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木ひっこぬいてたら、家もらった。 平田 提(著) - DIY BOOKS
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木ひっこぬいてたら、家もらった。 (キヒッコヌイテタライエラモッタ)

社会一般
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発行:DIY BOOKS
四六判
144ページ
並製
価格 1,600 円+税   1,760 円(税込)
ISBN
978-4-9914014-0-4   COPY
ISBN 13
9784991401404   COPY
ISBN 10h
4-9914014-0-2   COPY
ISBN 10
4991401402   COPY
出版者記号
9914014   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年3月13日
最終更新日
2025年3月14日
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紹介

生きづらければ、つくるのだ。

尼崎「ガサキベース」の店主・足立さんは、
300 坪の土地と2軒の家をほぼゼロ円でもらった。
それは足立さんがどん底を経験しながらも、
つくり続けたから生まれたお話。
「経済合理性」は、一つじゃない。

生きづらさを抱え「つくれる本屋」を開いた著者との対話から、生き方を探る一冊。


兵庫県尼崎市のガサキベース。工場をリノベーションしたその場所は、コーヒーも飲めるし、DIY を教えてくれる不思議な場所。
店主の足立繁幸さんはガサキベースの縁で島根の家を1 軒タダで譲り受け、その家の木を引っこ抜いていたら、うしろのもう1 軒ももらうことに。
どうしてそんなできごとが起こったのか? 足立さんの幼少期からの生きづらさ、家族・DIY・仕事・お金……現代人に共通する悩みとともに紐解いていきます。

つくれば人とモノの縁がつながる。

目次

7 はじめに
8『わらしべ長者』みたいなできごとはなぜ起こった?
11 なぜ空き家が増えるのか
12 経済合理性って何だ?
14 疲弊の果てのDIY BOOKS
18 人生はDIYでしかない
22 ガサキベース=「オムツの履き替え場所」
28 焼け野原のあとの、島根で
31 モテるために始まったDIY道
34 DIYと愛と「巣」
36 カクカクしていたあのころ
46 ガサキベースの誕生と変化
57 買うことで自分を高める機会と縁が切れる
60 メイカームーブメントと、ブリコラージュ、そして編集
64 作為的でない美しさと「普通」
67 いろんなかたちがあっていい
70 新しい家族との出会い
75 里親という家族のかたちと「波紋」
81 ガサキベースをちゃんと死なせたかった
87 「アマ」ではなく「ガサキ」なのはなぜか
90 手を動かすと昔と繋がる
93 子どもにはDIYをさせよ(まず大人から)
103 二項対立と秩序
104 生命はエントロピー増大に抗い「系」をつくる
108 人は自分の「系」をつくる存在
111 木を引っこ抜いてみた
114 愛のあった家と、ルーツへ
118 親心と戦争と百姓
120 根っこを逆に帰る
123 それぞれの論理へ
125 つくるから縁ができる
127 論理的思考は一つではない
129 根を張って生きる
132 終わりにかえて。文とつくること
136 あとがき

前書きなど

「木の根を引っこ抜いていたら、家をもらったんです」
 ひげをなでながら足立さんが語ったその話に、僕は強く引かれた。昔話の『わらしべ長者』のようなできごとはなぜ起こったのか?

 足立繁幸さんは妻の桃子さんと、一言では形容しがたいお店「ガサキベース」を営む。阪急電鉄神戸線の園田駅からバスと徒歩で十分程度。使われなくなった工場をリノベーションした空間にはリメイク家具やDIYのパーツが並び、落ち着いた照明の下でコーヒーやカレーがいただける。足立さんたちが住む二階はレンタルスペースとしても利用可能だ。さらに足立夫妻は兵庫県の里親制度に登録し、子どもの養育や一時預かりを続けている。
 ガサキベースを訪れるお客さんの目的のほとんどは、足立さんと話すことだろう。
「お店を開きたいけれど、コストを下げるためにDIYのやり方を教えてほしい」
 足立さんはそんな話を聞き、時に現場に出向いて手を動かし、つくり方を教える。あるいは、子どもの育て方や仕事のやり方などについて話す。
 尼崎で十年続いたガサキベースを二〇二五年四月に閉めて、足立さんは故郷の島根に戻るという。「木引っこ抜いてたら家をもらった」話は、島根で起きたできごとだが、足立さんの小さいころからの経験と尼崎のガサキベースでの積み重ねがあったからこそ起こったといえる。


『わらしべ長者』みたいなできごとはなぜ起こった?

