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東北学/忘れられた東北
- 初版年月日
- 2023年6月15日
- 書店発売日
- 2023年6月19日
- 登録日
- 2023年5月10日
- 最終更新日
- 2024年10月11日
書評掲載情報
| 2023-09-23 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
「東北はやがて、ある特権的な知の闘いの現場と化してゆくに違いない」。柳田国男の限界を乗りこえ、「ひとつの日本」という呪縛をほどく手がかりをえるために、一九九二年より東北の地を拠点としてはじまった野辺歩き。その驚きと喜びに満ちた紀行、考察にして、「東北学」という方法のマニフェストともなった、記念碑的著作。
目次
プロローグ 東北へ/東北から
東北へ/はじまりの旅
東北にて/野良仕事の旅
東北から/冬の旅
1 歴史を笑え、と幼い詩人に祖父は教えた
東北への旅立ち
バッタリのある村にて
なつかしい移民史への訣れ
2 サイの河原に、早池峰を仰ぐ児らがいた
高原のサイの河原にて
仏教以前へのまなざし
あの世からの言伝て
3 ナマハゲの鬼は男鹿の山から来た、という
虹の立つ半島にて
ナマハゲの今と昔
南/北の秘密結社の祭り
4 日時計の向こうに、縄文の夕陽が沈んだ
環状列石のかたわらで
死者を抱えこんだ円環
日時計はだれの墓か
5 大同二年に、窟の奥で悪路王は死んだ
達谷の窟にて
田村麻呂伝説をめぐって
大同、歴史のはじまりに
6 その晩、鮭の大助は月光川をのぼる
鮭の千本供養塔
鮭の大助という謎
サケ・マス文化論を越えて
7 山に生かされた者らよ、と石の環が囁く
マタギ伝承をめぐって
マタギ/アイヌ文化
ある記録映画から
8 鉱山で、山の神の代官たちが福音を説いた
銀山の跡を訪ねて
鉱山とキリシタン
大同年号を携える人々
9 ネブタ囃しに、遠く異族の血が燃えて騒ぐ
ネブタと竿灯
能代の鯱流しの夜に
ネブタの起源伝承
10 不意に、埋もれた記憶が黄昏の底に甦る
秋祭りの遠野にて
修験とオシラサマ
オシラサマ遊び
11 北からの呼び声に、いま岩谷の扉が開かれる
オシラサマの古層へ
オナカマという巫女
ある研究者との出会い
12 箕を携えた姫が、大同の庭に降り立った
箕作りのむらにて
次年子、もうひとつの歴史
お里姫の伝承
13 さらば芭蕉、と囁きかける川風を聴いた
遊女としての東北
語られざる東北へ
川の民の村から
14 雪の野づらに、木地屋の夢が紡がれる
漆器の町・川連にて
木地屋という問題
こけし起源譚をめぐって
15 たちのぼる煙の下に、山の人生が転がっていた
ある炭焼きの人生
雪国の春の底に
木地屋の移住史へ
16 なめとこ山の夜、熊たちの祭りがはじまる
小国の熊祭りを訪ねて
東北のマタギとアイヌ
なめとこ山の思想
断章 呟きの声、とりあえずの終わりに
宛て先のない手紙
稲の呪縛からの解放
ひとつの種族/ひとつの習俗
エピローグ あすの東北学のために
東北から/いくつもの日本へ
北へ/北からの比較民俗学
東北学/あらたな知の地平に向けて
増補1 幻像としての常民
増補2 山師の子どもはやがて、山に還る
増補3 巫女になった夜に
増補4 樹をあるく旅から――タブの杜を訪ねて
増補5 旅と聞き書き、そして東北学
あとがき(『東北学へ1 もうひとつの東北から』)
講談社学術文庫版まえがき
岩波現代文庫版あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。

