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災害と外国人犯罪流言
関東大震災から東日本大震災まで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年9月1日
- 書店発売日
- 2023年8月25日
- 登録日
- 2023年7月21日
- 最終更新日
- 2023年10月24日
書評掲載情報
2024-10-01 |
歴史地理教育
2024年10月号/975号 評者: 駒田和幸 |
2023-11-25 |
朝日新聞
朝刊 評者: 藤野裕子(早稲田大学教授・日本近現代史) |
2023-09-30 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
大災害=非常事態下における外国人犯罪流言の100年にわたる系譜とメカニズムを、
児童の作文、新聞報道、住民アンケートから読み解く〈デマと差別の社会学〉
目次
序章 非常事態下における犯罪流言
第1章 関東大震災後の子供たちの作文における朝鮮人表象
第2章 関東大震災後の子供たちの作文における日本人表象
第3章 関東大震災発生までの新聞における朝鮮人表象
第4章 非常事態収束後の朝鮮人犯罪流言についての社会的認知
第5章 敗戦までの朝鮮人犯罪流言―太平洋戦争期を中心に
第6章 戦後の外国人犯罪流言―東日本大震災時を中心に
終章 多文化共生の現実と外国人犯罪流言の言説間構造
あとがき
参考文献
前書きなど
本書では、非常事態下で発生した外国人犯罪流言を時系列順に取り上げ、実態、発生メカニズム、結果の三点を軸に考察する。
第一章から第四章までは、関東大震災時における朝鮮人犯罪流言を扱う。流言が実際の暴力へと繋がった事態の重大さのため、本書のかなりの割合を占める。第一章と第二章は、流言と暴行の現場のミクロな構造に、第三章は、歴史的な背景に焦点を当てる。第四章は、事態が沈静化したあと、震災時の流言がどのように記憶され、忘却されていったかに焦点を当てる。
第五章は、関東大震災以降、太平洋戦争敗戦までの流言を対象にする。第六章は、戦後に起きた巨大災害である阪神淡路大震災時と東日本大震災時の外国人犯罪流言を扱う。
終章は、東日本大震災時の流言が、日本人を自画自賛する言説など他の言説群と互いに噛み合いながら一つの構造を形成している点を論じ、この言説間の構造の中に外国人犯罪流言の発生と拡散の要因を探り、今後の流言の見通しについて論じる。
上記内容は本書刊行時のものです。