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遍在するソーシャリズム 川端 康雄(監修) - 小鳥遊書房
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遍在するソーシャリズム (ヘンザイスルソーシャリズム) 長い二〇世紀の文化研究 (ナガイニジュッセイキノブンカケンキュウ)

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発行:小鳥遊書房
A5判
472ページ
上製
価格 5,000 円+税   5,500 円(税込)
ISBN
978-4-86780-078-2   COPY
ISBN 13
9784867800782   COPY
ISBN 10h
4-86780-078-3   COPY
ISBN 10
4867800783   COPY
出版者記号
86780   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年6月30日
書店発売日
登録日
2025年5月18日
最終更新日
2025年7月2日
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紹介

英文学者・川端康雄が邂逅し、追究した
「ウィリアム・モリス、ジョージ・オーウェル、レイモンド・ウィリアムズとその周縁領域」的なものを対象に/通じて、〈ソーシャリズム〉を鍵語にして、民衆・アート・地域・身体・政治という観点から、英米文学研究系の専門家たちが、
手探りで「長い20世紀」を読みほどく

目次

はじめに
「提案したるは彼にして/採用したるは我らなり」(川端 康雄)
第一部 ウィリアム・モリス的なもの
第一章
オスカー・ワイルドの唯物論 (大河内 昌)
第二章
否定性、ユートピア、フェティシズム
―マルクス主義的唯物論と「もの」をめぐる思弁的断章(遠藤 不比人)
第三章
〈生〉のための芸術
―ウィンダム・ルイスとヴォーティシズム (秦 邦生)
第四章
アーノルド・ウェスカーの文化プロジェクト
「センター42」における民衆文化の役割(廣瀬 絵美)
第五章
北アイルランドにおけるミューラルの諸相 (佐藤 亨)
第六章
手袋(glove)の生態学(エコロジー)
ウィリアム・モリスとロイ・キヨオカについての断章
―脱成長の詩学に向けて (ドゥーガル・マクニール/大貫隆史・酒井祐輔訳)
第二部 場所と歴史のはざまから
第七章
無垢の継承
―ヘンリー・ジェイムズ『黄金の盃』とアメリカ資本主義 (松浦 恵美)
第八章
キャンディス・ウィーラーにおける室内装飾とユーモアの交差
―アメリカのアーツ・アンド・クラフツ運動としてのライティング (杉本 裕代)
第九章
想像と創造の変容
―連邦作家計画がつなぐ集団的なライティング (越智 博美)
第十章
沈黙させる母性
―ティリー・オルセン「なぞなぞを出して」論 (山﨑 亮介)
第十一章
異邦の故郷に根を伸ばす
―アンドレア・レヴィ『レモンの実』で紡がれる記憶の叙述 (三村 尚央)
第三部 ジョージ・オーウェル的なもの
第十二章
ルポルタージュの時代
―後期モダニズムの展開と衰退 (山田 雄三)
第十三章
炭鉱のあとさき
―「女坑夫」の経験を想像する (西 亮太)
第十四章
社会的記憶を物語るドキュメンタリー
―ジョン・バージャー、ジャン・モア『第七の男』(田尻 歩)
第十五章
市民社会のなかの居心地悪さ
―ドイツ赤軍、ファスビンダー、フーコー (鈴木 英明)
第十六章
ブリットポップ、ポピュリズム、公営住宅
―パルプと社会主義 (星野 真志)
第四部 レイモンド・ウィリアムズとの出会いから
第十七章
「文化のソシオロジー」に向けて
―レイモンド・ウィリアムズによる「三人のマリアたち」上演分析 (大貫 隆史)
第十八章
ブルームズベリーのリベラルはコミュニティの夢を見たか?
―ソサエティとネーションの狭間で (酒井 祐輔)
第十九章
自壊する社会主義的遺伝論者の「科学」
―J・L・テイラーの「気質」理論とライフ・ライティング (鈴木 孫和)
第二十章
共産主義における「承認」の問題
―リチャード・ライト「輝く明けの明星」における「恥」の表象 (木原 健次)
第二十一章
ヘゲモニーとしての文化=カルチャーからソーシャルへ
―ネオリベラリズム以降のウィリアムズの文化論・「文化の社会学」の配置? (大田 信良)
第二十二章
「連座(ギルト・バイ・アソシエーション)のネットワーク」
―『クマーディ』『私たちは生きる』そして『忠誠』における
人民戦線と冷戦リベラリズム (河野 真太郎)
第二十三章
越境文学は社会を大きくできるか
―モーシン・ハミッド『西への出口』を読む (中井 亜佐子)
――――
第二十四章(特別寄稿)
霊性史のなかの『一九八四年』
―別のやり方で、もう一つの希望へ (武藤 浩史)
おわりに
「手探り」の仕事に感嘆符を(大貫 隆史)
索引

著者プロフィール

川端 康雄  (カワバタ ヤスオ)  (監修

日本女子大学名誉教授。英文学、イギリス文化研究。著書に、『増補 オーウェルのマザー・グース―歌の力、語りの力』(岩波現代文庫、2021年)、『ウィリアム・モリスの遺したもの―デザイン・社会主義・手しごと・文学』(岩波書店、2016年)、『ジョージ・オーウェル―「人間らしさ」への讃歌』(岩波新書、2020年)など。訳書に、モリス『ユートピアだより』(岩波文庫、2013年)、ラスキン『ゴシックの本質』(みすず書房、2011年)など。

大貫 隆史  (オオヌキ タカシ)  (編著

東北大学教授/博士(文学)/文化研究/『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』(共編著、研究社、2013年)、『「わたしのソーシャリズム」へ―二〇世紀イギリス文化とレイモンド・ウィリアムズ』(研究社、2016年)、「都市と自然を書くこと、そして語ること―レイモンド・ウィリアムズ『ブラックマウンテンズの人びと』を読むために」『語りの力』(分担執筆・講演録、東北大学出版会、2023年)など。

杉本 裕代  (スギモト ヒロヨ)  (編著

明治大学准教授/アメリカ文学・文化/「戦後アメリカ社会への指南―Thin Red Line にみる父親像とホワイト・カラー」『文学研究論集』(筑波大学比較・理論文学会、2021年)、「「家庭」を文学的に描くことのジレンマ―家庭小説とホーム・エコノミクスの差異」『アメリカ文学』(日本アメリカ文学会東京支部編、2024年)、ケイト・ムーア『働いて愛して生きるために女たちは闘わなければならない―ラジウム・ガールズのアメリカ』(共訳、堀之内出版、2025年)など。

山田 雄三  (ヤマダ ユウゾウ)  (編著

大阪大学人文学研究科教授/博士(文学)/カルチュラル・スタディーズ、英文学/『増補版 感情のカルチュラル・スタディーズ』(開文社出版、2025年)、『ニューレフトと呼ばれたモダニストたち』(松柏社、2013年)、『メディア論の冒険者たち』(共著、東京大学出版会、2023年)、レイモンド・ウィリアムズ『テレビジョン―テクノロジーと文化の形成』(共訳、ミネルヴァ書房、2020年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。