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立川生志のニュース落語3 立川 生志(著) - 梓書院
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立川生志のニュース落語3 (タテカワショウシノニュースラクゴスリー)

文芸
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発行:梓書院
新書判
256ページ
並製
定価 1,000 円+税   1,100 円(税込)
ISBN
978-4-87035-837-9   COPY
ISBN 13
9784870358379   COPY
ISBN 10h
4-87035-837-9   COPY
ISBN 10
4870358379   COPY
出版者記号
87035   COPY
Cコード
C0276  
0:一般 2:新書 76:諸芸・娯楽
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年6月27日
最終更新日
2025年9月2日
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紹介

毎週、時事ネタを基に新作落語を創り続ける
RKBラジオ『立川生志 金サイト』人気コーナー
大好評につき書籍化第3弾!

ラジオ100周年記念
つボイノリオとのスペシャル対談も収録‼

2023年度(第61回)放送批評懇談会ギャラクシー賞奨励賞を受賞したラジオ番組『立川生志 金サイト』人気コーナーがまたまた書籍化!!
スポーツから政治、社会現象に動物ニュースと、バラエティ豊かな全33篇。高梨沙羅のスーツ規定違反問題、大谷翔平の経済効果、岸田首相の“裏金”問題や「オヤカク」、さらには「蛙化現象」「カスハラ」などZ世代の流行語まで、誰もが耳にしたことのあるニュースを、落語で斬る!!
「ニュースだけど笑える」「笑えるけれど考えさせられる」。そんな唯一無二の“時事落語”が、今日の日本を鋭く、そして温かく映し出します。

目次

まえがきに代えて

【スポーツ】
五輪の悪夢再び 高梨沙羅スーツ規定違反で失格/慶應の正反対? パワハラ上等、中日・立浪監督/五輪でぞくぞく見つかる日本語タトゥー/「個人情報をべらべら」増田明美、女子マラソン細かすぎる解説に視聴者イライラ/WBC大谷効果で650億円に上方修正/大谷翔平「改善バット」「デコピンスパイク効果」か

【政治】
首相、全閣僚に土産購入。長男秘書官の公務/岸田総理の息子、首相公邸で悪ノリ撮影に集まる批判/「社会が変わってしまう」首相、答弁撤回せず/第二次岸田再改造内閣発足/「挨拶とスカートは短い方がいい」福岡県中間市長が不適切発言/「国民をキレさせる天才」岸田首相裏金事件の最中納税呼びかけに批判殺到/河野太郎氏「やから発言」釈明、言葉の選び方は慎重に/〝論功〟鮮明。「若手ゼロ、女性2名」石破内閣。

[対談]つボイノリオ×立川生志 ラジオ100周年記念対談①

【人物】
最近のタクシー車内は無言が基本/港区女子の投稿で波紋、高級寿司店どんな場所か?/逆カスハラ、ファストフード店のブチギレ店員はマネージャー/女、子どもは守らなきゃ……昭和脳丸出し小4息子

【動物】
大阪・迷いクジラ死ぬ。東京でもトド、クジラ目撃される/「百獣の王」実は女王でした……ライオン『クレイ』札幌から愛媛に帰還/栃木の人工巣塔でコウノトリ、初産卵か
「イルカにかまれた」3年で/人負傷 人慣れした「同一個体」か

【社会・流行】
AI対話型検索、回答が失礼/東京都と国が大川原化工機違法捜査認定の判決に不服/「いいね!」鬼教官から一転、褒めちぎる教習所とは/万博時、タクシー2200台不足。国のライドシェアを大阪府が試算/自衛官採用時タトゥーOK検討/Z世代の流行語ランキング1位は「蛙化現象」/内定辞退をおそれる企業が「オヤカク」に注力/受刑者が「さん」付け・運用に抱いた違和感/2024年7月、時事ネタチャンチャカチャン/コンビニ名札、本名無しも可能に・カスハラ対策/「ラーメン二郎」で火事、客食べ続ける

