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孔雀ものがたり
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年2月27日
- 書店発売日
- 2026年3月19日
- 登録日
- 2026年2月26日
- 最終更新日
- 2026年3月23日
紹介
美しく不思議な光を放つ“孔雀のくーたん”と、孫のブライト君。
そして“すてきな家族”のものがたり。
ピアニストの正一おじいさんは、山々が重なる麓にある、とても静かな町に住んでいます。
鳥が好きな正一おじいさんは、たくさんの鳥たちのお世話をしながら、ピアノを弾き、山の畑で野菜を作って暮らしていましたが、ある日孔雀を卵から育てることにしました。
卵がかえり4年目の夏、正一おじいさんと孔雀の“くーたん”の元に、アメリカからおじいさんの孫のブライト君がやってきます。正一おじいさんはブライト君に、ゆっくりゆっくり、大切なことを伝えてくれるのでした。
生まれ育った歴史ある町と、自然と、人を大切にして暮らす正一おじいさんとブライト君を中心に、周りを取り巻く家族の歴史と、黄金色の孔雀が羽ばたくまでを柔らかに描いた児童文学。
目次
(一)おじいさんは ピアニスト
(二)おじいさんの 鳥たち
(三)くじゃくの くーたん
(四)ブライト君の ふるさと
(五)ブライト兄ちゃんの お母さんのこと
(六)おじいさん と 日本の音楽
(七)不思議な絵
(八)正一おじいさんの ふるさと
(九)ブライト兄ちゃんと くじゃくの くーたん
(十)さようなら くーたん
あとがき
おわりに
伊藤 光也 略歴
坂東 宏哉 略歴
前書きなど
あとがき
孔雀は 不思議な鳥である 「くーたん」は 気位の高い美しい孔雀であった。彼の私を見つめる鋭い眼は 私の心をすばやく読みとるのであった
孔雀のほかに 金鶏 銀鶏 七面鳥たちや 高麗キジたち アイガモたち 小さいウコッケイが五十羽など総勢二百羽ほどが賑やかに飼われていた
私の生家は 山形の荘内藩である その分家は小さな松山藩で鯱の誇る城門が残っている 城門の前庭には祖父の碑が建っている
平成になってから城門の近くに 立派な能楽堂が建った 数百年の歴史を誇るお能が毎年演じられている 「松山能」である 昔の氏子の子孫たちが 立派に演能を続けている
大学三年の時 ピアノが免税で買える事になり 購入するピアノの検品のために 早速浜松に向かった ヤマハでお会いしたのは 大石雪治氏であった そして 士別商高 伊達高 手稲高と転勤のたびに大石さんに検品されたピアノが届いたのは最高の幸せであった どのピアノも日本一の美しい音のピアノであった 浜松のヤマハでは 大石さんは“神様”と呼ばれていた 後に ピアニスト ケンプの専任調律師でもあった
士別商高の合唱部で歌っていた久光孝男君は 卒業式のあと上京して 日本一のバレリーナ谷桃子さんに師事した その後 彼は谷桃子バレエ団の総師として五十余名の団員を率いて札幌をはじめ各地での公演を行った そして三十年、三十回の公演を続けた 途中、熊川君吉田さんの世界一のパ・ド・ドゥを挟みながら若いダンサーたちを育てた
生徒たちの合唱やピアノのお陰で著名な広瀬量平氏や荻久保和明氏にお会い出来た またピアニストの舘野泉氏にもお会いし 心のふれあいを賜った 手稲高合唱部のライフワークになった広瀬量平氏の合唱曲「海の詩」(五曲)は谷桃子門下の真下バレエ団の美しい舞台を創りあげた
童話の中の“小鼓の天才少女”は唯一私の想像の文章である
私に小鼓と仕舞をご教示くださったのは 札幌の奥田病院の奥様「吉武奥様」である 通称“奥様”の吉武奥様のお人は「天才少女」そのままのたたずまいの美しい最も尊敬するお方であった。昭和五十六年に札幌で行われた“五流能”の実現は日本の五流の家元のご好演によって大成功の舞台であった
上記内容は本書刊行時のものです。
