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アンデルセンの童話1
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2023年3月24日
- 登録日
- 2023年1月22日
- 最終更新日
- 2023年3月23日
紹介
美しい日本語を大切に、戦後を生きる子どもの心身共に豊かな成長を願い、童話や児童文学の翻訳に務めた言語学者・矢崎源九郎の翻訳によるアンデルセンの童話。「わるい王さま」「はだかの王さま」「みにくいアヒルの子」「りっぱなもの」「空とぶトランク」「人魚の姫」の6編。
目次
わるい王さま005
はだかの王さま015
みにくいアヒルの子031
りっぱなもの065
空とぶトランク091
人魚の姫111
翻訳者が解説するアンデルセン182
前書きなど
時代を超えて読み継がれるアンデルセン童話を矢崎源九郎氏の翻訳と陶芸家・結城美栄子さんの、生命ある者の心のうちが伝わってくる作品とともにお届けします。
版元から一言
昭和 22(1947)年に発⾏された⽮崎源九郎⽒の訳本「アンデルセン童話」(⻘峯書房)を⼿にしたとき、その本の軽さや装丁の愛らしさはもとより、あとがきに込められた訳者の思いが⼼に響きました。その本は、矢崎源九郎さんのお孫さんの家に大切に保管されていました。戦後 2 年、まだ混乱が続いていたであろうときに出版された本のあとがきには、「⼦どもたちが、美しく、りっぱに育っていくようにと願いつつ、⼦どもたちの⼒となり、なぐさめとなるような⼼のかてを」と考え、アンデルセンの童話を選び、翻訳したと綴られていました。
時代を超えて⻑く読み継がれるアンデルセンの童話は、コロナ禍や戦争など世界的に苦しい⽇々が続く中で、⼼を失わずに前へと歩むための⼤きな"かて”となるように思います。⽣きる⼒、困難に耐える⼒、相⼿を思いやる⼼を育むはずです。 ⾔語学者であった⽮崎源九郎の⾔葉の美しさは、現在でも定評があります。美しい⽇本語は⼼に響きます。 想像⼒を掻き⽴て、 それぞれが思い描く世界の中で⼈の優しさや痛みを感じる⼤切な時間となるように思います。
上記内容は本書刊行時のものです。