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人生を変える気づきの瞬間 笠原 路子(著) - ロゼッタストーン
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人生を変える気づきの瞬間 (ジンセイヲカエルキヅキノシュンカン) キャリコンが教える就活成功のヒント (キャリコンガオシエルシュウカツセイコウノヒント)

社会一般
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四六判
縦188mm 横128mm 厚さ18mm
重さ 285g
216ページ
並製
定価 1,800 円+税   1,980 円(税込)
ISBN
978-4-947767-35-6   COPY
ISBN 13
9784947767356   COPY
ISBN 10h
4-947767-35-9   COPY
ISBN 10
4947767359   COPY
出版者記号
947767   COPY
Cコード
C2036  
2:実用 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年5月24日
書店発売日
登録日
2025年5月21日
最終更新日
2025年5月21日
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紹介

人が一生懸命人生を模索するとものすごい変化が起きる!キャリアコンサルタントが目撃した自分の殻を破って飛び出した人たち。就職・転職に悩んでいる人に、勇気と希望を与える1冊。以下、本書「まえがきに代えて」より。

キャリアコンサルタントの中でも、かなり多彩な相談を受けてきたほうだと思います。高校生・大学生から、企業で働く人、子育て中のママたち、定年を迎えたシニアまで、年齢も性別も立場も経験も実にさまざまな方の話を聴いてきたのです。(中略)

人が一生懸命人生の方向性を模索して動いていると、ものすごい変化が起きます。最初は小さな変化ですが、行動するうちにだんだん大きなものになっていきます。普通の人にドラマチックな変化が表れるのです。客観的に見れば、映画や小説のような劇的な変化ではないのですが、その人が人生を振り返ったとき、「あそこで何かが変わったな」と感じるポイントであることは確かだと思います。そして、そこに立ち会えるのが、キャリアコンサルタントの醍醐味といえるでしょう。

相談者が自分の人生について語り、自分が今何をすべきか「あっ」と気づくとき、いつも何かがくるりとひっくり返ったような空気の変化を感じました。この空気のターンの瞬間を書き残しておきたいと思ったのが、本を書こうと思ったきっかけです。

空気のターンとは、説明するのは難しいのですが、暗いトンネルの中で明るい一筋の光が見えたような、自分の将来が少し見通せたような、そんな瞬間です。その瞬間の感激を少しでもお伝えできたらと思ったのです。うまく表現しきれていないもどかしさもありますが、何か感じとっていただければうれしいなと思います。

目次

プランドハップンスタンスセオリー まえがきに代えて 

第1章 人が脱皮する瞬間 

5年間ひきこもっていた男性 
20年間専業主婦だった女性 
相談デスクに座れなかった女性 
自称「コミュ障」の男性 
今まで一度も働いたことがない女性 
行動する人が就職を引き寄せる 
自分の中で何かが変わるとき
 
第2章 自分を客観的に見つめる 

1001件目で巡り合った仕事
人から見た自分を意識してみる 
自分を外側から見るには 
何のために働くのか 
どんな仕事に就けば安定する? 
ライフシフト 
感情とどうつきあうか 

第3章 企業が採用したくなる自己アピール術 

就職活動は営業活動? 
自己PRって何を書けばいいの? 
どんな工夫をして仕事をして来たかを書く 
志望動機は貢献できることをアピール 
自分の体験談を入れる 
面接のポイントは繰り返し練習すること 
自分の態度を意識する  

第4章 60歳からの成功する就活 
  
60歳以上で就職するコツ 
どんな能力が求められているか知る 
ハローワークをフル活用  
最近の面接に必要なもの 
パソコンの操作も慣れておきたい 
体力も見られている?  
応募先が何を求めているか考えるのが、志望動機のポイント 
単発のアルバイトならシニアでも 
考え方のクセは年をとっても変わらない 

第5章 67歳キャリアコンサルタントが就活してみたら…

仕事を退職。さあ自由な時間のはずが!?/66歳、就職活動をスタート/65歳以上は一律に切られてる?/応募書類は通り始めたけれど/何だかやりたいことと違う?/振り出しに戻って考えたこと/フリーランスの働き方もいいな/またまた不採用。弱気が顔を出す/面接での言葉も考えさせられる/女神からのLINEに元気が出る/初めてのオンライン社長面接/「ぜひ来てほしいのですが、年齢が…」って/どちらに行くか、まったく決められない!/67歳はまだまだ途上?

