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『源氏物語』全巻をポーランド語に訳す
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年3月31日
- 書店発売日
- 2025年4月11日
- 登録日
- 2025年3月15日
- 最終更新日
- 2025年4月24日
紹介
『源氏物語』が世界文学史上傑出した作品だといえる理由とは。
ポーランドの国家プロジェクトとして五ヵ年計画で進められている『源氏物語』全巻の翻訳から何がわかってきているのか。その全貌とその翻訳手法・論点を明らかにする。
ポーランドの哲学者ローマン・インガルデンの理論により『源氏物語』がなぜ傑作かを明らかにするほか、人物の呼称などの『源氏物語』の翻訳の難所を示した刺激的な論を展開する。
2024年7月に開催された青山学院大学文学部日本文学科主催講演会「ポーランド語による初の『源氏物語』全巻訳について」の講演を、当日の活発な議論もそのままに収録。
『源氏物語』さらには日本文学とその文化の特徴をも再認識できる書。
目次
はしがき―企画の趣旨と経緯(小松靖彦)
講師紹介(大江元貴)
『源氏物語』全巻をポーランド語に訳す(イヴォナ・コルディンスカ=ナヴロッカ)
Ⅰ はじめに
Ⅱ 『源氏物語』が世界文学史上傑出した作品だといえる理由
「傑作」の「内容」と「形式」/その国の文化全般への影響
Ⅲ インガルデンの「擬似判断説」の理論
文学的真理/「形而上学的な品質」の具体化/異文化間コミュニケーションの仲介者としての翻訳者
Ⅳ ポーランドにおける『源氏物語』
『源氏物語』に関するさまざまなイベント
Ⅴ 『源氏物語』全篇初のポーランド語訳のプロジェクトについて
Ⅵ 『源氏物語』のポーランド語訳の「方略と方法論」
翻訳方略/「翻訳」と「解釈」
Ⅶ 『源氏物語』の翻訳における基本的な問題点
1.人物の呼称/2.表現と語りの曖昧さと多義性/3.和歌/4.文化の違いカルチャーレムKulturem
Ⅷ むすびに
参考文献
コメント・質疑応答編
青山学院大学文学部日本文学科主催講演会「ポーランド語による初の『源氏物語』全巻訳について」を拝聴して(山本啓介)
上記内容は本書刊行時のものです。