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炭鉱の唄たち
炭坑節からプロテストソング、そして流行歌まで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年8月11日
- 書店発売日
- 2024年8月22日
- 登録日
- 2024年1月15日
- 最終更新日
- 2025年3月28日
書評掲載情報
2024-12-27 |
週刊読書人
1月3日号 評者: 松浦雄介(熊本大学教授・文化社会学・国際社会学) |
2024-11-23 |
図書新聞
2024年11月30日号 評者: 高橋順一 |
2024-10-31 | 月刊浄土 2024年11月号 |
2024-10-20 |
北海道新聞
評者: 中舘寛隆・編集者 |
2024-10-05 | 西日本新聞 |
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紹介
多様な唄たちはなぜ過酷な炭鉱仕事から生まれたのか?
登場する主な唄
炭坑節、常磐炭坑節、北海盆唄、がんばろう、十六トン、俺ら炭坑夫など
帯の推薦文より
「時は昭和、季節は夏、日本全国の盆踊りを櫓でリードしたのは“月が出た出た…”の元気な唄と踊りだった。
炭鉱の労働歌として地底から湧き出た唄がなぜ三池炭鉱とされたのかの謎に始まり、1960年代の盆踊りと炭坑節の斜陽まで、社会と労働と唄の関係の深堀りに成功した大作。」
藤森照信(東京大学名誉教授、建築探偵)
「労作です!」
石川孝織(全国石炭産業関連博物館等研修交流会会長)
目次
序章 どっこい炭鉱唄は生きている!
第Ⅰ部 三大炭坑節をめぐる生誕と流転の謎
第一章 炭坑節を戦後復興の応援歌にしたのは誰か
第二章 常磐炭坑節はこうして国民歌謡になった
第三章 北海盆唄はなぜ炭鉱唄から国民的愛唱歌になれたのか
第Ⅱ部 富国強兵と戦争と炭鉱唄
第一章 炭鉱を鼓舞した軍国歌謡
第二章 戦時下の炭鉱社歌と社員慰安歌
第三章 炭鉱城下町の「公的唄」と戦争の影
第四章 炭鉱城下町の「校歌」と戦争の影
第五章 「外地」で生まれ育った炭鉱唄
第Ⅲ部 炭鉱と唄たちの戦後 その再生と死と
第一章 戦後復興を支えた炭鉱唄たち
第二章 閉山へ捧げられた挽歌たち
第三章 戦後復興を支えた炭鉱労働運動歌
第四章 戦後復興から閉山へ。炭鉱の盛衰に連れた流行歌
あとがき
版元から一言
もっとも苛酷をきわめたのが炭鉱の石炭採掘仕事。
にもかかわらず、その中から数多くの唄が生まれた。
いまや「仕事」は、ときに死をもたらす「苦役」からは無縁になりつつある。
だが、それはいっぽうで、仕事と肉体のいっそうの乖離によって人々の心の安寧をますます失わせることになる。
数年前、若い人たちの間で、美輪明宏うたう土木作業唄「ヨイトマケ」が再評価されたのは、その補償作用なのかもしれない。それは失われた仕事唄を取り戻そうとするレコンキスタ(失地回復)の兆しではないのか。
となれば、炭鉱生まれの唄たちは「過去の懐メロ」ではない。
「ヨイトマケ」よりもはるかに多様で物語に富んでいる。
上記内容は本書刊行時のものです。