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上代文学の基層表現 烏谷 知子(著) - 花鳥社
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上代文学の基層表現 (ジョウダイブンガクノキソウヒョウゲン)

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発行:花鳥社
A5判
340ページ
上製
定価 8,000円+税
ISBN
978-4-86803-020-1   COPY
ISBN 13
9784868030201   COPY
ISBN 10h
4-86803-020-5   COPY
ISBN 10
4868030205   COPY
出版者記号
86803   COPY
Cコード
C3095  
3:専門 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年3月15日
書店発売日
登録日
2025年2月12日
最終更新日
2025年3月14日
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紹介

叙情的表現は、どのように叙事的表現と共存し、発展していったのか。

古事記や日本書紀の説話、万葉集の泣血哀慟歌・東歌・防人歌から表現世界の基層を探り、作品の構成意図に迫る。

目次

凡例

序章 上代文学の基層表現

第一章 神語から天語歌へ
はじめに
一 鳥の表現
二 大后
三 語り言
おわりに

第二章 来目歌の考察
はじめに
一 「妖」をはらう「咲」「哂」
二 第十番歌謡「今だにも」の解釈
三 「手量」と「頭椎い」・「石椎い」
四 「諷歌」「倒語」、「妖気」「掃蕩」
おわりに

第三章 崇神記紀の謀反を告げる歌謡の機能と崇神天皇像
はじめに
一 記紀の表現の特徴
二 古事記の特徴
三 日本書紀の伝承の特徴
おわりに

第四章 「月立ち」考――倭建命と美夜受比売の唱和歌謡について――
はじめに
一 「月立ちにけり」
二 「月立たなむよ」
おわりに

第五章 景行記の問題 「長服」「長肥」から大御葬歌へ
はじめに
一 「於是天皇知其他女恒令経長服(肥)亦勿婚而惚也」の読みと解釈
二 「建く荒き情を惶れ」と「言向け」
三 言向けから大御葬歌へ
四 大御葬歌
五 天へ――哀惜と畏怖と――
おわりに

第六章 宇遅能和紀郎子伝承の考察――第四二番歌謡・第五一番歌謡を中心に――
はじめに
一 「未成人」「厳餝」第四二番歌謡
二 大山守命の反乱と第五一番歌謡
おわりに

第七章 天之日矛伝承の考察
はじめに
一 日光感精と赤玉、比売碁曾社の阿加流比売神
二 殺牛信仰と新羅・日本
三 古事記における天之日矛伝承
おわりに

第八章 記紀の雄略天皇の狩猟記事について
はじめに
一 雄略記紀の狩猟記事
二 皇位継承争いにみる狩猟
三 吉野の狩猟
四 葛城山における狩
五 狩の場における怒り
おわりに

第九章 泣血哀慟歌
はじめに
一 題詞の問題
二 二〇七番と二一〇番・二一三番の主題と構成
三 「恋」と「眷」
四 「灰而座者」
おわりに

第十章 東歌・防人歌にみる武蔵
はじめに
一 上代文献にみる武蔵・中央と武蔵の関係
二 東歌にみる武蔵
三 防人歌にみる武蔵
おわりに

終章 結びにかえて――『古事記』その深遠なるもの――

初出一覧
あとがき
索引(歌謡・和歌/引用文献/引用漢籍)

前書きなど

『古事記』は序文に記された表記の難渋による、音訓交えての表記、その表記の過程で倭文体を選択し、漢字や漢籍による表記や表現世界を取り込みながら、叙述方法を獲得していく。『日本書紀』では表し得なかった物語世界が確かに存在する。現在の秩序を根拠づける天皇の権威の根本を説く政治的思想的な目的があったことは否めないが、天皇家に繰り広げられる物語を通して、人間の真実を語りかけてくるのである。
(「終章 結びにかえて――『古事記』その深遠なるもの――」より)

著者プロフィール

烏谷 知子  (カラスダニ トモコ)  (

1984年3月 昭和女子大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了〔文学修士〕
1984年4月 昭和女子大学大学院文学部日本文学科に勤務
現在 昭和女子大学文学研究科文学言語学専攻 教授、昭和女子大学近代文化研究所所長
2017年5月 第34回日本歌謡学会志田延義賞受賞
2017年11月 博士(文学)(國學院大學)取得

主な著書
『上代文学の伝承と表現』2016年6月 おうふう
『『古事記』にみる敗者の形象』(ブックレット近代文化研究叢書16)2022年3月 昭和女子大学近代文化研究所

上記内容は本書刊行時のものです。