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プロフェッショナルIPv6 第2版
第2版
- 初版年月日
- 2022年1月
- 書店発売日
- 2021年12月20日
- 登録日
- 2025年1月17日
- 最終更新日
- 2025年1月30日
紹介
「IPv4なら何となく知っているし、アドレスが長くなるだけだから、いまさら500ページ近い本を読む必要はない」という方にこそ頭から読んでみてほしい、IP層として必要な機能をすべて取り込んだ複雑で高機能なIPv6プロトコルの全体像。プライベートアドレスやNATを前提として運用されているIPv4と、それらがないIPv6の両方を深く知ることではじめて説明できる、リアルな現在のインターネットの姿。NTT NGNにおけるIPv6インターネット接続についても付録にて詳解。
目次
第I部 インターネットとIPv6の概要
第1章 インターネット概要
1.1 IPはパケット交換技術
1.2 層に分かれるネットワーク
1.3 トランスポート層の役割
1.4 オープンなプロトコルとRFC
第2章 IPv6概論
2.1 IPv6アドレス
2.2 IPv6アドレスのテキスト表記
2.3 IPv6アドレス体系
2.4 IPv6におけるユニキャストアドレスの構成要素
2.5 IPv6基本プロトコル
2.6 ICMPv6の役割
2.7 近隣探索プロトコル
2.8 IPv6アドレスの自動設定
2.9 1つのネットワークインターフェースに複数の IPv6アドレスが設定される
2.10 IPv6とIPv4の違い
2.11 IPv6対応とは
2.12 IPv6インターネットと IPv4インターネットを同時に使う
2.13 IPv4とIPv6の共存技術
第II部 IPv6プロトコルとその周辺技術
第3章 IPv6アドレス体系
3.1 IPv6アドレスの種類
3.2 IPv6アドレス空間の使い方は IANAが管理している
3.3 IPv6アドレスのスコープ
3.4 IPv6ノードに要求される IPv6アドレス
3.5 リンクローカルユニキャストアドレス
3.6 スコープのゾーン
3.7 グローバルユニキャストアドレス
3.8 ULA(Unique Local IPv6 Unicast Addresses)
3.9 IPv4-Mapped IPv6アドレス
3.10 IPv4-Compatible IPv6アドレス
3.11 例示用 IPv6アドレス.
3.12 ユーザへの IPv6アドレス割り当て
第4章 IPv6パケットの構成
4.1 IPv6ヘッダの各フィールド
4.2 上位層でのチェックサム計算に使う仮想ヘッダ
4.3 IPv6拡張ヘッダ
第5章 ICMPv6
5.1 ICMPv6フォーマット
5.2 ICMPv6エラーメッセージ
5.3 ICMPv6情報メッセージ
第6章 近隣探索プロトコル
6.1 近隣探索プロトコルの機能と利用するメッセージ
6.2 ルータとプレフィックス情報の発見
6.3 リンク層アドレスの解決と近隣不到達性の検知
6.4 Redirectメッセージ
6.5 近隣探索メッセージのオプション
6.6 IPv6における on-linkと off-link
第7章 IPv6アドレスの自動設定
7.1 SLAACの流れ
7.2 小規模ネットワークにおける SLAACの利用例
7.3 リンクローカルアドレスの生成
7.4 SLAACにおけるインターフェース識別子の生成方法
7.5 Temporary IPv6アドレス
7.6 DAD(Duplicate Address Detection)
7.7 グローバルアドレスの生成
7.8 自動設定される IPv6アドレスの有効期間とステート
7.9 Router Advertisementメッセージによる DNS情報の配送
第8章 DHCPv6
8.1 IPv4の DHCPと DHCPv6の違い
8.2 IPv4の DHCP
8.3 DHCPv6の概要
8.4 DUID
8.5 ステートレス DHCPv6
8.6 ステートフル DHCPv6
8.7 DHCPv6-PD
第9章 IPフラグメンテーション
9.1 IPv4におけるフラグメンテーション
9.2 IPv6フラグメントヘッダ
第10章 Path MTU discovery
10.1 Path MTU discoveryに関係する IPv4の機能
10.2 Path MTU Discoveryに関係する IPv6の機能
10.3 上位層プロトコルと Path MTU Discovery
10.4 Path MTU Discoveryの仕組みを悪用した DoS攻撃
第11章 IPv6マルチキャスト
11.1 IPv6のマルチキャストアドレス
11.2 マルチキャストのスコープ
11.3 Solicited-Nodeマルチキャストアドレス
11.4 マルチキャストにおけるゾーン
11.5 MLD(Multicast Listener Discovery)
11.6 ルータを越えるマルチキャスト
11.7 MRD(Multicast Router Discovery)
11.8 リンク層でのマルチキャストアドレス
第12章 IPv6エニーキャスト
