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労働組合とは何か
- 初版年月日
- 2021年3月19日
- 書店発売日
- 2021年3月22日
- 登録日
- 2021年2月10日
- 最終更新日
- 2024年4月11日
紹介
日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いの原因は、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者がその歴史と機能を解説する。
目次
はじめに
第一章 歴史編1 ルーツを探る――「本当の労働組合」の源流は中世ギルドにある
1 労働組合の遠祖・ギルドの原理
2 中世市民社会と日本でのその不在
3 職人組合から労働組合へ
第二章 歴史編2 「団結せよ、そして勤勉であれ」――職業別労働組合の時代
1 近代市民社会の形成と論理
2 初期労働組合の形成
3 産業革命と労働者の階級形成
4 職業別労働組合の確立
第三章 分析編1 労働組合の機能と方法
1 労働組合とは何か
2 労働組合と政党
第四章 歴史編3 よるべなき労働者たち――一般労働組合の時代
1 新労働組合運動(ニュー・ユニオニズム)の台頭
2 一般労働組合の基盤と組合政策
3 労働組合の形態転換と労働政治
第五章 歴史編4 アメリカの経験――産業別労働組合への道
1 労働運動の二つの潮流
2 職業別組合の限界と産業別組合の挫折
3 労働者の企業別分断と産業別組合の対抗
第六章 分析編2 いかにして社会を変えるのか――ユニオニズムの機能
1 産業化の新しい段階と産業別労働組合
2 労働組合機能の発展
3 産業別組合組織と産業別統一闘争
第七章 歴史編5 日本の企業別労働組合――日本的労使関係の形成・衰退
1 戦前第一期――「渡り職工」と横断的労働市場
2 戦前第二期――戦前期労働運動の高揚と弾圧
3 戦前第三期――日本的労使関係の戦前期形成
4 戦後第一期――労働運動の高揚と日本的労使関係の形成(一九四五~六〇年)
5 戦後第二期――企業主義的統合と労使協調の労働組合(一九六〇~七五年)
6 戦後第三期――労働戦線統一と総評解散(一九七五~九〇年)
7 戦後第四期――戦後労働運動の危機とユニオニズムの創造(一九九〇年~)
第八章 分析編3 日本でユニオニズムを創れるのか
1 時代の転換と働く者の悲惨――雇用不安、貧困、過酷な労働
2 日本における産業別労働組合の登場
3 ユニオニズムの主役はどこにいるのか
4 ユニオニズムの創り方
あとがき
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。