関西目線 2019神保町ブックフェスティバルレポート
10月26日(土)27日(日)の両日、版元ドットコムの一員として、神保町ブックフェスティバルに参加しました。
関西組がいただいたのは2ブース。版元ドットコムブース軍団のちょうど真ん中あたり、ブリコルールパブリッシング、英明企画編集、サンライズ出版、西日本出版社の4社、1ブースを2社で使用しての出店です。
口開けは、去年もそうだったのですが、滋賀の専門出版社サンライズ出版の本の大人買い。
いらっしゃったお客様が、さくさく手に取って行かれます。
「すごいです」
専門のある出版社の強みですね。
もう、一気に販売戦線トップに躍り出ます。
次にいらっしゃったお客様は、ブリコルールパブリッシングのももクロ本に興味津々。
手に取って、即お買い求めくださいました。
英明企画編集は、『マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界』
を前面にだし、予告編の映像を流す作戦で、お客様の目をくぎ付け。
映像は強いですね、音が流れるのもいい。
そうこうしているとブリコルールパブリッシングの島田さんが、西日本出版社作成のB2判関西4版元宣伝パネルを担いで、道路にダッシュ。
呼び込みを開始。
ここから終わりまで、お客様が途切れることがありませんでした。
実際、宿に帰ってフェイスブックを見ると、
「いっぱいお客さんがおられたので、声をかけることができませんでした」
ごめんなさい、声をかけて下さったらなんぼでもお茶に行ったのに。
あまりの大忙しに、足、パンパンでしたしね。実際月曜日、膝に激痛が走り、速攻サポーターを買にいきましたもの。
「万葉集、いいでしょ」
「ほんと、かわいいわ」
「奈良の刑務所、世界から人権意識が無さすぎると言われた明治の日本人が威信をかけて作ったものなんです」
「行ったこと、あります」
「日本の伝統とたくさんの人たちが言っているものは、明治政府が作ったもの、だから予断の入っていない『わかる古事記』
『わかる日本書紀』
を作ったんです」
「そら、読んでみたい」
声掛けに反応して立ち止まってくださったお客様との会話が弾みます。
「お金ない、どないしょ」と言いながら、2冊、3冊買ってくださいます。
そうこうしてると、お隣で『マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界』が、さくさく売れはじめ、2000円を超えるこの本が19冊も売れました。
東京、すごいです。勢いがついてくると『比較文化学への誘い』全4巻も、完売続出。
ふと見ると、サンライズ出版竹内さんの、『明智光秀と近江 近江・丹波分国支配から「本能寺の変へ」』
などの来年の大河ドラマ明智光秀関連の本が「もう、無い。売り切れた」と叫ぶ悲痛の声が。
でも、速攻気を取り直して「大阪万博の太陽の塔の背面にある黒い太陽は、信楽焼なんですよ」と『岡本太郎、信楽へ』
を手に、同じNHKの朝ドラ「スカーレット」の舞台滋賀は、信楽の話へ。
島田さんは、後半少し悩み気味。
今回一押しと考えていた新刊の『困難な子育て』
が伸び悩んでいたのでした。
でも、お客様と話をしていく中で、売れにくい理由をつかんだ模様。
一方、東京にはない関西の食文化を活写した『大阪ソースダイバー』
にお客様は興味津々。
みんなのために隙を見ては、B2パネルを持って道路に行ってしまう、島田さんを何度呼びに行ったことか。
作った本人が語ると、説得力が違います・・・というか、僕ら語れませんし。
サンライズ出版は今回3回目、他の3社は2回目の出店。
「去年おたくの本を買って面白かったから、また来たよ」
「前は値切って悪かったな。今年はちょっと反省したんで、言い値で買うわ」
「来年も、来てくださいね」
我々の常連さんもついてきています。
4社の総売り上げは、冊数にして502冊、金額では443,700円、去年を大幅に上回りました。
初日終了40分前、突然のにわか雨で撤収と言う事態になったので、それが無ければ50万は・・・・・、やっぱり無いかな。でも、来年はそのまた上を目指します。
2日目終わり際には、北海道の寿郎社さんから、「来年6月に北海道で同じようなイベントをやりたいので関西から参加してもらえませんか」とお誘いいただきました。
もちろん行きますとも。
関西にいては出会えないお客様、出版社の皆様、ほんと楽しい2日間でした。
4社、すでに来年への秘策を練っています。
ご期待ください。