12.1 IPv4におけるエニーキャスト
12.2 IPv6のエニーキャスト
12.3 IPv6サブネットルータエニーキャストアドレス
12.4 ユニキャストとしての利用を避けるべき IPv6アドレス
12.5 エニーキャストの注意点
12.6 IPv6エニーキャストとBCP
第13章 IPv6におけるマルチアドレスとマルチプレフィックス
13.1 IPv6アドレスの選択
13.2 マルチプレフィックスによるマルチホームの問題
13.3 IPv6サイトリナンバリング
第14章 IPv6とセキュリティ
14.1 IPv6は IPv4よりもセキュアというわけではない
14.2 近隣探索プロトコルとセキュリティ
14.3 SEND(SEcure Neighbor Discovery)
14.4 不正な Router Advertisementメッセージ
14.5 DHCPv6-Shield
14.6 IPv6アドレスとプライバシー
14.7 IPv6サブネットに対するスキャン
14.8 IPsec
14.9 ICMPv6を無条件にすべてフィルタリングすべきではない
14.10 トンネル技術が抱える問題
14.11 IPv4-Mapped IPv6アドレスの問題
14.12 ブラックホール用IPv6アドレス
第15章 プログラマにとってのIPv6対応
15.1 Socket APIとIPv6
15.2 単なるIPv6対応では不十分な場合
15.3 Happy Eyeballs
15.4 IPv6ソケットと IPv4-Mapped IPv6アドレス
15.5 ポリシーテーブルの実装
第III部 DNSとIPv6
第16章 DNSの基礎とIPv6対応
16.1 DNSの仕組み
16.2 DNSサーバへの再帰問い合わせと反復問い合わせ
16.3 DNSメッセージフォーマット
16.4 IPv4と IPv6アドレスの問い合わせ例
16.5 DNSの逆引き
16.6 DNSメッセージのオクテット問題
16.7 IPv6環境における DNSの運用上の注意点
16.8 廃止された仕様
第17章 DNSによるデュアルスタック環境の実現と運用
17.1 デュアルスタック環境の実現
17.2 IPv6から IPv4へのフォールバック
17.3 キャッシュ DNSサーバと CDNに関する問題
17.4 デュアルスタック環境における SRVの利用
17.5 IPv6 DNSホワイトリスティングとブラックリスティング
17.6 アプリケーションの IPv6対応とデュアルスタック環境
第IV部 IPv4はどうなるのか
第18章 IPv4アドレス在庫枯渇とその解決策
18.1 IPv4アドレスの在庫枯渇はどのような問題なのか
18.2 IPv4アドレスの在庫枯渇の影響
18.3 IPアドレス管理の階層構造から見た IPv4アドレスの在庫枯渇
18.4 IPv4アドレス在庫枯渇の対策
18.5 IPv4アドレス移転、IPv4アドレス売買、IPv4アドレス市場
第19章 IPv4アドレス共有技術
19.1 NATとプライベート IPv4アドレス
19.2 一般的な IPv4 NATの仕組み
19.3 NAT機器に要求される挙動
19.4 IPv4アドレス共有技術の課題
第20章 STUNとTURN
20.1 STUN
20.2 旧STUNにおけるNATの分類
20.3 TURN
第V部 IPv4/IPv6共存技術
第21章 IPv4/IPv6共存技術の分類
21.1 IPv4/IPv6共存技術のバリエーション
21.2 ステートフルとステートレス
21.3 IPv4/IPv6共存技術利用のパターン
21.4 今後も多くの試みが誕生する
第22章 トンネル技術
22.1 6to4
22.2 Teredo
22.3 ISATAP
22.4 6rd
22.5 4rd
22.6 6PE
22.7 トンネル技術とセキュリティ
第23章 IPv4/IPv6変換技術
23.1 IPv4/IPv6変換の枠組み
23.2 SIIT
23.3 NAT64と DNS64
23.4 IPv4/IPv6変換機用 IPv6アドレス
23.5 ALG
第24章 IPv4/IPv6共存技術の運用形態
24.1 DS-Lite
24.2 Lightweight 4over6(lw4o6)
24.3 A+P
24.4 MAP-E、MAP-T、4rd
24.5 CGNを利用して徐々に IPv6対応していく方法
24.6 464XLAT
第25章 プロキシ方式
25.1 HTTPプロキシ
25.2 TRT方式
25.3 SIP用 IPv6プロキシ
付録 A NTT NGNでの IPv6
A.1 NTT閉域網 IPv6フォールバック問題
A.2 NTT NGN IPv6マルチプレフィックス問題
A.3 IPv6 PPPoEと IPv6 IPoE
付録 B IPv6パススルーとND Proxy
B.1 NDパススルー
B.2 ND Proxy
B.3 IPv6パススルーやND Proxyとセキュリティ
第1版へのあとがき
第2版へのあとがき
クラウドファンディングにて本書第1版をご支援いただいた皆さま
索引
- 旧版ISBN
-
9784908686047
上記内容は本書刊行時のものです。