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アステリオス・ポリプ デイヴィッド・マッツケーリ(著/文) - サウザンブックス社
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アステリオス・ポリプ (アステリオス ポリプ)
原書: Asterios Polyp

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A4変形判
縦266mm 横207mm 厚さ30mm
重さ 1206g
344ページ
上製
価格 5,800円+税
ISBN
978-4-909125-51-4   COPY
ISBN 13
9784909125514   COPY
ISBN 10h
4-909125-51-5   COPY
ISBN 10
4909125515   COPY
出版者記号
909125   COPY
Cコード
C0079  
0:一般 0:単行本 79:コミックス・劇画
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年8月26日
最終更新日
2024年9月18日
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書評掲載情報

2024-11-02 朝日新聞  朝刊
評者: ササキバラ・ゴウ(まんが編集者)
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紹介

50才の建築科教授が生まれ変わるための旅に出る
グラフィックノベル史に燦然と輝く傑作
 
アステリオス・ポリプはニューヨークの大学で教鞭をとりつつ、「ペーパー・アーキテクト(設計図だけの建築家)」として名を馳せた著名な(元)建築学教授。 彼は妻のハナと別れてからというもの、過去の幸せだった日々を振り返るだけの無気力な生活を送っている。 50才の誕生日を迎えた夜、彼が住む建物で大規模な火災が発生する。 彼は大慌てで思い出の品をいくつか手に取ると、ほうほうの体で自宅を飛び出す。 それは彼が過去を見つめ直し、人生をもう一度やり直すための第一歩だった。

二項対立に囚われたアステリオスの数奇な運命を語るのは、彼の死んだはずの双子の兄弟。 物語は建築・美術・音楽・演劇・文学・哲学などの要素を散りばめつつ、20世紀から21世紀へと向かうアメリカの歩みと共振し、公民権運動やベトナム戦争や9.11同時多発テロといった歴史的事件と邂逅する。
 
完成まで約10 年の歳月を費やし、出版後はアイズナー賞3部門とハーヴェイ賞3 部門を初め、多くの賞に輝いたアメリカ発のグラフィックノベルのひとつの頂点。世界のさまざまな言語に翻訳され、15年にもわたって日本語版が待望されていた傑作がここについに翻訳!

著者プロフィール

デイヴィッド・マッツケーリ  (デイヴィッド マッツケーリ)  (著/文

デイヴィッド・マッツケーリは、1960年生まれのマンハッタン在住のコミックアーティスト。1980 年代からフランク・ミラーと共同制作を行い、マーベル・コミックスの『デアデビル: ボーン・アゲイン』(秋友克也訳、ヴィレッジブックス)や、DCコミックの『バットマン:イヤーワン/イヤーツー』(秋友克也・石川祐人訳、ヴィレッジブックス)で大きく評価される。1990年代になると、ヒーローコミックから距離を置いて個人的な創作に打ち込み、妻のリッチモンド・ルイスと共にコミックアンソロジー『ラバー・ブランケット』を編集・出版する。1994 年には、小説家ポール・オースターの同名小説をグラフィックノベル化した『シティ・オブ・グラス』(森田由美子訳、講談社)で新境地を開拓する。そして2009年、約10年の歳月を費やしたオリジナル長編グラフィックノベル『アステリオス・ポリプ』で、アイズナー賞3 部門とハーヴェイ賞3 部門を含めた多くの賞を受けた。 2022 年には、コミックス文化への生涯の功績が称えられ、アイズナー賞の殿堂入りアーティストに名を連ねた。

矢倉喬士  (ヤグラ タカシ)  (翻訳

大阪大学で現代アメリカ文学を研究。 小説家ドン・デリーロの作品を扱った博士論文を執筆後、小説、映画、グラフィックノベル、ドラマ、ビデオゲームなどを対象に現代アメリカを多角的に考察している。 共著に『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(2020年、書肆侃侃房)、共訳にタナハシ・コーツ『僕の大統領は黒人だった』(2020年、慶應義塾大学出版会)がある。

はせがわ なお  (ハセガワ ナオ)  (翻訳

読書愛好家の会社員。 東京都出身。 大学で英米文学を学ぶ。 未 邦訳書籍を紹介するブログ「#わたしだけのブッククラブ」と、友人 とやっているポッドキャスト「#それにつけてもファンガール」を更新中。 現在はとりわけアジア系アメリカ人文学に興味を持っている。最近注目している作家はCathy Park HongとKatie Kitamura。

上記内容は本書刊行時のものです。