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日本の観光4 昭和初期観光パンフレットに見る《中国・四国・九州篇》 谷沢 明(著/文) - 八坂書房
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日本の観光4 昭和初期観光パンフレットに見る《中国・四国・九州篇》 (ニホンノカンコウヨン ショウワショキカンコウパンフレットニミル チュウゴクシコクキュウシュウヘン)

歴史・地理
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発行:八坂書房
菊判
縦222mm 横150mm
256ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-89694-341-2   COPY
ISBN 13
9784896943412   COPY
ISBN 10h
4-89694-341-4   COPY
ISBN 10
4896943414   COPY
出版者記号
89694   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年5月25日
書店発売日
登録日
2023年5月17日
最終更新日
2023年5月17日
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紹介

 旅行後には捨てられていく運命にあった観光案内を、地域ごとに分類して多数収載。「大正の広重」と謳われた吉田初三郎ら名人の手になる見事な「鳥瞰図」をカラーで紹介。それは今で言うドローンの映像のようで、小高い山から街を見渡したような立体絵地図である。写真と違うところは、デフォルメが自由自在。実際、その場所から見えるはずのない富士山や、遠く北海道・樺太、はたまた朝鮮半島やハワイまで取りこむこともあった。そのおおらかな遊び心に、思わず見入ってしまう。しかし、意図する景観や街の姿は、強調しつつも写実的に描いており、観光文化を探る資料的な価値は高い。大正から昭和初期、鳥瞰図絵師として一世を風靡した吉田初三郎はじめ金子常光などが手がけた作品は、その時代の街の姿、山河の光景を生き生きと伝えている。
 本書は、『日本の観光』シリーズの四作目である。
 第一作は、昭和初期の旅行ブームの背景を探求しつつ、わが国を代表する観光地を厳選して概観した。
 第二作《近畿・東海・北陸篇》は、日本を代表する観光地の京都・奈良や、中部地方を取り上げた。
 第三作《関東・甲信越篇》は、東京から日帰りあるいは一泊で楽しめる観光地を中心に、鳥瞰図をたよりに旅する楽しみに触れた。
 そして第四作《中国・四国・九州篇》の本書は、西日本の代表的な観光地に加え、各都市をめぐる旅に光を当てたことを特色とする。

鳥取・松江・出雲・岡山・広島・尾道・萩・山口・秋芳洞、
鳴門・徳島・讃岐・松山・面河渓・高知、
博多・北九州・唐津・長崎・熊本・大分・宮崎・高千穂峡・鹿児島

目次

はじめに

第一章 鳥取・松江・出雲
一、鳥取と伯耆大山
(一)因幡・伯耆の風景 (二)城下町鳥取
二、三朝温泉と三徳山
(一)三朝温泉 (二)三徳山
三、城下町松江
(一)出雲・石見の風景 (二)水都松江 
(三)松江市合同汽船
四、美保関
五、出雲路を往く
(一)出雲の名所 (二)出雲大社 

第二章 岡山・広島・尾道
一、岡山と後楽園
(一)備前・備中・美作の風景 (二)城下町岡山 
二、後楽園 
三、城下町津山
四、城下町広島
(一)安芸・備後の風景 (二)城下町広島 (三)広島の名所
五、帝釈峡
六、港町尾道

第三章 萩・山口・秋芳洞
一、城下町萩
二、長門峡
三、小京都山口
四、秋芳洞

第四章 鳴門・徳島・讃岐
一、鳴門の渦潮
(一)阿波の風景 (二)鳴門の渦潮 
二、阿波への船路
三、城下町徳島
四、港町小松島
五、讃岐の風景

第五章 松山・面河渓・高知
一、松山と芸予の海
(一)伊予の風景 (二)城下町松山 (三)芸予の海
二、面河渓
三、室戸岬
(一)土佐の風景 (二)室戸岬 
四、高知と土佐遊覧
(一)城下町高知 (二)土佐遊覧

第六章 博多・北九州・唐津
一、福岡と博多
(一)筑前の風景 (二)福岡と博多 (三)博多湾鉄道汽船沿線 (四)太宰府
二、北九州の街
(一)九軌電車沿線 (二)門司 (三)八幡 
三、唐津と呼子
(一)唐津 (二)虹の松原 (三)呼子とその周辺

第七章 長崎・熊本・大分
一、港町長崎
(一)長崎の風景 (二)長崎を巡る
二、湧水ふれる島原
三、肥後熊本
(一)肥後の風景 (二)水都熊本
四、人吉と球磨川下り 
五、天草
六、大分  
七、水郷日田
八、城下町竹田

第八章 宮崎・高千穂峡・鹿児島
一、日向宮崎
(一)日向の風景 (二)宮崎と青島
二、高千穂峡
三、聖地巡拝の旅
四、薩摩鹿児島
(一)薩摩・大隅の風景 (二)城下町鹿児島 (三)鹿児島を巡る
五、霧島
(一)霧島連山 (二)霧島温泉
六、指宿温泉

おわりに

著者プロフィール

谷沢 明  (タニザワアキラ)  (著/文

谷沢 明(たにざわ・あきら)
1950年 静岡県に生まれる
法政大学工学部建築学科卒業
法政大学大学院工学研究科修士課程修了 博士(工学)
日本観光文化研究所 放送教育開発センター助教授を経て
1995年 愛知淑徳大学教授
2021年 愛知淑徳大学名誉教授
[専門]
観光文化論 地域文化論 民俗建築論
[主な著書]
『瀬戸内の町並み─港町形成の研究』(未來社、1991年)
『住いと町並み』(ぎょうせい、1982年)
『日本の観光』『日本の観光2』『日本の観光3』(八坂書房、2020/2021/2022年)
[受賞]
日本民俗建築学会賞 竹内芳太郎賞(2020年)

上記内容は本書刊行時のものです。