 二〇二三年の夏。まず最初に一軒、ガサキベースによく来る、ある人が「島根にあるうちの物件、割と広いので有効に使ってほしい」と譲ってくれたらしい。
その方は島根から尼崎に移り、ご家族の介護などで実家に何度か帰る機会があったが、それ以降は七年近く使わずそのままになっていたそうだ。
 島根県・江津(ごうつ)市の、国道九号線沿いにあるその家は木々に覆われて外から姿が見えなくなっていた。
 足立さんによれば、庭の植物が伸びに伸びて隣の保安林と合体し、さながらジャングルのようだったという。足立さんたちは草刈り機でツルを刈り、木を切り倒し、ツルハシやオノを使って木を引っこ抜いた。想像するだけで気が遠くなりそうな作業だ。

「ご近所の人からしたら『兵庫から来た人たちが、非合理なことをやってる!』って感覚なんですよ。普通だったら、ユンボなり重機で伐採するようなことを手でやっているわけです。国道沿いで人通りがけっこうあるから、作業をしているうちに有名になっちゃって。やがて地元の議員さんが来て『裏のお宅も紹介したい』と引き合わせてくれた。もともと空き家バンクに登録できないか相談されていたみたいで。裏のお宅の持ち主は『有効に使ってくれるんだったら無償で使っていい』と。最初に譲ってもらった家と合わせて、結局三百坪ぐらいになりました」

















 機械で土地をならしていたら「また駐車場かマンションになるのか」と想像してしまう。そこを足立さんが手で木を引っこ抜いていたからこそ人が集まって、土地も広がった。人間も動物なので、手で何かやっていると「なんだなんだ」と見に集まるのではないだろうか。人の作業風景が人を動かすのだ。


なぜ空き家が増えるのか

 令和五年の総務省による調査「住宅・土地統計調査」によれば、全国六五〇二万戸のうち、約九〇〇万戸が空き家だという。その原因の多くは高齢化・少子化と、建物の老朽化。
 単身高齢者が亡くなったあと、相続人が不明だったり、遠方に住んでいたりして空き家になるケースもある。住みたい人と空き家をマッチングさせるサービス「空き家バンク」へ登録するには所有者や相続人が明らかで、物件がそのまま活用できるか小規模の修繕で済ませられる必要があるらしい。

 足立さんが譲り受けた一軒目も二軒目も同じで、相続された方が遠方にいたり事情があったりして住めずにそのまま空き家になっていた。庭の木は生え放題、壁が剥がれたり、床が抜けていたりする。二軒目は比較的きれいな状態だったが、残されたモノであふれかえっていたそうだ。「有効に活用するなら」ということで二軒とも、所有者や相続人の方が足立さんに譲られた。足立さん夫妻は、繁幸さんの故郷である島根に帰って事業をやろうとしていたから、まさに両者の思いが一致したわけだ。


経済合理性って何だ?