あとがきに代えて 

前書きなど

プランドハップンスタンスセオリー  まえがきに代えて

キャリアコンサルタントという仕事に就いて、早いものでもう15年以上が経ってしまいました。その間、ひとり親家庭の就労支援、大学のキャリアカウンセリング、専門学校の就職のためのコミュニケーション授業、県の就労支援施設の相談員、国の職業訓練校の就職支援アドバイザーなど、さまざまなキャリアの仕事に携わってきました。また、NPOにも参加していたので、小中高校生のキャリア授業も経験しました。

キャリアコンサルタントの中でも、かなり多彩な相談を受けてきたほうだと思います。高校生・大学生から、企業で働く人、子育て中のママたち、定年を迎えたシニアまで、年齢も性別も立場も経験も実にさまざまな方の話を聴いてきたのです。しかし、どんな方であっても、その方と真剣に向き合ったとき、こちらにもいろいろな発見があり、感激がありました。相談も人の出会いの1つで、私たちキャリコンがその方に多少なりとも影響を与えるとともに、相談に来た方から私が得るものもたくさんあったのです。

人が一生懸命人生の方向性を模索して動いていると、ものすごい変化が起きます。最初は小さな変化ですが、行動するうちにだんだん大きなものになっていきます。普通の人にドラマチックな変化が表れるのです。客観的に見れば、映画や小説のような劇的な変化ではないのですが、その人が人生を振り返ったとき、「あそこで何かが変わったな」と感じるポイントであることは確かだと思います。そして、そこに立ち会えるのが、キャリアコンサルタントの醍醐味といえるでしょう。

相談者が自分の人生について語り、自分が今何をすべきか「あっ」と気づくとき、いつも何かがくるりとひっくり返ったような空気の変化を感じました。この空気のターンの瞬間を書き残しておきたいと思ったのが、本を書こうと思ったきっかけです。

空気のターンとは、説明するのは難しいのですが、暗いトンネルの中で明るい一筋の光が見えたような、自分の将来が少し見通せたような、そんな瞬間です。その瞬間の感激を少しでもお伝えできたらと思ったのです。うまく表現しきれていないもどかしさもありますが、何か感じとっていただければうれしいなと思います。

私は、キャリアコンサルタントになる前は雑誌のライターをしていました。それがなぜキャリアコンサルタントになったのか、不思議に思われる方も多いと思います。同じ仕事をしている仲間の中にも、出版や編集経験者というのはあまりいらっしゃらないようです。

なぜまったく違う業種に転職したのかというと、「いろんな要因が合わさって」というのが一番近いでしょうか。ただ、最初にきっかけとなったのは、プランドハップンスタンスセオリーという理論を知ったことです。転職を決意するかなり前のことですが、この理論を知ったことで、「キャリアについて勉強してみようかな」と思ったのです。

ある雑誌から、「偶然からキャリアを作った人を取材して、記事にしてください」と依頼がありました。プランドハップンスタンスについて研究している先生がいて、その方の監修のもとに記事を作ってほしいということです。「プランドハップンスタンス??」「偶然からキャリア??」。頭の中にいくつも?が浮かびました。
 
「偶然からキャリアって作れるの?」
私だけでなく、そう思う人は多いのではないでしょうか。それまで私はキャリアというのは、きちんとプランを立てて実行しなければいけないと思っていましたから、偶然という言葉とはそぐわない感じがしたのです。それに「そもそもこれって理論って言えるかしら?」と思いました。だって普通こんな理論ってありませんよね。「地球はなぜ丸いの? ←偶然そうなりました」…みたいに私には聞こえました。

しかし、だからこそ私にはなんだか魅力的に思えたのです。きちんとした会社に勤めている人はキャリアプランは立てやすいけれど、私には無縁…そう思っていました。フリーランスで雑誌のライターの仕事をしていると、仕事は本当に不安定です。来月同じように仕事が来るかどうかわかりません。頑張って記事を書いて、ある程度評判もよいと聞かされていたのに、ある日「雑誌が廃刊になりますので、仕事は今月までです」なんてことは当たり前のようにありました。

なんとか続けてこれたのは、さまざまな人との繋がりがあったからです。廃刊になる雑誌があれば、新たに始まる雑誌や企画もあったりして、仕事がなくなりそうと思うと、どこからか声がかかるという感じでした。ただ、どうして声がかかったのか、不思議といえば不思議です。
今後どうやって仕事を続けていけばいいのか、そのヒントがプランドハップンスタンスセオリーにはありそうな気がしたのです。

