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日本仏教の社会倫理
正法を生きる
発行:岩波書店
文庫判
縦148mm
横105mm
厚さ17mm
重さ 224g
380ページ
定価
1,540円+税
- 初版年月日
- 2022年9月15日
- 書店発売日
- 2022年9月20日
- 登録日
- 2022年8月10日
- 最終更新日
- 2024年10月11日
紹介
仏教には本来、社会倫理的な実践が大きな要素として備わっていた。近代的な宗教観のもとで見落とされがちだった、そうした倫理性・社会性の側面が、現代社会の中で再び顕わになりつつある。本書は、サッダルマ(正法)を世に現す生き方の系譜に着目しながら、日本仏教の実践思想を捉え直し、宗派主義の枠を超えた新しい日本仏教史像を提示する試みである。
目次
はじめに
序章 日本仏教を捉え返す
第Ⅰ章 出家と在家――近代的な仏教理解を超えて
一 日本仏教と在家主義
二 出家の意味を問う
三 出家・サンガ(僧伽)・正法
第Ⅱ章 仏教と国家――正法を具現する社会
一 日本仏教史観の革新
二 統一国家と仏教社会倫理
三 正法に基づく統治の理念
第Ⅲ章 正法と慈悲――仏教倫理の基礎概念
一 正法の軽さと慈悲の重さ
二 仏教倫理の根本としての慈悲
三 慈悲の理念と日本仏教
四 鎌倉仏教優越史観と慈悲の重視
第Ⅳ章 正法と末法――日本仏教の形成
一 『金光明経』が示す社会倫理
二 日本の古代仏教と正法の理念
三 禅宗と浄土宗が目指したもの
四 明恵と道元の選んだ道
第Ⅴ章 正法復興運動の系譜――中世から近世へ
一 正法復興運動としての新義律宗
二 日蓮による正法復興運動
三 近世の正法復興運動
第Ⅵ章 在家主義仏教と社会性の自覚――近代から現代へ
一 近代仏教の正法理念と日蓮主義
二 正法理念を引き継ぐ法華 = 日蓮系新宗教
三 仏教の社会性の自覚
終章 東日本大震災と仏教の力
補章 近代日本仏教の社会倫理――伝統仏教教団を中心に
文献一覧
あとがき
岩波現代文庫版あとがき
索引
上記内容は本書刊行時のものです。