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記憶の深層
〈ひらめき〉はどこから来るのか
- 初版年月日
- 2024年7月19日
- 書店発売日
- 2024年7月22日
- 登録日
- 2024年6月10日
- 最終更新日
- 2024年7月17日
紹介
試験前の一夜漬け。苦労して覚えても、終わればすぐに忘れてしまう。もっと効果的で効率的な学習方法はないのか。鍵は「記憶」にある。記憶のしくみを深く知り、上手に活かせば答えはひらめく。記憶のアウトソーシングが加速するAI時代。人間の創造性が問われる今こそ必要な、科学的エビデンスにもとづく記憶法のヒントを伝授する。
目次
はじめに
記憶がいらなくなる時代
記憶は創造性の基礎
歳をとっても記憶力は伸びる?
マイナスの思い込みを捨てる
記憶の深みへ
第1章 意味づけの効用
1 人間は意味を求めてしまう
インクのシミに意味を見いだす
図形の動きにも意味を感じる
2 意味と記憶の関係
意味があると覚えやすい?
意味のないものは記憶しにくい
意味のあるものは記憶しやすい
3 知識がなければ理解はできない
「理解する」とはどういうことか?
どんな知識が理解を促進する?
ネクタイを買ったのはどんな男か?
知識で関係を補う
4 記憶を確実にする
良い記憶の秘訣
塗装用ロボットの話
記憶は技術である
第2章 注意の落とし穴
1 見えているのに気づかない
ホームズの観察力
気づかないゴリラ
見ていないのに禁固刑?
熟練者でも気づかない
「追い出し」のはたらき
2 ワーキングメモリ
記憶の範囲
記憶を上書きする
ワーキングメモリは学びの入口
3 マルチタスクの功罪
集中できない!
集中、中断、集中、中断、
完成欲求が尾を引く
4 不安の棚卸し
ステレオタイプの裏づけ
マインドレスからの脱却
第3章 イメージ記憶術
1 イメージを活用する
記憶範囲を超える
「限界は自分がつくる」
2 百聞は一見にしかず
絵や写真は記憶に残る
顔の記憶
3 イメージへの変換
関連づけの原則
驚異の超記憶力者
イメージ記憶は万能ではない
4 知識を構造化する
意味づけと関連づけのテクニック
思い出す手がかりをつくる
卓越記憶力者VPの連想活用術
連想の強力な引き出し効果
自分で「考える」ということ
第4章 記憶に根づかせる
1 効果的な復習方法
一万時間ルール
長くやればよいわけではない
アウトプットを重視する
インプットを分散させる
2 アウトプット学習法
私の「×印式勉強法」
アウトプットの有効性
テストを練習に変える
なぜアウトプットがよいのか
3 スムーズさのわな
スムーズさの感覚
覚えた気にさせるもの
J.S.ミルのアウトプット学習
第5章 連想の力
1 無意識の記憶
忘却のパラドックス
忘却曲線はゼロにならない
覚えていないのに覚えている?
2 記憶の引き出し方
思い出す手がかり
連想が記憶を引き出す
連想は自動的に広がる
意識の控えの間
3 ひらめきは無意識の底から
創造的発見への四段階
ひらめきがやってくるとき
集中するとひらめかない
創造性の本質
人生の経験が連想を生みだす
おわりに
記憶のアウトソーシングで失うもの
楽しむことが唯一の道
仕事の道程を楽しむ
おもな参考文献
本書で紹介しているおもな研究
上記内容は本書刊行時のものです。