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コロナ禍の認知症医療とケア
医療・ケアの現場から
- 書店発売日
- 2025年3月19日
- 登録日
- 2025年2月25日
- 最終更新日
- 2025年3月12日
紹介
パンデミックは必ず再来する。強毒化した新型コロナウイルスへの警戒心もゆるめてはならないのに、あの恐怖が忘れられつつある。居酒屋も劇場も職場も封鎖され、街なかから人影が消え、ワクチン接種会場に殺到、日々の感染死者数に怯えていた。あのとき、もっとも過酷な状況に置かれた医療・介護の現場は、どう戦ったのか! 感染する危険を顧みず、いかに医療・介護体制を維持してきたのか。
現場からの貴重な証言に、新興感染症などの脅威に備える提言も加えて、現場の実践と経験を集めて編集した貴重な証言集。またコロナ禍で、より困難を強いられた認知症患者のために、医療・介護活動から創案された実践的な文化プログラムも紹介。超高齢化社会を生き生きと過ごす様子も描かれて、認知症新時代の今、参考になる事例も多数レポート。医療・介護関係者だけでなく、行政から高齢者をかかえる一般家庭まで、必読の本である。
目次
回顧 コロナ禍4年 アカシア会はどう取り組んだか
第1章 コロナ禍4年(2020年~2024年)を振り返る
I 新型コロナウイルス感染症 4年の経過
Ⅱ 新型コロナ感染症の今(2024年10月)
Ⅲ コロナ禍の認知症ケアの困難について(コロナ禍初年度の研究)
第2章 コロナ禍、アカシア会の活動を振り返る
Ⅰ クリニックの取り組み・発熱外来(感染症担当の大場文江副院長の報告)
Ⅱ アカシア会の新型コロナウイルス感染予防対策・まとめ 5類移行まで(新型コロナウイルス感染対策担当・高杉春代保健師)
認知症医療とケアの現場から
コロナ禍の認知症医療とケア
190床の特養で起きた3回の新型コロナ施設内流行 片倉和彦・社会福祉法人双葉会診療所院長
第9波以降のコロナ感染と、もの忘れ外来
コロナ感染症 病院の立場から 岡村博・みさと健和病院院長
コロナ感染を振り返って思うこと ご家族の手記とインタビュー
グループホームで2回のクラスターを経験して 寺田慎・ファンハウス施設長
もの忘れ外来 コロナ禍の診療風景
Mさんの日記 社会と対話して自信を持って生きる 津田修治・東京都健康長寿医療センター研究員
もの忘れ外来・コロナ禍の診療風景
コロナ禍でも、たくましく、お一人暮らし
100歳で一人暮らし、自分史作りに取り組む
100歳を目前に自分史を作った母 香西直子
教えることが生活と人生を支える
「この年まで仕事しているのは私くらいかしら」と書を教える村木先生のこと 松原郁子・クリニックふれあい早稲田
俳句づくり・趣味活動が人生を豊かに
アカシア会での自分史の試みと炉仙さんの俳句 小山正見・日本学校俳句研究会代表(元小学校校長)
認知症専門デイサービスで俳句づくり
デイサービス「和顔施」での俳句づくり 小山正見
「和顔施」のある日 赤佐鏡子
認知症デイでの絵手紙教室で普及活動
日記が生活と人生を支える元スポーツウーマン
Yさんの日記 日常を記録して落ち着いた暮らしを送る 津田修治
母のテニスと日記・Yさんの娘さん手記
日記・家計簿などで進行予防効果
父の晩年 漢字書き取りとの出会い 大河原節子・クリニックふれあい早稲田医師
コラム お金をかけない健康法 コロナ特別編(「いつでも元気」から)
コロナと慢性疾患
コロナうつ
コロナと肥満
コロナとフレイル
感染対策
コロナ下の介護現場
ワクチンの有効性・副反応
次のウイズコロナに向けて
上記内容は本書刊行時のものです。