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本屋もやるし出版社もやる

東京・梅屋敷の地に2022年4月、本屋「葉々社」を開店しました。

 まずは本屋としての土台づくりに励み、2022年の夏、ISBNコードを取得し、出版社としての事業を開始。第一弾として、版画作家の平岡 瞳さんと「卓上カレンダー 2023」を制作しました。

 出版事業の第二弾は、タイ・バンコクで撮り下ろした、ねこの写真集です。ねこ写真家の関 由香さんに協力してもらいました。

 タイトルは、『ねこと一緒に、今日もいい日。』。B6横の小さな判型で、持ち運びがしやすい大きさを選択しています。

 コロナ禍のなか。外出規制があったり、マスクを外せない日々が続いたりと何かとストレスがかかる毎日ですが、人がいる空間にねこがいて、ねこがいる空間に人がいる。そんな日常が身近に存在するだけで、私たちは十分に幸せを感じられるのではないかという思いを込めました。

 ねこ写真家の関 由香さんとは、前職のインプレス時代からの知り合いです。デジタルカメラマガジンを担当していたときに何度か写真集の企画を提案したのですが、そのときは企画が通らず、いつか一緒に写真集を作りたいと考えていました。現在は、すべての裁量権が自らの手のなかにあるため、晴れて企画実現となったわけです。

 デジタルカメラマガジンの記事を作るため、彼女の撮影に同行したことがあります。生き物を撮影するときの基本は、目の高さをその生き物に合わせることですが、ねこを撮影するとき、関さんは地べたにはいつくばります。ねこセンサーがビビビッと働いているがごとく、次々にねこのいる場所に赴き、思わず、くすっと微笑んでしまうような、愛くるしいねこのしぐさをカメラに収めていきます。




 いまは、お客さんに直接、本を届ける場所も作ったため、本の地産地消が可能になりました。自分で作って、自分で売る。常連の顔を明確に思い浮かべることができるので、「Aさんは買ってくれるかなー」とか「Bさんにオススメしてみよう」とか、商売をしていて楽しい毎日です。

 出版社としては、前職と前々職のころに挑戦できなかったことに取り組むつもりです。具体的には実用書以外の本を作ってみたい。海外の版権を取得して、翻訳本を出版することにも興味があります。それらの準備も水面下では進めており、数年後にはなんとか花を咲かせたいなと思っています。

葉々社の本の一覧

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