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チャリティの帝国
もうひとつのイギリス近現代史
発行:岩波書店
新書判
縦173mm
横107mm
厚さ12mm
重さ 184g
280ページ
定価
860円+税
- 初版年月日
- 2021年5月20日
- 書店発売日
- 2021年5月24日
- 登録日
- 2021年4月10日
- 最終更新日
- 2024年4月11日
書評掲載情報
2021-12-25 |
朝日新聞
朝刊 評者: 犬塚元(法政大学教授) |
2021-07-31 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 大橋里見(立教大学特任准教授) |
2021-06-05 |
毎日新聞
朝刊 評者: 伊藤亜紗(東京工業大学准教授・美学) |
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紹介
イギリス独自の重層的なセーフティネットの中で、社会の「錨」のように今日まで働き続けてきたチャリティ。自由主義の時代から、帝国主義と二度の大戦をへて、現代へ。「弱者を助けることは善い」という人びとの感情の発露と、それが長い歴史のなかでイギリスにもたらした個性を、様々な実践のなかに探る。
目次
はじめに――日本から見たイギリスのチャリティ
第一章 世界史における他者救済――イギリスの個性を問い直す
一 文明と他者救済
二 自己愛から貧者への愛へ
三 キリスト教と慈善
四 新興プロテスタント国に変容するイギリス――貧困・チャリティ・公的救貧
第二章 近現代チャリティの構造――歴史的に考えるための見取り図
一 イギリス近現代史のなかの変数と定数
二 自助のイデオロギー、互助の共同体
三 チャリティ
四 公的な制度
五 福祉の複合体の働き
第三章 自由主義社会の明暗――長い一八世紀からヴィクトリア時代へ
一 市民社会の台頭と、有用な弱者の救済
二 無用な弱者への処遇
三 エンターテイメントとしての救済
第四章 慈悲深き帝国――帝国主義と国際主義
一 海外進出の時代――「慈悲深き」強国
二 帝国とチャリティ
三 どういう金でチャリティをするのか
四 国際人道支援の起源
第五章 戦争と福祉のヤヌス――二〇世紀から現在へ
一 戦争国家と福祉国家
二 総力戦とチャリティ――善意の動員と動員解除
三 福祉国家の時代のチャリティ
四 ポスト福祉国家へ
おわりに――グローバル化のなかのチャリティ
あとがき
図表出典一覧
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。