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父のところに行ってきた
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年4月23日
- 書店発売日
- 2024年4月18日
- 登録日
- 2024年2月22日
- 最終更新日
- 2024年5月8日
紹介
【内容紹介】
父は、泣く。父は、彷徨う。父は、怯える。父は、眠らない。父に寄り添う暮らしは、思いがけないことばかりだった。「私」は思う。いったい父の何を知っていたというのだろう。
主人公の「私」は中学生の一人娘を事故で失い、かたくなな心を持て余している孤独な女性作家。高齢の母がソウルの病院に入院したため、故郷に一人暮らしとなった父の世話を兄弟たちに頼まれ、老いた父に向き合うことになる。「アボジ(お父さん)」と呼びかける父は一九三三年生まれ。植民地期、朝鮮戦争、南北分断、軍事独裁、民主化抗争といった朝鮮半島の激動の時代を生きてきた。
「苦難の時代を生きた」人、「もし、いい世の中にめぐりあっていたなら、もっといい人生を生きることができたであろう」人……。そんな「匿名の存在」に押し込めて過ごしてきた父に、あらためて寄り添い、「私」が分け入っていく父の記憶のひだ、父の人生の物語。
「極めて個別の父」を描きながら、読み手の胸を震わせ目頭を熱くする「普遍の父」とは。
目次
〔目次〕
第一章 ひさしぶりだ
第二章 夜を歩きつづけるとき
第三章 木箱の中から
第四章 彼について語る
第五章 すべてが終わった場所でも
作家の言葉
すべての「匿名の人びと」に捧げる物語(趙倫子)
訳者は二度、涙を流す(姜信子)
前書きなど
世界41カ国で250万部超え! マン・アジア文学賞を受賞した世界的名作『母をお願い』の作家。韓国文学の牽引者である申京淑(李箱⽂学賞、現代⽂学賞、万海⽂学賞、東仁⽂学賞など受賞多数)による待望の新作。「極めて個別の父」を描きながら、「全ての普遍の父」を感じさせる感動の長編。
版元から一言
世界41カ国で250万部超え! マン・アジア文学賞を受賞した世界的名作『母をお願い』の作家。韓国文学の牽引者である申京淑(李箱⽂学賞、現代⽂学賞、万海⽂学賞、東仁⽂学賞など受賞多数)による待望の新作。「極めて個別の父」を描きながら、「全ての普遍の父」を感じさせる感動の長編。
上記内容は本書刊行時のものです。