[対談]つボイノリオ×立川生志 ラジオ100周年記念対談②

前書きなど

生成AIが花盛りだ。放送業界に身を置く私にとっても、身近な存在になった。たとえば、インタビューの音声を文字起こしする作業。かつては、何度もテープを巻き戻し、一言一句聞き直すのが日常だった。それが、生成AIでは瞬時に、しかも高い精度で、音声をテキストへと変換してくれる。本書にある新作落語「AI対話型検索、回答が失礼」に登場するような、的外れなAIのやり取りは、もはや過去の笑い話。何度やり直しを命じても文句一つ言わず、黙々と働き続けてくれるAIは、まさに頼れる相棒と言えるだろう。私も日々、ラジオ番組の放送内容をウェブ記事に再構成する際、音声のテキスト化に加え、目を引く見出しの作成や、誤字脱字のチェックで、その力を借りるようになった。今回の「立川生志×つボイノリオ対談」も、1時間余りある録音データを生成AIで文字起こしし、対談形式の記事として体裁を整えるのに、10分とかからなかった(もちろん、その後編集者が音声を聴きながら、内容を修正している)。
だが、本書に収録した落語の台本は、生成AIに一切頼っていない。RKBラジオ『立川生志 金サイト』で生志さんが演じている落語を、昔ながらの手法で書き起こしているのは、弟子の立川生九郎さんだ。ラジオ番組を繰り返し聴けるアプリ「radiko」や、ポッドキャストを駆使して、何度も聴き込み、文字にすることで、落語独特のリズム、絶妙な間の取り方、そして思わずクスッと笑ってしまう「さげ(オチ)」といった、話芸の粋が、自然に身についていく。これは、師匠に命じられた、立派な修業の一環だ。生九郎さん自身「モチーフにしている古典落語のパターンも体に入ってくる。まさに落語を丸ごと吸収できます」と語っている。
生九郎さんは、師匠・生志さんの故郷、福岡県筑紫野市に隣接する太宰府市の出身。コメディアンを目指して単身上京後、偶然訪れた生志さんの落語会で、衝撃を受けたと言う。「マクラ(噺に入る前の導入部分)で世相を鋭く斬り、観客の想像力で笑いを生む語り。これこそ、自分が追い求めていた表現の世界だ!」と確信したそうだ。入門を願い出た青年に、生志さんは当初「弟子は取らない」と難色を示したが、そのひたむきな情熱に心を動かされたのか、ついに門下へ。ところがある日、師匠の逆鱗に触れ、破門を言い渡されてしまう。その理由について生九郎さんは「我を捨てきれなかった。弟子入りした以上、一度は自分のエゴを全て忘れ、師匠の背中を追いかけるべきだった」と振り返る。立川流のほかの先輩たちが師匠を説得してくれた甲斐もあって、間もなく再入門が許されたものの、それは「一からの出直しというより、ゼロからの再スタート」。約1年の見習い期間を経て、「立川生ぼう」として前座を務めるようになったのは、最初に入門してから2年半後の2021年1月だった。
その年の春、『立川生志 金サイト』がスタートした。この番組のためにほぼ毎週、新作落語を生み出し続ける噺家は、落語界広しといえども、生志さんただ一人。そして、それらを一作目から全て書き起こしている弟子もまた、他にはいないだろう。この唯一無二の師弟関係によって、「立川生志のニュース落語」は書籍化、シリーズ化されていると言っても過言ではない。
さて、シリーズ第3弾となる本書は、前作から約2年ぶりの刊行となる。その間、生九郎さんは前座から二ツ目へと昇進を果たした。そして、『立川生志 金サイト』は、放送界で権威あるコンクール、第61回ギャラクシー賞のラジオ部門で、奨励賞という栄誉にあずかった。ニュースを扱いながらも、大喜利や落語といった娯楽的要素をバランスよく取り入れた、他に例のない生ワイド番組であることが評価された。日頃から、番組を応援してくださっているリスナーに、この場を借りて心より感謝申し上げる。(「まえがきに代えて」より)

著者プロフィール

立川 生志  (タテカワ ショウシ)  (

落語立川流
1963年福岡県生まれ。
福岡大学卒業後、大手企業に入社し一旦は営業マンとなるが子どもの頃からの夢を叶えるため2年で退社。
1988年立川談志に入門、立川笑志となる。
談志も認める陽気な高座は前座時代から「賞ハンター」の異名を持ち、若手落語家の登竜門と言われる「NHK 新人演芸大賞」「にっかん飛切落語会」の各賞を何度も受賞。
1997年二ツ目昇進。
2008年4月、入門20年目にして落語立川流真打に昇進。立川生志と名を改めた。
真打昇進後に始めた独演会『ひとりブタ』(東京、横浜、名古屋、大阪、広島、北九州、福岡)は各地で好評を博しているが、近年では趣味の海外旅行を兼ねて欧州や米国での公演も意欲的に行っている。
2008年「彩の国落語大賞」、2009年「横浜文化賞 文化・芸術奨励賞」、2017年「福岡市文化賞」を受賞。2010 年に博多座では初となる落語公演を師匠談志との「親子会」で実現させ、2012年からは兄弟子志の輔との「兄弟会」を毎年開催している。

RKBラジオ『立川生志 金サイト』  (アールケービーラジオ タテカワショウシ キンサイト)  (

2021年春『立川生志金曜日のインサイト』としてスタート(2021 年秋から改称)。ラジオならでは、落語家ならではのニュースショー。ユーモアやウィットを交え、ときに鋭い社会風刺をきかせながら、1 週間の出来事を振り返ります。番組後半では落語家の番組らしく、ミニ落語や大喜利も披露します。

上記内容は本書刊行時のものです。