書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
科学技術をめぐる抗争
- 初版年月日
- 2016年7月
- 書店発売日
- 2016年7月14日
- 登録日
- 2016年9月28日
- 最終更新日
- 2024年4月26日
書評掲載情報
2020-11-28 |
朝日新聞
朝刊 評者: 保阪正康(ノンフィクション作家) |
MORE | |
LESS |
紹介
圧倒的な力で人間の生を変革してきた科学技術を、戦後日本社会はどのように受け止めてきたのか。原爆の衝撃から歩みをはじめた科学と平和・進歩との共存関係が崩壊していく過程をたどりながら、〈3・11〉後の科学思想の行く末を模索する。
目次
刊行にあたって
凡例
Ⅰ 敗戦と科学技術――原爆の平和利用をめぐって
日本再建と科学(抄)(一九四六年) ………仁科芳雄
この子を残して(抄)(一九四八年) ………永井 隆
現代科学・技術の人類史的意義(抄)(一九六三年) ………坂田昌一
反核運動と科学思想――核をのりこえる科学への模索(一九八二年) ………菅 孝行
《コラム1》科学者の反省――小倉金之助「われ科学者たるを恥ず」
Ⅱ 公害問題のインパクト――われわれは何を学んだのだろう
公害の政治学――水俣病を追って(抄)(一九六八年) ………宇井 純
原子力平和利用は故意の犯罪(一九七七年) ………槌田 敦
維持可能な社会と自治体――「公害」から「地球環境」へ(抄)(二〇〇五年) ………宮本憲一
《コラム2》反科学の思想――石牟礼道子の「文体」の二重性
Ⅲ 問い直される科学 ―六八年のインパクト
人造人間(抄)(一九七五年) ………坂本賢三
わたしにとって科学とは何か(抄)(一九七九年) ………柴谷篤弘
問い直される科学の意味――体制化された科学とその変革(一九六九年) ………廣重 徹
科学のパラダイムは変わった――戦後民主主義vs科学批判(一九八〇年) ………中山 茂
テクノトピアをこえて――科学技術立国批判(抄)(一九八二年) ………吉岡 斉
Ⅳ 自然と社会の新たな関係――社会主義を超えたオルターナティブ
コンビナートの労働と社会(抄)(一九七四年) ………中岡哲郎
複雑系の科学と現実(抄)(一九九六年) ………雨宮民雄
文明の矛盾(抄)(一九九四年) ………村上陽一郎
「気」――その思考法と自然像(抄)(二〇〇二年) ………山田慶兒
Ⅴ 神戸から三・一一へ
原発震災――破滅を避けるために(一九九七年) ………石橋克彦
爛熟する生権力社会――「臓器移植法」改定の歴史的意味(抄)(二〇一〇年) ………小松美彦
「生きもの」だと宣言すること――今日的サイボーグ状況をめぐって(二〇一四年) ………高橋さきの
科学的助言のパラダイム・シフト(二〇一四年)――責任あるイノベーション、ポスト・ノーマルサイエンス、エコシステム ………平川秀幸
〈ポスト三・一一ワールド〉のためのあとがき(抄)(二〇一四年) ………金森 修
《コラム3》鉄腕アトムと高木仁三郎から思い出すべきこと――佐藤文隆のエッセイに寄せて
〈解説〉 科学技術の七〇年――三・一一後に生きるために ………塚原東吾
採録作品一覧
著者略歴
上記内容は本書刊行時のものです。