 足立さんは機械でなく手で木を引っこ抜く行為を「非合理と思われた」と言う。しかし、足立さんたちにとっては、家を改装するのに木が邪魔だったから取り除いたわけで、それは合理的だ。
 暮らすために仕方なく、必要だからすることだ。そこには「ここで生きたい」という思いのベクトルが存在する。
 足立さんは手前の家をカフェやギャラリー、ショップに。奥の家を自宅兼宿屋にしようとしている。さらに作業用の工房やヤギ小屋、鶏小屋をつくり、畑や果樹園もつくる。そこに人がゆるやかに集まり、繋がる風景が生まれることを望んでいるのだ。
 当たり前だが、家は人が住むためにある。お金や手間の問題だけではなく、人がそこに暮らす風景を続けてほしいからこそ、元の家の持ち主たちは足立さんに家を譲ったのではないかと思う。

  「経済合理性」というと、「コストパフォーマンス」「投資対効果」といった言葉を連想するかもしれない。
 「経済」はもともと「経世済民(民を救い、世を治める)」が語源にある。福澤諭吉が英語の「economy」を日本語に翻訳する際に「経済」をあてた説があるが、このeconomyはもともとギリシャ語の「Oikonomia=家政、家族や家財を取り仕切ること」から来ている。元をたどれば神学者テルトゥリアヌスにより「Oikos=家」「Nomos=法律・摂理」を繋げてつくられた言葉。これがキリスト教の普及に伴い、より広い概念となった。
 経済の大元には「家」や「家族」「人をたすける」という意味合いがある。だとすると「そこで暮らすために邪魔な木を引っこ抜くこと」には経済合理性がある、と言っていいのではないか。「有効に使ってくれそうな、家を探している人に空き家を譲る」も同じだろう。
 だがほとんどの人は「経済」をお金にまつわることだけでとらえているように思う。
 実際、僕もそうだった。


疲弊の果てのDIY BOOKS

 足立さんと僕との出会いについて話そう。
 僕、平田提は文を書いたりウェブメディアをつくったりする仕事をしている。長く会社員を経験した結果、会社勤めが向いていないことに気づいてウェブ編集者・ライターとして独立、法人化した。最初は食えなかったが、上司の視線を気にせず好きな仕事をやれる自由を感じて幸せだった。
 やがて結局は取引先の方が上司よりも気を遣わなければならないのだ、と気がついた。一方、たくさん外注してたくさん案件を受ければ、売上と利益は拡大していく事実にも。それを試した結果、確かに部分的に豊かにはなったが、心と身体は疲弊していった。
 外注がクソどうでもいい仕事=ブルシットジョブと疲労を生み出す、と僕は考えている。確かに誰かに代わりをしてもらえれば楽だし、その分、他のことができる。自分が得意でない仕事はお金を払ってでも誰かにやってもらった方が良いかもしれない。
 ただ、それにより自分で何かをなし得た達成感や、生きている実感を手放しているようにも思える。人生はDIY(もしくはDIM=DO IT MYSELF)なのに、外注してしまっているから。
 スクリーンの見過ぎで目は疲れるし、肩凝りと腰痛もひどい。アナログがいい。リモートの連絡のやりとりですれ違いが増えてしんどくなる。二〇一九年以降は新型コロナウイルスの影響でローカルのつきあいも増えた。ローカルでアナログな仕事の方が、生きている実感が得られるんじゃないか。そして小さくても自分の表現を人に届け続けられたら。
 そのとき僕が思い出したのが、十年以上前、誰にも頼まれずにつくっていた「ZINE」という、小さな出版物の存在だ。儲けも何も考えず、表現したいようにつくる。それこそが楽しく、生きている実感があった。ZINEに表現することで自分が好きなものに細かく気がつけるようになる。そういう人が町に増えたら、自分や家族が過ごす上でも安心に思えた。孔版印刷機リソグラフを置いて、自分で印刷できるようにもしたい。
 それでいてもたってもいられず、物件を契約してつくろうとしたのが「DIY BOOKS」だった。本を売る本屋ではなく、お客さんがつくる本屋。つくり方をシェアして、書く人やつくる人を増やしたい。そう思っても店づくりの知識もなければ、何から始めれば良いかも分からない。
 そこでいろんな人を訪ねた。神奈川県・妙蓮寺にある「本屋・生活綴方」、兵庫県尼崎市の当時創業七十年以上の町の本屋「小林書店」や、尼崎市主宰の「みんなの尼崎大学」の相談室などに相談していく過程で出会ったのが、ガサキベースの足立さんだった。

