三)
  「啓蒙」 の装置
  システムと例外状態
  主権者とは誰か
 22 革命――システム(四)
  「別種の暴力」 とその収拾
  ベンヤミン/シュミットの抗争
  国語でもって戯れる
 23 条理――進歩史観(一)
  社会進化論というシステム
  因果関係と法則性
  アンシクロペディスト西周
  「条理」 から 「規模」へ
 24 優劣――進歩史観(二)
  オポチュニズムと進化論
  「優勝劣敗是天理矣」
  空論、その実利と実効
 25 不徹底――進歩史観(三)
  「左」 旋回と 「右」 旋回
  軍歌と鹿鳴館
  及び腰の知識人たち
  「かはればかはる時勢かな」
 26 大勢――進歩史観(四)
  徳富蘇峰と二つの仕掛け
  「勢ニ従フモノハ栄ヘ勢ニ逆フモノハ亡矣」
  「進化神」 の蟠踞する場所
 27 天――天皇(一)
  「傍観者」 とは誰か
  「時間」 の消去
  「天」 という記号
  兆民の 「天の説」
 28 転移――天皇(二)
  「天」 の削除
  「啓蒙」 対 「天皇」
  「天」 の転移
 29 命令――天皇(三)
  天皇は命令しない
  至尊の空言
  天皇は命令する
 30 無比――天皇(四)
  表象と権力
  死者の召喚
  普遍性と特異性
 31 快楽――無意識
  魔性の供廻り
  勅語の快楽
  「エス」 と教誡の背理

第Ⅲ部 エクリチュールと近代
 32 牢獄――北村透谷(一)
  国府津の海岸にて
  「無絃の大琴」 と 「モーラリチー」
  書く主体の生成
 33 内部――北村透谷(二)
  緊張と断裂
  「円成」 の不可能
  蓬萊原での懐疑
 34 欠如――北村透谷(三)
  空白の枡目
  書くこと、付き従うこと
  神と人間、二つの病
 35 不可能――北村透谷(四)
  秘宮と牢獄
  「近代小説」 の試みと挫折
  圧殺される透谷

 註

著者プロフィール

松浦 寿輝  (マツウラ ヒサキ)  (著/文

松浦寿輝
Hisaki Matsuura
1954年東京生まれ.詩人,小説家,批評家,フランス文学者.東京大学名誉教授.1988年『冬の本』で高見順賞,95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞,96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞,同年『平面論―一八八〇年代西欧』で渋沢・クローデル賞平山郁夫特別賞,2000年『知の庭園』で芸術選奨文部大臣賞(評論等部門),同年「花腐し」で芥川賞,05年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞,同年『半島』で読売文学賞,09年『吃水都市』で萩原朔太郎賞,14年『afterward』で鮎川信夫賞,15年本作で毎日芸術賞特別賞,17年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞およびドゥマゴ文学賞,19年『人外』で野間文芸賞を受賞.著書に,『青天有月』『川の光』『不可能』『無月の譜』『香港陥落』など多数がある.

上記内容は本書刊行時のものです。