もう1つ私の頭の中に浮かんだことがありました。
それまで私は、雑誌のインタビューで文化人や芸能人、大学の先生、成功した経営者など、有名人といわれる人の経験談や人生観をずいぶん聞いていました。そして、立場が違うのに、「皆さん同じようなことを言うなあ」と思っていたことがあったのです。

それは、「あの人との出会いがあったから、今の私があります」という言葉です。
美しい俳優さんは、「あの演出家が私をあの舞台で使ってくれたから、俳優として今の立場を築くことができたんです」と言います。一代で会社を大きくした経営者からは、「あのときアドバイスと資金提供をしてくれた社長のおかげで、会社を大きくすることができました」という話がよく出てきました。

皆さん自分の実力だけで、ここまで来たとは言いません。もちろん自信も感じましたが、1つの出会いが自分の人生を変えたと感じていらっしゃる方が、多いように思えました。そこで私は、「出会いというのは偶然の要素が強いのに、そこでチャンスをつかむ人とつかめない人との違いはどこにあるんだろう」と思っていたのです。
その答えもまたプランドハップンスタンスセオリーの中にあるような気がしました。

プランドハップンスタンスセオリーの中には、自分の疑問へのヒントがあるのではないか。そう思ったのが、キャリアの勉強をしようと思ったきっかけです。
この理論は、アメリカのキャリア研究者である、ジョン・クランボルツ博士が提案した理論です。調べてみると、「計画された偶然」と訳され、「キャリアというものは偶然の要素によって8割が左右される。偶然に対してポジティブなスタンスでいるほうがキャリアアップに繫がる」という理論です。

偶然の出来事という不確実なものも否定せず、柔軟な姿勢で取り入れる人が、偶然をうまく利用できる人。さらに、偶然を意図的に生み出せるよう行動できる人が、偶然をつかむ人。つまり挑戦する人がチャンスをつかむことができるという理論です。

勉強していくうちに、偶然をチャンスに変えることができた人の像が浮かんできました。インタビューで出会った俳優さんや経営者の方々です。出会いは偶然だったかもしれませんが、それを成功に結びつけることができたのは、彼らがチャレンジすることを恐れず、果敢に飛び込むことができたからではないでしょうか。

もちろん実力もあったに違いないですが、新しいことに飛び込むことによって、少し背伸びして頑張って、より実力を高めたということもあるでしょう。
「偶然をチャンスに変える」「偶然からキャリアを築く」というのは、何も有名人に限ってのことではないな…と気づいたのは、キャリアコンサルタントになってしばらく経ってからのことです。多くの人の相談にのっていて、就職活動がうまくいく人と、なかなかうまくいかない人の違いは、そのあたりにもあるのではと思ったのです。
考え方がくるりと変わった瞬間を垣間見ていただくことで、人生を変える行動のヒントを感じていただければ幸いです。

版元から一言

自分の人生が偶然に左右されることはよくあります。私の場合も、計画的な人生とは程遠く、すべて「たまたま」が重なって今の自分があるのです。
私が28歳で上京したきっかけはたまたまの誘い、編集者になるきっかけもたまたまの出会い、出版社を設立するきっかけもたまたまの支援、山口県にUターンするきっかけもたまたまの出来事…と、私がいま山口県のナベヅルの里で出版業を営んでいるのは、自分で計画したことではなく、すべて「たまたま」が重なったからなのです。その結果、大好きな故郷で好きな仕事を続けていられるのは、ラッキー以外のなにものでもありません。

笠原さんの本を担当して、「プランドハップンスタンスセオリー(計画された偶然)」という理論を初めて知りました。簡単にいえば「挑戦する人がチャンスをつかむ」ということ。「チャンスの神様には前髪しかない」ということわざにも通じるところがあります。

ほんの少しの勇気が大きく人生を変えることがあります。この本は、就職に悩んでいるあなたの背中をそっと押してくれるはずです。

著者プロフィール

笠原 路子  (カサハラ ミチコ)  (

1956 年東京生まれ。出版社勤務を経て、フリーライターに。2008 年にキャリアコンサルタントの資格を取得し、相談員の仕事を始める。市役所、大学、就労支援施設、職業訓練校などに勤務。NPO 活動で、小中高のキャリア授業も経験した。2 級キャリア・コンサルティング技能士、国家資格キャリアコンサルタント。著書に『彼女たちのターニング・ポイント』。

上記内容は本書刊行時のものです。