 ガサキベースを訪れて足立さんに相談すると、DIYを快く手伝ってくれるという。僕の店の一階にはキャスターのついた平台、両側の壁には本棚を置きたい。二階の畳は外して杉板で埋める。そう相談すると、足立さんはささっと設計図を書いてくれ、材木を調達して段取りをつけ、一緒に物件を見て、やれること・やれないことを整理してくれた。
 全体の工程管理を設計士さんに、工務店の大工さんたちに解体と基礎のつくり直しを依頼する。壁の漆喰やペンキ塗りの作業は、尼崎市の相談室で声をかけた人たちがボランティアで協力してくれた。僕はペンキも漆喰も塗るのが初めてだった。
 漆喰を塗るときはまずコテ板を持ち、反対の手で漆喰を手前から奥にコテでこそげ取り、下から上の方向に塗りつける。文章で書くのは簡単だが、実際の作業はびっくりするほど大変だ。ドロドロした漆喰は重力に従って下に落ちようとする。最初に足立さんにやり方をさっと教わってやってみるが、ボタボタと漆喰はどんどん床に落ちていくし、塗れたとしてもでこぼこしたり薄すぎたり。悪戦苦闘するも、なかなか上手くならない。
 「もう無理だ」という僕の気持ちを察してか、足立さんが目の前でもう一度塗り直して教えてくれる。さっさっと塗り進められていくスピードも美しさも、当たり前だけど僕のものとは全然違う。
 漆喰もペンキ塗りも、床のオイル塗りもいろいろな人の協力で終えることができた。何より、足立さんのおかげで。
 尼崎の地域環境計画研究所の代表・若狭健作さんは足立さんについてこう話す。若狭さんは「尼崎大学」の運営に関わり、足立さんとは杭瀬中市場の古本屋「二号店」などで一緒にDIY作業をしてきた。
「彼がすごいのは、サポートをするプロだということ。こらえ性がある。だって、自分でやった方がはやいわけです。そうしたらはやく帰れるし、別の案件もできるのに、やらない。それは、彼がガサキベースの仕事を『ジョブ』じゃなくて『ワーク』ととらえているからだと思う。待つ時間が大切だと考えて、実際それでいて、ちゃんと工期は間に合う」
 「ジョブ」は日銭を稼ぐ職業としての仕事で、「ワーク」は、何か目的があって行う生業のような仕事を指す。確かに足立さんの仕事は「ワーク」だろう。足立さんはそれまでDIYできなかった人が試行錯誤する姿を見て待ち、限界が来るまで手伝わない。それは効率という言葉では解釈できない、在り方の問題ではないか。


