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病と障害のアメリカンルネサンス 髙尾 直知(編著) - 小鳥遊書房
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病と障害のアメリカンルネサンス (ヤマイトショウガイノアメリカンルネサンス) 疫病、ディサビリティ、レジリエンス (エキビョウディサビリティレジリエンス)

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発行:小鳥遊書房
A5判
334ページ
上製
価格 3,800 円+税   4,180 円(税込)
ISBN
978-4-86780-076-8   COPY
ISBN 13
9784867800768   COPY
ISBN 10h
4-86780-076-7   COPY
ISBN 10
4867800767   COPY
出版者記号
86780   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年5月30日
書店発売日
登録日
2025年4月4日
最終更新日
2025年6月3日
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紹介

揺れ動く歴史のただなか、作家たちは
病や障害の価値観を転覆させ、
レジリエンスを発見した!
ホーソーン、メルヴィル、ソロー、ホイットマン、フラー、ディキンソン、エマソン、ダグラス、オルコット、ポーなど、19世紀アメリカ作家たちがいかにして身体や精神の障害をめぐる想像力を鍛えあげ、創作に活かしたか? 「標準」を根底から造りかえていく、そのレジリエントな力を、本書を通じて実感してほしい。

目次

◉はじめに
第一部 疫病とアメリカンルネサンス期
◉第一章
ロマンスを呼吸する
―『七破風の屋敷』における瘴気の想像力(野崎 直之)
◉第二章
ハーマン・メルヴィルと十九世紀コレラ流行
―移民、都市、伝染病(古屋 耕平)
◉第三章
多孔的身体の詩学
―ソロー、肺病、腐敗(貞廣 真紀)
◉第四章
空気の詩学
―『草の葉』にみる感染の絆(小椋 道晃)
◉第五章
榛色(はしばみいろ)の不安
―エミリー・ディキンソンと眼の病(山本 洋平)
第二部 障害の意味の文学的探求
◉第六章
「肉体の苦悩と精神の歓喜」
―『湖畔の夏、一八四三年』におけるフロンティアの雑多な時間(髙尾 直知)
◉第七章
アンテベラム期アメリカの変容と不安
―ディサビリティ・スタディーズの視点から読む『白鯨』と『信用詐欺師』(辻 祥子)
◉第八章
痛みをまなざす
―ディキンソンの脱制度的想像力(古井 義昭)
◉第九章
実践へのマイルストーン
―ルイザ・メイ・オルコット作品での障害児教育(本岡 亜沙子)
◉第十章
メルヴィルの晩年詩「ティモレオン」と「シェリー幻視」における幻聴と幻視
―茨絡まる月桂冠(大島 由起子)
第三部 トラウマとレジリエンスの文学
◉第十一章
エマソンと不透明な眼球
―レジリエンスの哲学(成田 雅彦)
◉第十二章
ポーのゴシック・インセクト
―「ゴールドバッグ」におけるレジリエンスの展開(伊藤 詔子)
◉第十三章
疫病体験記(イルネス・ナラティブ)としての『ハリエット・ジェーコブズ自伝』
―病の表象と医療改革をめぐるレジスタンス/レジリエンス(中村 善雄)
◉第十四章
フレデリック・ダグラスの身体表象
―暴力からの解放(佐久間 みかよ)
◉おわりに

著者プロフィール

髙尾 直知  (タカオ ナオチカ)  (編著

中央大学文学部教授
主な業績:『ロマンスの倫理と語り─いまホーソーンを読む理由』(共編著、開文社出版、2023年)、「「罪と美徳の両方の魅惑を」─第一次アフリカ艦隊(1843-1845)とリベリア植民地における」(『アメリカ研究』57号、2023年、145–63頁)、『〈嘆き(モーニング)〉はホーソーンによく似合う』(中央大学出版部、2020年)など。

伊藤 詔子  (イトウ ショウコ)  (編著

広島大学名誉教授
主な業績:『アメリカ研究の現在地─危機と再生』(共編著、彩流社、2023)、『新編エドガー・アラン・ポー評論集─「ゴッサムの街と人々」他』(小鳥遊書房、2020年)『ディズマル・スワンプのアメリカン・ルネサンス─ポーとダークキャノン』(音羽書房鶴見書店、2017年)など。

辻 祥子  (ツジ ショウコ)  (編著

松山大学人文学部教授
主な業績:「ホーソーンの失われた「上昇する螺旋」─二十一世紀に読む巡礼の旅の物語」(『ロマンスの倫理と語り─いまホーソーンを読む理由』開文社出版、2023年)、「一九世紀アメリカ文学における先住民・黒人の復讐劇─ポー、ホーソーン、メルヴィルのゴシック世界」(『アメリカ研究の現在地─危機と再生』彩流社、2023年)、“Fedallah and the Ogasawara (Bonin) Islands: Ambiguous Images of Asians in Moby-Dick.” (『エコクリティシズム・レヴュー』14号、2021年、33–45頁)など。

野崎 直之  (ノザキ ナオユキ)  (編著

東京薬科大学薬学部准教授
主な業績:「存在のエコロジー─ホーソーンの『緋文字』における共感、身体、依存」(『ロマンスの倫理と語り─いまホーソーンを読む理由』開文社出版、2023年)、“A New Materialist Reading of Taste in Henry James’s The Spoils of Poynton” (The Journal of the American Literature Society of Japan, no. 18, 2020, pp. 55–73)、“Crossing the Beach: Transcultural Mapping in Herman Melville’s Typee” (Sky-Hawk, no. 8, 2020, pp. 5–21)など。

上記内容は本書刊行時のものです。