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遠賀川流域考古学研究 嶋田 光一(著) - 梓書院
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遠賀川流域考古学研究 (オンガガワリュウイキコウコガクケンキュウ) 海と山をつなぐ流域史 (ウミトヤマヲツナグリュウイキシ)

歴史・地理
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発行:梓書院
A5判
566ページ
上製
定価 4,500 円+税   4,950 円(税込)
ISBN
978-4-87035-833-1   COPY
ISBN 13
9784870358331   COPY
ISBN 10h
4-87035-833-6   COPY
ISBN 10
4870358336   COPY
出版者記号
87035   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年8月1日
書店発売日
登録日
2025年6月24日
最終更新日
2025年8月1日
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紹介

海と山をつなぐ交流の十字路、遠賀川流域の45年にわたる遺跡・遺物の調査・研究の集大成

中国・朝鮮半島と繋がった遺跡と渡来文化の実態を解き明かす、考古学への旅

東西文化が交差する結節点であり、稲作の東伝を語る遠賀川式土器の発見地、立岩遺跡の繁栄と倭人伝の「不弥国」推定地としても知られている遠賀川流域。
この地域は、古代は石器から鉄器への転換、近代は石炭から石油へのエネルギー革命を経て、幾多の盛衰を繰り返してきた。
本書は、遠賀川流域の歴史と文化を探求し、先史から近代までを対象とした考古学的地域史である。

目次

はじめに

第一部 概説編
第一章 遠賀川流域の地理的環境
第二章 旧石器時代
第三章 縄文時代
第四章 弥生時代
第五章 古墳時代
第六章 古代

第二部 論考編
第一章 福岡県飯塚市の五連甕棺をめぐって
第二章 遠賀川流域と「奴国」の関係 ─立岩遺跡を中心に─
第三章 遠賀川流域と出雲の青銅器文化
第四章 蝙蝠座鈕内行花文鏡の再検討
第五章 遠賀川上流域における古墳時代遺跡と近年の成果
第六章 福岡県忠隈古墳の金銅製四葉座金具をめぐって
第七章 福岡県目尾の阿蘇石製家形石棺に関する一試考
第八章 福岡県櫨山古墳の再検討
第九章 嘉穂地方の陶質土器・古式須恵器資料
第十章 須恵器有蓋三足壺考
第十一章 箆書須恵器の諸問題
第十二章 明星寺の中世墓
第十三章 高取焼
第十四章 高取焼白旗山古窯跡の調査
第十五章 近代化遺産と考古学

第三部 展望と追憶
第一章 福岡県内市町村による装飾古墳の同時公開
第二章 児嶋隆人先生
第三章 古代を掘った筑豊の生徒たち

おわりに

前書きなど

私と考古学との出会いは、第三部第三章で述べたように小学校時代である。小学五年生の時に、前漢鏡が出土した立岩堀田遺跡の発掘現場を見学した時の感動は、今でもはっきりと覚えている。
(中略)
一九八〇年(昭和五五)に熊本大学大学院文学研究科史学専攻修士課程を修了した。幸い同年四月に郷里の飯塚市歴史資料館建設準備室に学芸員として就職した。
(中略)
二〇一五年(平成二七)三月に文化財保護課長を退職し、その後継続して、歴史資料館の館長を務めてきた。
(中略)
文化財行政に携わる上で「研究することは、自ら文化財の価値や重要性を自覚することになり、遺跡の保護に対して〝ねばり〟が生まれる」という当時の福岡県文化財保護課長藤井功氏の言葉は文化財担当者として励みになった。
(中略)
本書はこれまでに書き留めてきたいくつかの考古学に関する概説や論考を中心に整理し旧石器時代から奈良時代まで概説しているが、論考は弥生時代と古墳時代が主体をなす。中世の明星寺、近世の高取焼や近代の炭鉱遺跡についての論考も掲載している。その主題は、海と山をつなぐ流域における外来文化の受容と土着化の地域史的研究といえるかもしれない。
(中略)
このささやかな論集が考古学研究や地域の歴史研究にお役に立てば幸いである。

著者プロフィール

嶋田 光一  (シマダ コウイチ)  (

1954年(昭和29)、福岡県嘉穂郡庄内町(現飯塚市)生まれ、県立嘉穂東高等学校卒業、熊本大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。
飯塚市歴史資料館学芸員として企画展を企画・実施するとともに、立岩遺跡、川島装飾古墳、旧伊藤伝右衛門邸など史跡・文化財の調査・研究などに携わる。
2008年(平成20)同市文化財保護課長、2015年(平成27)から飯塚市歴史資料館館長。日本考古学協会会員、東洋陶磁学会会員。九州考古学会会員。嘉麻市文化財保護審議会会長。直方市文化財専門委員会会長。

上記内容は本書刊行時のものです。