人生はDIYでしかない

 足立さんのおかげで、僕はDIY BOOKSをつくることができた。今では自分のインパクトドライバーを買って、困ったらなるべく自分で棚を直したり新しい什器をつくったりしている。
 DIYを曲がりなりにも意識するようになって「どうも自分は外注しすぎておかしくなってしまったんじゃないか」と思うようになった。全部を自分でやろうとしてもパンクしてしまう。ただ、自分でできるところは自分でやれないか。少し考えてみる時間を持てないものか。もしかしたら同じ悩みをあなたも持っているかもしれない。
 自分の人生はDIYするしかない。人生を分解したら、日々の暮らしがある。仕事がある。料理・掃除・洗濯・育児……それにまつわるモノ。お米や野菜・肉・ホウキ・衣類・オムツ……そういうものはほとんど自分ではつくらず、買うことが多いだろう。あるいは家の壁紙が破れたり、フローリングを張り替えたりするとなったら業者を呼ぶことがほとんどではないか。
 かつては、少なくとも歴史の授業で知るような縄文時代には、人は黒曜石を割って削って槍や弓矢をつくり、狩りをして暮らした。動物の骨や皮、木を組み、わらを編んで家をつくり、土を焼いて土器をつくった。稲を植えて米を収穫する。そこから倉庫で保存するようになって「余剰」が生まれ、貧富の差ができたり、争いを治めるために政治が行われたりするようになった……らしい。
 昔は「つくる」「食べる」「暮らす」が一緒だったはずだ。家族の団らんも、同じ家をつくり、畑を耕し、火を囲むなかにあった。歌や祭りも、ハレの日も。今更その時代に戻ろう、とは言えない。僕だって縄文や弥生時代の暮らしをいきなりはできない。
 ただ自分の手で稲作をしなくなり、暮らしのなかでつくる機会が少なくなったことが、どうも今の生きづらさに繋がっているように思えてならない。
 つくることは現在に対してしかあり得ないし、自分に跳ね返ってくる行為だ。壁に塗っている最中に漆喰が顔に飛び散るような意味でもそうだし、その冷たさや感触、できばえもそうだ。暮らして実感する効果や、抱く感想もそう。つくることで人間は生きる実感を得られる。つくることはモノや人、自分への愛を自然に表現できるものでもあるんじゃないかと思う。
 少なくとも、自分の子どもたちには生きのびるための術を伝えて死んでいきたい。自分でやること=DIYはスキルでもあるけれど、考え方でもある。自分で生活を組み立て、自分で稼いだり人の役に立てたりできれば、なんとかなる。子どもたちにはそうあってほしい。
 足立さんと二人でペンキを塗っていたとき、こういう話をずっとしていた。それは僕だけではなく、足立さんが関わって生まれてきた風景のそばには、そんな会話があったはずだ。
 足立さんと出会って、確かに僕は変わった。そんな人たちの話もたくさん聞いた。生きづらさを抱える人たちに、あるいはこれから大人になる人たちに、生きのびるためのDIYについての話を残したいと思った。そしてどうして「木引っこ抜いてたら家をもらった」のか、探っていきたい。それがこの本をつくる動機だ。
 十年の活動を経て、二〇二五年四月、ガサキベースは終わる。それからしばらくして、足立さん夫妻は島根に移るという。
 
 ブルシットジョブに疲れた人にとって、足立さんたちの暮らしは遠いどこかで行われる話に感じられるかもしれない。でもDIYは「いま、ここ」で始められることだ。どこに行っても、そこで根を張り、できること。
 
 そのためのヒントを、これから足立さんとの対話を通して届けていこうと思う。

版元から一言

「つくれる本屋」として2023年10月に開店したDIY BOOKS初めての書籍。
刊行前から尼崎市長・松本眞さん、西村組・組長の西村周治さん、雑誌『新百姓』編集長・おぼけんさんとのトークイベントを実施。じわじわ話題になってきています。
生きづらさを抱える人、ブルシット・ジョブに疲れた人、子どもの育て方に悩む人。つくりたいけれどつくれない人……多くの方に読んでいただきたい一冊です。

著者プロフィール

平田 提  (ヒラタ ダイ)  (

1983年、秋田県生まれ。文筆家・Web編集者。株式会社TOGL代表取締役。
2023年より兵庫県尼崎市武庫元町で「つくれる本屋」DIY BOOKSを開店。
ライターとして主にWeb媒体に寄稿する傍ら、ZINEづくりを2010年ごろからスタート。編集やスクール事業を通して、企業のコミュニケーションや個人のZINE制作など表現のサポートを行っている。

足立 繁幸  (アダチ シゲユキ)  (

1980年、島根県生まれ。兵庫県尼崎市戸ノ内にあるガサキベースの番頭。2014年からガサキベースの立ち上げに関わり、その後自分の事業とする。尼崎を始めとしたさまざまな地域で、DIYを通した店づくりや場所づくりを手伝ってきている。2025年4月でガサキベースを閉じ、島根県江津市に拠点を移す。妻の桃子さんとともに里親として里子の一時預かりも続ける。

上記内容は本書刊行時のものです。